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FileMaker販売管理 受注伝票の作成

FileMaker 販売管理(ファイルメーカー 販売管理)の受注伝票作成について説明致します。

販売管理では、商品を受注したときに行わなければならない手続きがあります。
一つは、どこから、何を、何個、いくらで受注したかという「受注情報」の取得です。受注伝票の作成時に必要な情報です。

プログラミングするときは、こうした情報をどの様に処理すれば良いでしょうか。
ファイルメーカーは、「レイアウト」という優れたユーザーインターフェース(UI)を持っています。
レイアウトは、ほぼ自由デザインです。自分で見たいようにレイアウトを作ることが出来ます。

また、ファイルメーカーでは、データを格納する場所はフィールドです。フィールドは目的別にテーブルに作成しますが、このフィールドをレイアウトに自由に配置することが出来るのです。

受注情報を受け取った時の話に戻りますが、要は、受注の時は受注に関するレイアウトを作れば良いのです。

<Photo data>2017/05/05
鳥取砂丘
Canon EOS-1D MarkⅣ
EF16-35mm f/2.8L USM
1/1000 f6.3 ISO50 16mm

プログラミングの基本は、「情報の流れ」を関連図に描いて整理することです。
紙に鉛筆で、先ずは情報を一つずつイメージしながら描きだします。
お客様から自分に来る情報は、例えば受注日付やお客様の名前、受注した商品名や単価などになります。
どこから情報を受け、どう処理し、どう格納するかを描いていきます。(頭で考え絵にするところはとてもロジカルです。ぼけ防止にもいいかもしれません。)

もう一度話が転じます。
自分の仕事はコンサルですが、プログラミング経験は、会社の大型計算機で半導体のマスクデザインに使い始めたのがきっかけでした(C+や他にも経験がありますが、ファイルメーカーはMaster Bookだけの独学です)。それまでは、方眼紙に鉛筆でパターンマスクを描き、これを繰り返し大きなマスク図に仕上げていきます。繰り返し図を描いていくのはとても面倒でした。こんな時、計算機は役に立ちました。これは、後々CADになりましたが、大事なのはどうすれば計算機を動かすことが出来るかです。

ファイルメーカーに話を戻します。
レイアウトだけではプログラムは動きません。
1枚のレイアウトを1件の受注伝票にしたとします。しかし、伝票は、いろんな所から注文が来ます。そして、受注の度に伝票を増やす必要があります。
冊子になっている伝票帳をイメージしてみて下さい。

ファイルメーカーでも他のソフトも同じですが、1レイアウトを1レコード、1枚の伝票と考えるところが最初のポイントです。
顧客からの情報の流れで、レコード(伝票)を増やしていく概念を描くと下の様な図ができます。
この様な絵を描いて、顧客の受注情報を1レコード発生させて受注伝票で受けます。
売上につなぐときは、「受注伝票」→「売上伝票」に持って行けば良いのです。

この図は伝票と顧客の相互関係だけです。このままでは伝票レイアウトには顧客データしか表示出来ません。
受注したときにもらう情報は他にもあります。商品に関する情報です。
受注伝票レイアウトに商品の情報も記述しなければなりません。
レイアウトに顧客情報以外の他の情報を表示するには、ファイルメーカーでは「ポータル」を使います。覗き窓の様なものです。
伝票レイアウトに商品を表示する窓を貼り付けるのです。

