今回は「オーディオの音に元気がなくなったときのチェックと対策」のその1です。
初回投稿は、スピーカーケーブル接点などの緩みによる音の鈍化についてでした。締めたものはゆるみます。信号系に電路ロスが起こり音が劣化します。
緩みは時々の点検で防ぎましょう。
今回は、スピーカーフロントパネルに、ネットワークイコライザーがある場合についてです。
振動が多い部分に径路接点がある場合は対策が必要です。
自システムのスピーカー(タンノイStirling SE)について説明します。下の画像はスピーカーのフロントパネルにある±3dBのf特を持たせるネットワーク補正機能です。
スピーカーボックス内にLCネットワークを設け、高域または低域側を上げ下げさせています。
このスピーカーは、写真のねじ部を接続し直して補正できます。
ノーマルの位置がフラットなレベルです。
レベル調整ネジは、同じ位置に長い間接続していると、フロント板の振動で割と短時間で音響的な退化が起こります。
接点がうまく接続出来ているかどうかは現在の位置から左右どちらかに差し替えてみると直ぐ分かります。
写真の様に一個右(+1.5dB高域側)につなぎ直すと、高域が持ち上がりますが、それまで得られてなかった音の拡がりが出てきます。高域が持ち上がったことでそう感じるとも考えられますが、それ以上に音場が拡大信号系します。
もちろん変わらない場合もありますが、その他のメンテナンスがしっかりされている場合は、こんなところにも影響があります。
このケースは、補正用のネジを接点復活剤で清掃し直し、元の位置に戻せば本来の音がよみがえります。
その後、LRチャンネルチェックCD等で低高域の出具合をチェックして終わります。
スピーカーは例えばスピーカー取り付けねじの増し締めが有効です。もし5.1chサブウーハーを使用している場合は定期的にチェックした方が良いかもしれません。増し締めについても記載は本ホームページに記事を掲載しています。参照してみて下さい。
今回の追加記事はここまでです。
Kazunori Fukuma
1st 2020/12/31