今回はCDのデジタル接続についてです。いわゆるCDのトランスポートとしての使い方です。
<Photo Data>
2017/07/17車山高原山頂(標高1925m)より白樺湖を望む
上空には雨雲が迫っています
Canon EOS1-DMarkⅣ EF24-105mm f/4L IS USM
1/125 f5 35mm ISO50
前に投稿しましたCDトランスポートの検討もあわせてご参照下さい。
CDはレコードの後継規格として生まれたことが影響しているのか、デジタルなのに聴くときはアナログが多いのです。
ところがCDをアナログ出力で聴く場合、プレイヤー内部のモーターの影響で、どうしても磁束やノイズの影響を受けてしまいます。
CDの音はデジタルで取り出す方が相当上質なのです。
CDの再生は内外周で線速度が異なり、回転速度制御が行われています。この制御にDC(直流)モーターが使用されることから、回転ノイズと磁石からのフラックス影響があるのです。
こういったことを嫌って、モーターをアナログ回路から遠ざけているメーカーもあります。しかし、一般的なCDのローディングは、センターローディングがほとんどです。多くのCD機は、微少な信号を取り出すアナログ回路はモーターに近いのです。
オーディオの目的の一つは空気のとばりが感じるほどの静寂な背景です。この様な静寂を得るには、信号をデジタルで安全なところまで引き出し、CD機器から離れたところでそっとDA変換をします。
(デジタルで取り出す検討については以前の投稿で記載しています。)
現在、CDプレイヤーはSA-11S3を使用しています。マランツの内部DACからアナログを取り出してもとても優れた音ですが、デジタルで信号を取り出すと、尚一層の背景を得ることが出来ます。
<以下追記です>
以前検討しましたデジタル引き出し例についてコメントします。すでにこの機材は手元にはありませんが、アキュフェーズC-2000、これにDAC-30(C-2000に装着できるアキュフェーズのデジタルボード)の構成です。
DAC-30ではCDのクロックを十分に同期できません。CDとデジタルでつなぐと若干ジッターが出てきます。
Babyface ProなどのジーターフリーなDACでは問題ありませんが、DAC-30で出力される音は自分としては好みの構成でした。後段のC-2000で少しきらっとした音調がのり好印象だった記憶があります。
デジタルの配線を伸ばし、DACをCDから遠ざけ離れたところでアナログにする。一度は検討する価値があると思います。
1st 初稿と一部修正 2017/09/21
2nd タイトルの修正と一部内容の訂正 2017/09/23
3rd 誤記修正 2017/09/25
4th 一部見直し 2017/10/14
5th 追記等見直し 2017/11/06
6th 再追記 2019/07/08
Kazunori Fukuma