月別アーカイブ: 2020年8月

Dell T3600のRAID起動ドライブをSSD化する

Client用R632H(ノートブック)が壊れてしまいました。代替はボディーが大きくなってしまいますが以下のWork Stationにしました。(注意追記があります)

  • Dell Precision T3600, Windows10 Pro (64Bit),  Intel Xeon 2.7GB 8-Core, 32GB ECC Memory, PERC H310 を使用したRAID1 1TB, Nvidia quadro 4000、モニターEIZO CG247

<SSD化の動機>
しばらくノートばかりで、T3600は点検からのスタートです。
アプリの入れ替えなど始めたところで、何だか動作が遅く感じます。3.5″の起動ディスク1台がダウンしていました。起動ディスクは、PERC H310 カードRAIDです。3.5″ 1TB Seagate HDD 7200rpmx2台の構成です。
この機会にSSDへの切り換えをはかります。
本記述はRAID1起動ディスクのSSD化のメモになります。

<再構築プラン>
手元のSSDはCrucial 500GBX2で500GB RAID1にします。

<手順>
このPCは元はWindows 7時代のもの。Windows10にアップグレードしていますが、レガシーBOOTです。レガシーBOOTではクローン化ディスクに置き換えることが出来ません。今回はEFI BOOT にしました(EFIにするとファイル形式もパーティションも異なるため、ディスク初期化必須です)。

<前準備>
1.SSD交換前の作業です。
予めWindows10インストールディスクを作っておきます。ディスクはマイクロソフトのサイトからダウンロードします。DVDに焼いておきます。
2.マスターディスクにするSSDをUSB SATAケーブルでPCに接続します。起動後Acronisでクローンコピーをとります。
最終的に、クローンコピーはWindwos初期化時に消えてしまいますが、トラブルなどのバックアップになります。
3.ミラー用の2.5″ディスクはMacBookに使っていたものです。システムも入っています。Windows10のDiskpartで領域削除しました(この操作は他のWindwos PCでも可能です)。
4.2台の2.5″SSDは「オウルテック」の「内蔵変換ブラケット2.5″HDD SSD→3.5″」に装着しました。Dellのブルーのスロットにピッタリおさまります(下記写真参照下さい)。マウントに底面4カ所ネジ固定します。このマウントはソケット装着型のものと異なり、SSDが浮く心配がありません。材質も鉄製で放熱効果も良いと思います。

余談です。
当初3.5″1ベイに2.5″SS2台収めようと思いました。ショップのコメントで中止しました。引き出し部の干渉が予想されます。

<再構成>
1.ここからはRAID起動ディスクの作成です。
ワークステーションを起動します。RAIDカードが読み込まれます。すかさずCTRL+Rでカード RAID H310を起動します。
RAIDメニュー表示後、元の3.5”HDDをホットで抜き取ります。ケーブルも取り外します。
2.2.5″SSDx2台とも装着します。
3.RAIDカードch AからSATAケーブルをつなぎます。
4.SSDが認識されます。
RAIDモードをRAID1にセットし、SLOT_1のミラー側がRebuildになれば、リビルドを実行します。

8.Rebuild
Rebuildが100%になれば、500GB RAIDが出来あがります。
9.ここで再起動します。起動時Dellマークが出ている時にF2をクリックします。BIOSでBOOTをレガシーからEFIに変更します(下の画像参照下さい)。
この状態のまま、ダウンロードから作成したWindows10インストールディスクをDVDスロットに挿入します。
再起動をかけ、F12をクリックし、ワンタイムBOOTでWindwos10をインストールします。
10.Windows10は新規インストールモードを選択します。プロダウトIDの入力が必要になります(ディスク交換前にプロダクトIDをメモしておく必要があります)。
RAID1ディスクはPartitionが書き換えられ、EFI BOOTで起動できるようになります。

<SSD化後の感想>
フルSSDになりました。
しかし、アプリが若干速い程度で3.5″HDDとそんなに変わらない印象です。

2020/08/21追記
換装した直後はそんなに速いとは感じませんでしたが、このときはバックグラウンドで何か動作していた可能性があります。
ただ今現在はとても高速です。
今後、PCIe M.2化する際、EFIブート変更は必須です。今回のチャレンジは半歩前進ということになりました。
次の画像は、最終的なフルSSD化時の RAID1メニュー画面です。

2020/09/14<追記>
注意点を何点か追記します。
ディスク容量が異なるHDDまたはSSD 2台でのRAIDは、ディスクに容量差があるとどちらかのディスクが「Foreigner」となり、リビルド出来ません。つまりRAIDは構築できません。
容量許容がどのくらいまでかは分かりませんが、今回は、マスターが465GB、ミラーが488GBでOKでした。
また、今回はディスク交換をホットで抜き差ししました。電源を切って交換した方が安全だと思います。ただ、再起動せずダイレクト認識させるときは仕方が無いとは思います。

RAIDの元のディスクは、同じカードに戻して使用する限り有効です。RAIDをResetせず HDDを取り外したときは、USB HDDなどでの再利用は出来ません(ディスクがWindowsで認識されません)。
再利用するときは、カードから取り外す前にRAID構成を初期化します。RAID構成も解除し、非RAIDディスクとしてから取り出して下さい。
クローン化したディスクも同じです。
Windowsのディスク管理などでは初期化出来ませんので注意が必要です。

前の構成に戻したいときは、上記Resetは行いません。Diskはそのまま保管し、必要なときにHDD 2台を元のカードに取り付ければ、前のConfigが読み込まれ、自動的に前のRAID構成になります(HDD交換によるTime Machine的に使用できます)。
元に戻すとき、前のBOOT方式がレガシーだった時は、BIOSでレガシーに戻します。

Precision T3600はRAID使用前提の機種です。個人的な意見ですが、将来高速m/cにアップグレードする時は、起動はPCIe M.2、そしてRAIDはデータ専用RAIDにするのがベターだと思います。

Kazunori Fukuma
1st  2020/08/11
2nd 一部文言見直し 2020/08/17
3rd SSD化後の感想の見直し 2020/08/21
4th ミス記載部分の訂正 2020/09/04
5th 注意点を追記しました 2020/09/14