_MG_5249_1このページはデジカメ写真のプリントの色を合わせる為の印刷設定についてです。
デジカメの写真を印刷するとき、印刷設定はプロファイルを合わせるか、プリンターにカラーマネジメントを任せるか二通りあります。

<Photo data>上のPhoto 2013/03/31 昨年の桜は花の数がとても多く綺麗でした
EOS5D MarkII EF24-105mm f/4L IS USM 1/1000 f4.0

<Photo Data>下のPhoito 2015/04/01 天候くもり 当地でも桜が一昨日満開にまりました。奥を走っている電車は相模鉄道です。(同じ場所です) EOS5DMarkII EF24-105mm F/4L IS USM 47mm 1/2000 f6.3

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以下は、手持ちの設定例です。


PCはiMac(OSX 10.9.5)、キヤノン製プリンターPro9000MkII、現像ソフトはPhotoshop Lightroom、キヤノンDPP、使用ペーパーはキヤノン写真用紙KGサイズ光沢ゴールドです。

最初のスクリーンショットはLightroomで、印刷はプリンターに任せる場合の例です。
プリント解像度は240ppi、写真用紙光沢ゴールドの場合光沢、シャープネスは弱を選択しています。
印刷をよりシャープにする場合は、更にプリント調整をチェックすると良いでしょう。

スクリーンショット 2014-01-08 16.56.17

プリント解像度 (240ppi)
シャープ (弱)
用紙選択 光沢
16ビット出力 on
カラーマネジメント プリンターによって管理

この時、実際に印刷する段階になって印刷ウィンドウのプリンターの設定を下記に示します。

<プリンターの設定>
キヤノンプリンター Pro9000MarkIIの例ですが、基本的にデフォルトでうまく印刷できます。

プリセット デフォルト(必ずデフォルトにして下さい)
カラーマッチング Canonカラー・マッチング(デフォルトでCanonになっています)
品位と用紙の種類 (写真用紙光沢ゴールドN)
印刷品質 高品質
カラーオプション (カラーモード標準 明るさ通常)デフォルトのままです

プリンターの設定のスクリーンショットです。印刷品位だけ高品質としています(はがきサイズ程度の場合、中間ぐらいの品位設定でも問題ありません)。

スクリーンショット 2014-01-08 16.57.04

 

 

 

 

 

 

 

 


以上がプリンターにマネジメントを任せてマッチングさせるときの設定例です。

次にAdobeの現像ソフトからプラグインDPP(Digital Photo professional)を経由してプロファイルを指定する印刷設定例をご紹介します。

<プラグイン DPPの設定>
(1)環境設定(まずDPPの環境設定を行います)

作業用色空間 (Adobe RGB)
カラーマッチング設定 校正したモニターのIccプロファイルを指定
印刷用プロファイル 使用する用紙のプロファイルを設定
マッチング方法 知覚的
CMYK なし

<DPPプラグインEasyーPhoto Print Pro(EPP)の印刷設定例>
EPPによる印刷も可能です。キヤノン独自のフォトカラーを使う方法と写真用紙のIccプロファイルを指定する方法とがあります。用紙名はキヤノン写真用紙・光沢ゴールドなど指定します。印刷品質をきれいにして、色調整を下記のいずれかに設定します。フォトカラーの方が若干色が鮮やかになります。自然な配色はIccプロファイル指定です。

用紙の種類 使用する用紙名
印刷品質 きれい
色調整 カラーマネジメントでフォトカラーとするかまたはIccプロファイルを指定します

<DPPのプラグインPrint Studio Pro(PSP)による印刷設定例>

もう一つプラグインのPSPを用いて印刷する方法があります。この場合はIccプロファイルを使用してカラーマッチングさせる場合を掲載します。Iccプロファイルの指定は上記EPPと同じになります。

カラーモード Iccプロファイルを指定
プリンタープロファイル 自動
マッチング方法 相対的色域を維持
カラー変換方式 標準に戻す

モニターと印刷結果比較は少し感覚的な表現ですが、大体下記の様な結果です。
印刷した写真をチェックする際は外光や天井照明の影響が無い5000Kの照明下で閲覧します。Macのモニターと印刷後のプリントの色の整合性は比較的良く、あまり差異はありません。
ビジネス用のPC等のLCDパネルのブルーが強く発色するモニターでは、写真現像に使えないものがあります(ビジネス用PCのためでしょうか)。
Macでは、Photoshop LightroomまたはPhotoshopの「プリンターによる管理」による印刷が、最もモニターとのずれが少ない様に感じています。
DPPの「ICCプロファイルを使う印刷」も、Photoshopと同等の印刷結果がえられました。

iMacのモニター輝度は、デフォルト設定よりも2割程度下げた設定の方が暗部の色がより合っているように思います。

印刷後の色が濁っている場合、現像ソフトとプリンタの二重設定となっています。

<追記>
2015年、iMacをMacMiniに入れ換えました。MacMiniはモニターがありませんので別セットのEIZO ColorEdge CG241Wを接続しました。
プリントの色をモニターに泡セコムには、ColorEdgeのEizo Navigator Ver6をダウンロードし、CG241の場合はx-rite社のi1で補正をかけハードキャリブレートしました。

Eizoの設定は推奨通りの設定を使用しました。
・「モニター観賞モード」は輝度は100cd、色温度5500K、ガンマ2.2。
・「Webコンテンツ作成モード」(ホームページ等の写真アップに使用する場合最適です)は、80cd、色温度6500K、ガンマ2.2。
・「印刷モード」は、80cd、5000K、ガンマ2.2にそれぞれ設定しました。

モニターと印刷、WEBにアップした時のコンテンツ発色、明るさ共に高い精度でマッチングしています。
使用している現像ソフトは、Adobe Photoshop Lightroom 6.0です。印刷設定はAppleモニター使用時の設定とほとんど同じです。
下のスクリーンショットを参照下さい。
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人物から風景まで幅広いカラーマッチングが可能です。
プロファイルを指定する方式でもプリントの色は良好ですが、プリンターによって管理よりは色味が薄くなる感じです。

 

2014/01/05
rev 2014/01/21
3rd コメントを追加 2015/09/25
4th 追記 2016/09/20
5th 印刷設定の追加 2016/09/21
6th 追記訂正 2016/10/02
7th 文言訂正 2016/10/13
8th 題目変更 2017/07/24

K.Fukuma

 

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