今回はファイルメーカーによる販売管理のポータル集計についてです。使用したFileMakerは、 Pro12と Pro14 Advancedです。
<Photo Data>2015/06/09 田儀海岸 Canon5DMarkII EF24-105mm f/4L IS USM 1/1000 f4.0
下記のスクリーンショットは、ファイルメーカーによる購入と販売の商品履歴を参照するViewerです。
商品の仕入から販売、出荷、現残(在庫)を1レイアウトで参照するにはポータルが便利です。
事例を説明します。
商品「オレンジジュース」を100個仕入れ、受注は3件あります。内2件は売り上げがたっていますが、3件目はまだ未計上です。売上が締切られてないものは、販売合計に集計しない条件付き集計を行っています。
各フィールドはポータルで構成し、ポータル行に締切チェックを入れます。
締め切られているかいないかで集計する条件付き集計は、Case関数を使いました。
「フィールドAの集計フィールド」= Case ( 締切 = 1などの条件式 ; 「フィールドA」 ; 0 )
条件式が成り立っているとき集計フィールドにフィールドAを代入、条件が成り立っていないときは 0(ゼロを合算)にします。
以下は計算例です。
「数量」 | 「販売価格」 | 「販売金額」 | 「 販売金額A」 | 条件 |
50 | 1550 | 77500 | 77500 | Yes |
30 | 1498 | 44940 | 44940 | Yes |
20 | 1350 | 27000 | 0 | No |
単純合計 100 | 平均 1531 | テクニックとして単純合計は 149440となるも 右の条件付き合計フィールドを集計位置に置く。 |
条件付き合計 122410 |
「販売金額A」や「確定購入数」が集計フィールドです。また、フィールド「販売金額A」は更に縦方向の合計フィールドが必要になり、ここでは「販売金額Aの計」としています。
平均単価(上例は1531円)など集計結果を使って演算するとき、
平均購入単価=「購入金額Aの計」/「購入数量Aの計」
122410 / 80
として求めています。
見積作成中に平均購入価格(購入原価)をいくらにするか決める場合、この商品履歴ポータルから購入価格を引っ張ってきて利用します。
「ファイルメーカー販売管理は本ホームページのダウンロードページから利用できます。
注文、仕入、見積、受注、販売、在庫や各種帳票出力などの基本的な処理が可能です。
2019年/2月」
1st 2015/07/22
2nd 文言修正 2015/07/24
3rd 加筆及び訂正 2015/07/26
4tgh 具体例を追加 2015/08/03
5th 一部修正 2015/09/28
6th ファイルメーカーにカテゴリー変更 2017/06/25
7th レイアウト修正 2019/06/10
K.Fukuma