Photoshop Macmini 機種別30bit対応調査

Macmini 2012、2014、2020 M1で Photoshop 30bit接続についての記述です。
Photoshopはカラー深度30bitのモニターを使用すると10億色の表示が可能といわれています(通常は24bitです)。
手持ちのMacminiに(現在2014は現在手元にありませんが)Photoshopをインストールしてのチェックです。
使用ディスプレイは、EIZO CG247 1920x1200 60Hzです。
Macmini ディスプレイ間は、Late 2012と2014はminidisplay portーDisplay port変換ケーブル。Macmini 2020 M1はthunderbolt3ーDisplay port変換ケーブルを使用しました。ケーブル仕様は3840×2160 4K/60Hz Mac用を使用しました。
結果は次の表のとおりです。

世代 OS//CPU/GPU Photoshop Version 30bit表示
Late2012 Catelina/Dual Core i5/Intel HD 4000 V21.2.12 X 写真1
Late2014 Big Sur/Dual Core i7/Intel Iris V21.x X
2020 Big Sur/8Core Apple Si V22.0〜22.1 写真2
2020 同上 V22.2〜V22.5(*)  

写真3

Late 2012のディスプレイ詳細設定をみると、写真1の様に30bit表示にチェックが入っています。しかし、システムレポートを取ると更に下のスクリーンショットの様に24bit深度までとなっており30bit接続はNGの様です。
左:写真1

Late 2012 MacminiのGPUはIntel HD Graphicsですが、VRAMはメインメモリからおすそ分けの1536MBです。
以前のOSではこの容量で30bitになっていたと思いますが、今は駄目なようです。
現在、Adobe社の30bit接続条件がVRAM>2GB以上としており、現在はサポート外になっているのかもしれません。

Late 2014 Macmini のGPUはIntel Irisですが、こちらは24bitまででした。
他のGPUでは可能なのかもしれませんが、、、。

下:スクリーンショット(Late 2012 macmini システムレポートより)
そして、2020 M1についてです。
この機種は、PhoshopのVersion V22.0 からV22.1までは写真2の様に、グラフィックスプロセッサーの詳細すべてにチェックが入っており、多分M1でRosetta動作にすれば30bitは可能と考えられます(下の写真2を参照下さい)。
しかし、M1はカラー深度の表示そのものがありません。30bitはOKだろうと思いますが、これ以上は分かりません。

(下 写真2)Macmini M1 、Photoshop V22.0からV22.1グラフィックプロセッサーの詳細設定のスクリーンショット

M1 Photoshopはその後V22.2以降にVersion が上がりました。22以降はM1 Native対応になりました。
Appleのアーキテクチャーに適合し、体感速度もかなり良好です。
しかし、グラフィックプロセッサーの詳細設定はというと、写真3の様に、Rosettaに比べチェック項目も減り、肝心の30bitディスプレイ項目についてはグレイアウトになっています。
モニターのカラー深度もわかりません。
この状態をどう考えるかですが、V22.1の環境をM1 Native に引き継いでいると考えれば、最新のVersion で各色10bitは確保されているのかもしれません。

(左 写真3)
以上のように、不確かな結果になってしまいました。モアレのあるような画像でもあれば比較できるとは思いますが、実際の写真現像では差は見えません。

Kazunori Fukuma
1st及び一部修正  2021/09/16
2nd スマホ表示幅オーバーによる変更2021/09/17
3rd 段間調整 2021/09/18
4th Intel HDのスクリーンショット追加 2021/09/24
5th 段落再調整 2021/10/02

 

My profile
Kazunori Fukuma

職歴前半は半導体デバイス開発技術者、後半は経営者としてやってきました。事業の立て直しや新規事業育成、競争戦略などを得意としています。
きっとお役に立てると思います。
投稿は主にAudio、写真、Programingです。Audio歴は50年(長いだけですが)です。学生時代のライブ活動、研究テーマがノイズ抑制だったことなどがきっかけで、音の追求は今も続いています。

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