月別アーカイブ: 2016年8月

Babyface Proを使ってVintage Preを外部イコライザーに利用する

CDやPC-Audioは特に不満はありません。
でもレコードは昔聞いた音を聴きたいと思います。現在、イコライザーはアキュフェーズのスロットタイプ AD-2850です。音は、まだ購入したばかりでエージング不足です。そこで、フォノ用にもう一つの再生系を構築してみました。

RME社のDAC応用例を拝見しました。その中からStudio K’sの山本耕司氏の記事を参考に、Babyface Pro(DAC)とVintage Preを使ってイコライザーを構成します。
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<Photo Data>2016/08/17 八ヶ岳清泉寮より富士山をのぞむ
Canon 5D MarkⅡ EF24-105mm f/4L IS USM 1/320 f/13

Vintage Preは仏社製yba 2αを使用します。ybaのイコライザーはシャーシの中に、更に金属ボックスに収められています。TypeはMM型ですが、ノイズ設計が特に優れています。
先ず、電源は筐体から分離されています。信号ラインに出来るだけシリーズに抵抗が入らないよう配慮されています。パーツもダイヤモンド入りコンデンサーなど特徴があります。
音色は暖色系です。

ybaの出力はRCAのみです。プリアンプはバランス入力としているため、イコラーザー出力にBabyface Proを挟みました。全体の構成は下記ブロックのようになっています。
オーディオのラインナップ
(1)外部プリからイコライザー信号の取り出し
イコライザーの出力はybaのテープアウト端子(プリアンプによってはRECまたはREC OUT端子になります)から取り出します。
一般的に、テープアウト端子はインプットセレクターとつながっていることが多く、信号が汚れることがあります。ここは使用をフォノに制限して対処しました。テープアウトはボリュームを介さないため、とても音が良いのです。

(2)RCA/XLR変換ケーブル
テープアウトは、市販の6Nアクロリンク製RCAケーブルの一方をXLRコネクターに付け替えました。また、バランスアウトの2番と3番は入れ換えない欧州型接続とします。位相は、プリアンプでも切り替え可能ですが、ここではBabyface Proにて位相反転させました(アキュフェーズは3番ホット、Babyfaceは2番ホットです)。
下の写真は、右手前のXLRペアーがイコライザーからのL、R入力信号です。
IMG_1130a

(3)Babyface Proの設定
テープアウトのバランス出力はRCA-OUTのため反転成分がありません。このままではGain不足となりますのでBabyface Proでゲイン補正しました。
補正はちょっと原始的ですが、耳で聞いてラインレベル相当になるまでMac上でソフトウェアミキサーのゲインVolumeをまわして行います。
ついでに、フォノアウトの音に変化をつけるときは、Babyface Proのバンドイコライザーで補正します。
例えば、Wes Montgomeryのギターを当時の音に近づける場合など補正をかけていきます。
Babyface Proはプロ用の音響機材です。周波数帯域をバンド別にこまかく補正できますので好みの音に近づけることが出来ます。

もし、演奏も加えるというような場合では、Babyface ProにHi-Z入力やコンデンサーマイクロフォンのフォーンインプットにミキシングできます。
babyfacemixer-1

ミキサーの設定はMac上のTotal Mix FXで行います(左記写真)。
左上のAN1/2はXLRアナログ入力、アウトプットは写真左下のAN1/2のポートになります。
位相設定は入力AN1/2のサブクリックで画面をあけると出てきます。

(4)音質
CBS SONYのLP、TchaikovskyとMendelssohnのViolin concertos by David Oistrakh Eugene Ormandy The Philadelphia Orchestraを視聴しました。
使用カートリッジは 独ClearAudio社 Virtuoso、MM型のカートリッジです。

Babyface Proはかなり優秀です。色づけが無く、アナログ信号を通しても劣化は無いようにおもいます。
Vintage Pre ybaの音は、カートリッジが暖色系のせいもありますが、中低域が厚く、特にVocalが抜群に良いと感じました。

