ビジネスの転換


(1)ある事業転換の例(行動原則からの見直し)
だいぶ前の情報です。
IBMを改革したガースナーの「巨象も踊る」(日本経済新聞社)という記事があります。この記事によれば、変革前のIBMの風土が「完全性」の追求や「最高の顧客サービス」といった究極を求める様なものでした。ガースナーは、こうした企業風土では商品開発や対顧客面でも次第に市場と乖離していくと考えたのです。
硬直化した組織を変えるために考え出した策は、
「Solution」ビジネスへ転換することでした

IMG_20100510_00224-2<Photo data>2010/05/10 Walking途中のスナップより
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対する従業員は、IBMのメインビジネスは大型コンピューターであり、ハードと顧客を結びつけることがSolutionと考えていましたので、考えが合いません。
ガースナーは、ハードを売ろうとすればするほど価格引き下げが起こり、品質問題などに直面するだけで、企業としての本質的な解決にはならないと考えました。
頃合いをはかりながら、IBMのSolutionは「市場がIBMに求めていることを見つけて解決すること」だと明かします。

さらに、Solutionに加えて、風土対策にと従業員の行動原則のを見直しをはかります。
例えば、
1.(顧客がいるところが市場であり)市場が全ての「行動」の原動力
2.IBMは何よりも品質を重視するテクノロジー企業になること
などです。

Solutionと動き方が修正されていきました。結果、それまで最も重要としたハードを捨て、インターネットを活用したSoluitionに変化していったのです(多くの市場の動きがIBMのみならず、ネットビジネスに変わっていくのは世界的な流れだったのです)。

IBMにとって「Solution」は過去の事業をマーケットにチェンジしていくキーワードになり、元々ハードが強かったことを元手に切り替えがなされていったのです。
また結果的に新しい市場にハードの再構築は存在しませんでした。
(ハードに固執したところは、その後だんだん事業ダメージが拡大し、撤退やむなしになっていきました)

(2)過去の技術の延長に新規事業を求めない
IBMの事例からいえることですが、過去の技術を延長していっても新規事業はみつかっていません。先詰まりが見え始める前にビジネスを転換させることが大事だというメッセージです。
そして今までの経験を元手に、市場のターゲットに適合した方向を見いだしていくべきということです。

R&Dのアイテムから新規事業を興していくことは間違ってはいません。しかし、市場に技術が適合するかどうかが重要です。また開発している技術がこれから到来してくる社会、市場にフィットしていく読みも必要です。
ビジネストレンドを先読みし、その中で使える技術を掘り出していく向かい入れる戦略です(まさにSolutionです)。

成功事業もやがて朽ちていきます。だめだと分かれば躊躇せず、事業を見直し、資金と人員を投入して先んじて事業化を果たしていかないと乗り越えることが出来ません。

(3)アプローチ
ガースナーの眼は優れています。豊富な経験を元に、また自らも深く思考しながら方向を見いだしていきました。経営の立て直しが必要になってもトップは見えないことが多いのです。外部の経験者やコンサル、強い参謀を役立てることです。

1st 2014/11/16 K.Fukuma
2nd 2014/11/17 文章修正 K.Fukuma
3rd 2014/11/19 Photo挿入位置の変更と後段の内容修正 K.Fukuma
4th修正 2014/11/21 K.Fukuma
5th修正と追加 2014/11/28 K.Fukuma
6th 修正 2017/03/02
7th誤字など文言修正 2018/07/16
8th 再修正 2019/07/22