最近は、CDよりもサブスクリプションで音楽を聴く傾向になってきています。
インターネットコンテンツをCDに近い音質で聴こうと検討してみました。
AVアンプに出力する方法は、前に「Amazon Prime MusicをAVアンプで再生する」でご紹介しました。今回はピュアオーディオに出力してみたいと思います。「Amazon Prime Musicをピュアオーディオで再生する」についてです。
ピュアオーディオはアナログです。PCを再生源とする場合は、直にPCのアナログ端子とプリアンプをつなぐ方法がありますが、信号と共にノイズも混入してきます。正直、あまりいい音ではありません。
ピュアオーディオにノイズを持ち込まないやり方はDACを経由するのが一番です。
ポイントは以下の3点です。
1.PCからUSB経由でDACにつなぐときは、PCとDAC間のBus Lineをカットします。
2.DACに光入力をもっっている時は、PCとDAC間はOptical ケーブルで接続します。
<対策>
1.USB接続でBusラインの切り離しは、例えばBusPower Pro(オーロラサウンド製 http://www.aurorasound.jp/product/buspower.html)等のアイソレーターを挿入するのがお薦めです。PCのグランド経由ノイズが抑制されます。
2.DACに光入力があるときは、光ケーブルで直接接続するだけです。
後は、DACがアナログ信号に変換してくれます。
DACからピュアオーディオには一般にAUX端子に接続します。
次は、上記接続時の設定についてです。
1.Amazon Primeの設定
Amazon Prime musicは
Webサイトからアプリをダウンロードしインストールします。Webで再生するよりアプリの方が良いでしょう。
PCは、USB接続時はMacbook Pro、光接続時はMacminiを使用しました。
Amazon musicをインストールしたら、音質の設定を以下の様にします。
メニューの設定で上のスクリーンショットの様に、音質は自動を選択します。
もう一点、ハードウェアアクセレーションレンダリングを有効化します(下のスクリーンショットを参照下さい)。
<その他の機器構成>
その他の機器は以下です。
USB接続時のBus Cutは、
Aurorasound BusPower Pro 2を使用しました。
PC(MacbookPro)のUSB端子とBusPower Pro 2との間のUSBケーブルは オヤイデ d+USBケーブル2mを使用しました。少し固さがありますが音は良いと思います。
光ケーブル接続時のPCは、
Macmini (Late2012)です。光ケーブルは5mの IO DATA製です。たまたまあったものを使いましたが、出来ればオーディオグレードのケーブルの方が良いと思います。
DACはBabyfaceProです。
BusPower Pro 2とBabyface Proの電源供給は光城精工製の クリーン電源Aray 1KWから行いました。Arrayは水晶発振の美しいサインカーブ100V電源です。DACのクロック外れを抑えてジッター最小化に貢献していると思います。通常のAC Power Supplyからの場合は、PCのコンセントとは別系統にするのが良いでしょう。
アナログ機器は以下です。
PreAmp:アキュフェーズ C-2820、PowerAmp:アキュフェーズ A-45 x2台 DualMono接続、Speaker:Tannoy Stirling SEです。
<PCの設定>
Macbook Proのオーディオポートにデジタル光出力させるため、Macの設定でサウンドを選び、左のスクリーンショットの様に光デジタル出力にします。
信号の確認は、Prime Musicを再生状態にして、光ケーブル端の点滅で分かります。
DACはデジタルINにつなぎます。
また、BayfaceProとPC間をUSB接続しないとミキサーが起動しません。
USB側ケーブルをつないでBabyFace Proをセットします。
デジタルミキサーは以下のスクリーンショットの様に設定しました。
光ケーブルをBabyfaceProにつなぎ、再生しながらRME TotalMix FXの入力AS 1/2のスライドを0 dbmniにします。同様に出力のAN 1/2も0 dbmにセットします。
これでBabyface ProのXLR[1]と[2}にアナログ信号が出ます。[1]がLEFT、[2]がRIGHTのバランス出力になります。
<音の評価>
USB経由と光ケーブル経由とでは若干音が異なりますがどちらも良い音です。
USBの方がおとなしい感じです。
上の接続をすると、USBでも光でも、どちらからもAudirvanaやiTunesなどの再生アプリから再生が出来ます。
Audirvanaの再生については本ホームページの投稿を参照下さい。
ピュアオーディオとAVアンプとの比較は、音の分離や帯域特性でピュアオーディが上位と感じます。AVアンプもサブウーハーを搭載しているときは、音を下支えする低域が心地よいです。
Web音源からの再生をCD並に近づけるポイントはもう一つあります。
PrimeMusicの再生で一部ディスクアクセスするためPCのディスクはHDDよりSSDが望ましいです。
また、PCのボディーはできるだけ堅牢なものが上質な音になります。
モニターについては、LCD外付けのデスクトップの方が背景が良いと感じました。
Kazunori Fukuma
1st 2021/01/19