もし眠っているイコライザー(内蔵プリなど)をお持ちなら、一度は試してみると良いでしょう。

1stと一部見直し 2016/08/22
2nd 誤記訂正 2016/08/23
3rd 評価の部分修正 2016/09/12
4th 内容の見直しを行いました 2016/09/14
5th 誤記訂正と追記 2016/09/25
6th 評価追加と部分修正 2016/10/16
7th 誤変換などミス訂正 2016/10/18
8th 一部訂正 2017/05/12

K.Fukuma

 

オーディオ 3P電源ケーブルのアースループについて

オーディオの音をよくする編に「3P電源ケーブルのアースループ」についてを追加します。
_MG_1901-1
<Photo Data>2016/08/01 せせらぎ街道にて 
Canon EOS5D MarkⅡ EF24-105mm f/4L IS USM 1/250 f/4.0

オーディオ用電源ケーブルは、太くて振動対策したアースピン付きの3ピン型電源ケーブル(以下3P電源ケーブル)が人気です。

下記写真の様なケーブルです。これはスピーカーケーブルの余ったものをネットの作例を見て自作したものです。豊かな低域や高域再生を獲得できます。この3P電源ケーブルですが、いざ交換したものの、あまり音が良くなってないというようなことはないでしょうか。
IMG_1110
市販されている3P電源ケーブルは、プラグ間のアースラインが結線されているものがあります。セパレートアンプに使用するとアースループによるノイズが生じますので注意が必要です。

下記図を参照下さい。
アイソレーショントランスのコンセントからオーディオ機器に3P電源ケーブルをつないだ模式図です(壁コンセントにつなぐ場合、この図のトランスが無い場合になります。)
スライド1

 

 

 

 

 

 

 

電源ケーブルは3芯です。コンセントのL極は差し込みプラグのL(活性極)に、コンセントのN極はプラグのN(ニュートラル)に、またコンセントのアース極はアイソレーショントランスの静電シールドと筐体アースと一緒にプラグのアースピンに結線されています。
メス側のコネクターでは、L、Nは普通の接続ですが、ケーブルのシールド線はエッジでカットされ終端されます。アース線はしっかりプラグ内の接地極につながっています。
2P電源ケーブルと根本的に違うのは接地極があることと、接地極のオス・メス間がつながっているということです。

接地極がつながった電源ケーブルをセパレートアンプのプリとパワーにそれぞれ使用しますと、プリ、パワー間は信号ケーブルもつながっていますので、電源ケーブルのアース線と信号ラインとでアースループが出来てしまいます
アースループは音楽信号にとって有害なノイズです。定位が甘くなり中高域のざわつきが目立ち機器本来の力が発揮できません。念のためシステムを点検することをおすすめします。

<対策>
対策は電気的に上の模式図の機器側アース線をカットすれば良いのですが、市販の電源ケーブルは大体PSE認定品です。100Vを通過させることから安全上分解改造はしない方が良いと思われます。

次の用途には使用可能です。
①壁コンセントからタップに引き出す時使用する。
②CDやトランスポートなどのデジタル機器でインレット側のアースピンが無い場合のみ有効です。

機器の電源ケーブルは2芯ケーブルを使用することになります。購入時付帯してくる純正2Pケーブルが望ましいでしょう。3Pの太いケーブルに比べて音が悪くなるという懸念があるかもしれませんが添付ケーブルは良いものです。使い込んでエージングが進めば良い音がするようになると思います。

<まとめ>
接地極がつながった電源ケーブルはセパレートアンプには使用しない方が音質的に有利だと思います。プリメインアンプは単独ではアースループは起こりません。
3P電源ケーブルのアースが宅内アースに結線されている場合アース効果もありますがアースラインを経由してノイズも受けてしまいます。
アースをしなければならないケースは、筐体電位が上昇しシャーシで電撃を受けるような場合、音質よりアース設置が優先となります。

1st 初稿 2016/08/07
2nd一部訂正と追記 2016/08/07
3rd まとめの部分追記 2017/05/23
4th 題目及び文言修正 2017/07/10
K.Fukuma