受注伝票というレイアウトには、受注番号や顧客情報に関するフィールドを先ず表示できるようにします(下のレイアウト設定のスクリーンショットを参照下さい。)。

商品データ(商品名、価格など)は、その下の画面例の様に、ポータルに設定します。

これで、受注伝票自身の受注番号や顧客の情報と、ポータルに商品データを1枚のレイアウトに表示出来る様になります。

ファイルメーカーは異なるテーブル間で関連データを表示できるようにリレーションというコネクションを行います。リレーションは無関係のテーブルの関連づけを行います。

商品は商品マスター(台帳)に作成登録しておきます。商品ID、商品コード、商品名などです。

顧客情報も同様に顧客マスター(台帳)に登録します。

受注伝票に顧客データと商品データを登場させるためにリレーションは欠かせません。

受注額など内部計算が必要なときは、例えばフィールドオプションの計算Optionで計算させることが出来ます。
受注額=受注数x受注価格の様にします。

リレーションの下に受注伝票のレイアウト画面を載せました(説明用の例です。体裁抜きです)。
中央のボックスがポータルです。

受注伝票はデータを書き出すことも出来ます。印刷も可能です。

印刷や書き出しも、ファイルメーカーではレイアウトを経由して行います。

従って、データの入力も出力も自由にレイアウトが出来るということです。
市販の印刷済みフォーマットに合わせ込んで美しい印刷帳票にすることも可能です。

最下部に受注伝票の印刷イメージをのせました。
印刷に注文者の情報を追加したり、入金、送付などのチェックフィールドを設けるとさらに強化出来ます。

受注伝票を作成する時のベーシックな構成については以上です。

「ファイルメーカー 販売管理」は、全くの個人開発です。ファイルメーカーのとても強力なリレーショナルデータベースを使用しています。
仕入、販売、在庫などほぼフル装備しています。コンサル先で販売管理ソフトとしてご利用いただいています。事業用に使用したい場合や、個人事業を立ち上げるときなど、是非ご利用下さい。

ファイルメーカーの関連記事はHP内にいくつか掲載しています。

ファイルメーカー 販売管理」を利用希望の時は、HPのお問い合わせからメール送信下さい。
ダウンロードページは「FileMaker 販売管理」から行うことが出来ます。

K.Fukuma

 

1st及び受注伝票印刷イメージの追加2017/06/12
2nd 入力画面を修正時に誤消去してしまいました。再掲載致します。 2017/06/13
3rd 一部文言見直し 2017/06/20
4th スクリーンショットサイズ変更など 2017/06/21
5th カテゴリー変更 2017/06/25
6th 誤字など修正 2017/07/02
7th スクリーンショット挿入位置などの修正 2019/05/18
8th レイアウト修正 2019/05/24
9th 追記 2019/07/06
10th 内容改訂 2019/10/04

 

オーディオ スピーカーのセッティング

今回はオーディオの音をよくするスピーカーのセッティングについてです。
自己流のやり方ですが参考になれば幸いです。
<Photo Data>2017/05/05 斐伊川(横断中の車窓より撮影)
Canon EOS-1D MarkⅣ
EF70-200mm f2.8L IS Ⅱ USM
1/1000 f2.8 ISO50

オーディオにおける音響空間を作る考えは以前の投稿に記載しています。
本ページは音響空間を作りながらスピーカーの最適な位置出しを行う方法です。

下のスピーカー配置図を参照しながら説明致します。
視聴位置は部屋の中心線上です。スピーカーと視聴者の関係は二等辺三角形(結果によっては三角形)にします。正面のスピーカーの間とスピーカーの後方空間(上図のA-B-B’-A’の空間)には出来るだけ音を遮るものを置かない様にします。その上で最良のスピーカー位置を見つける様にします。

スピーカーは奥から手前方向に最適点を探すやり方です(原始的なやり方ですが確実な方法です)。途中に反射波の影響を受け低い音域で音圧が下がるポイントがあります。下表は音の周波数対波長を表しています。半波ズレが重なると壁から50cm〜1m前後と1〜2mの視聴位置近傍に100Hzから数百Hzの音域で反射波合成の影響が生じる場所があります。
この影響は拡散板や吸音で対処可能ですが、こうした場所は避けながらこの場所の対策も含めてスピーカーを前後させ最も良いと感ずる位置出しを行います。

f(Hz) 50 100 200 300 400
λ(m) 6.8 3.4 1.7 1.13 0.85

もう一つ考慮しなければならないことがあります。スピーカーを正面の壁に近づけて行く程高まる低域反射です。壁に近くなると低音の強度が上がりますが、この低音は音離れの良い低音ではありません。特に耐火ボードを埋め込んである壁材は「ボン鳴り」的な音圧を受けてちょっと遅れて押し返す様な低音傾向です。この反射低音の影響を避けながら総合的に視聴して「空間に響きのある心地よいサウンドが得られるポジション」を選び出します。

3つ目に考慮しなければならないことは部屋のコーナーの「こもり」です。スピーカーの中心線が部屋の正面のコーナー(上図でコーナーAとコーナーB)を指す様な位置は出来るだけ避けた方が良いと考えます。その位置より少し中央寄りにします。
これは、スピーカーに内振り角度を付けた際、音がコーナーにとどまらないように抜け道のある位置にします。

以上おさらいをすると下記の様になります。
①スピーカー間と奥側はライブステージになるように出来るだけものを置きません。何も無い程空間が拡がった音場が得られます。定位も良くなります(パワーアンプ程度の背丈の低いものはさほど影響はありません)。

②正面壁とスピーカーとの距離も可能な限り離します。コンサートホールの舞台のイメージです。
また壁から離すことで建材の位相遅れ反射型低音も減少させることが出来ます。

③視聴位置の目安は以下の通りです。
100Hzでは、例えばスピーカーと正面壁を1mとすると、スピーカーと視聴位置は3.4-1<=2.4m以上離します。つまり奥1m、視聴者-スピーカー2.4mとすると100Hz以上の周波数帯に影響は出ません(壁を位相反転反射音源と仮定した場合です)。但し、100Hz以下は以前周波数帯域にドロップポイントがあります。2.4mでは50-100Hzあたりの一番欲しい低音が落ちてしまいます。この距離はさらに離すのが良いと思われます。
詳細はコンピューターシミュレーションすると求まりますが、現実には左右の反射も多少考慮しなければならないため、低音の決定は2.4m超で視聴による決めるのがおすすめです。

自環境はいくつか良好な候補ポイントの中でA-A’=0.9m、A’-視聴者位置=3.2mにしています。
但し、あまり視聴位置が離れても左右の音が混ざってきますのでほどほどの距離としなければならないと思います。

<セッティング>
①それでは実際のセッティングです。
視聴位置は左右スピーカーの中心線上です。部屋の中で落ち着いて視聴出来そうな位置とすればさらに良いと思います。

②スピーカーの位置出しは、アンプの電源を入れ、スピーカーケーブルをつないだホットな状態で行います。(原始的なやり方です。リスクがありますので都度アンプの電源はオフしながらゆっくり進めてもよいと思います)。

2台のスピーカーを左右壁から等距離に仮置きします。
視聴位置はスピーカー前面から1-4m位を自分が動きながら大まかに音が良いなと思う場所を最初は左右に動かして選び出しますが、左右反射を考慮すると上図ではAE=EG=GF=FBがおすすめの位置です(スピーカー位置は中心線)。この時スピーカーの内振りはしなくて構いません。

左右距離を固定したら次は奥から手前への位置だしです。スピーカーは正面の壁からスピーカー中心前面が30cm程度離した位から始めます。ここを第一ポイントとし床にテープマークします。スピーカーを動かしたためのガタが無ければ音を評価し感想を記録します。
ヒアリングするコンテンツは低音が良く収録され、且つ楽器の響きがよく収録されたものが良いと思います(ギターとか管楽器です)。

自分は、「STUDIO GHIBLI交響曲集」TKGA-502 TOKUMA JAPAN SACD、CDハイブリッド版などを使用しています。

③スピーカーを静かに少しずつ最初の位置より5cm視聴者側に動かします。スピーカーケーブルが外れてショートしないよう注意深く行います(バナナプラグが良いです)。スピーカーをボードに載せているときはボード毎、スパイク受けの場合も受けインシュレーター毎少しずつずらします。
移動後、第2ポイントでヒアリングし第一ポイントとの比較感想をメモします。

④5cm移動を繰り返し、壁奥から1.5m程度まで行います(部屋の大きさによりますがもっと長い距離にしても構いません。ライブステージはさらに拡がります)。この間最も自分で良いと思うポイントを固定ポジションとします。知り合いの方に手伝ってもらって、低音、中音、高音、定位、響きの四つをグラフ化し、複数人数で行うと決めやすいと思います。ただし最終的に決めるのは自分の耳です。

⑤手前に向かってベストポジションがはっきりしたら、この位置でVocalコンテンツを再生します。視聴位置より中心線に沿って中央定位になるように内振りします。定位がはっきりしない時はスピーカー中央に中腰になると分かる場合があります。
スピーカー中央より少し奥側に定位するとベストです(A’-B’中央よりG寄り)。

⑤これで終わりではありません。スピーカーを動かした後は雑な音です。一端ここで電源を落として音は出さず3日間程度放置します。
その後本格的に音出しをします。アンプやCDソースなどを十分にヒートエージングした後では空間の響きが出てくると思います。
このセッティング位置で空間表現が出ないというときはどこかに原因があります。スピーカー、視聴位置の関係は音響的に最良と考えておきます。スピーカー、ケーブルなどを動かしていますので接点やスパイクなど丁寧に点検を行います。
必ず空間再生が出音してきます。

以上スピーカーの位置だしセッティングの方法でした。

K.Fukuma
1st 2017/06/04
2nd 文書整理 2017/06/05
3rd 一部訂正と追記 2017/06/11
4th 字句訂正 2017/06/21
5th タイトルの修正 2017/07/10
6th まとめ追加と一部修正 2017/07/26
7th 誤字の見直し 2019/03/01