ファイルメーカーによる販売管理 ポータルの条件付き集計

今回はファイルメーカーによる販売管理のポータル集計についてです。使用したFileMakerは、 Pro12と Pro14 Advancedです。

_MG_9654<Photo Data>2015/06/09 田儀海岸 Canon5DMarkII EF24-105mm f/4L IS USM 1/1000 f4.0

下記のスクリーンショットは、ファイルメーカーによる購入と販売の商品履歴を参照するViewerです。

商品の仕入から販売、出荷、現残(在庫)を1レイアウトで参照するにはポータルが便利です。スクリーンショット 2015-07-22 14.01.41

事例を説明します。
商品「オレンジジュース」を100個仕入れ、受注は3件あります。内2件は売り上げがたっていますが、3件目はまだ未計上です。売上が締切られてないものは、販売合計に集計しない条件付き集計を行っています。

各フィールドはポータルで構成し、ポータル行に締切チェックを入れます。
スクリーンショット 2015-07-18 17.16.33

締め切られているかいないかで集計する条件付き集計は、Case関数を使いました。
「フィールドAの集計フィールド」= Case ( 締切 = 1などの条件式 ; 「フィールドA」 ; 0 )
条件式が成り立っているとき集計フィールドにフィールドAを代入、条件が成り立っていないときは 0(ゼロを合算)にします。

以下は計算例です。

「数量」「販売価格」「販売金額」「 販売金額A」条件
5015507750077500Yes
3014984494044940Yes
201350270000No
単純合計 100平均 1531テクニックとして単純合計は 149440となるも
右の条件付き合計フィールドを集計位置に置く。
条件付き合計 122410

「販売金額A」や「確定購入数」が集計フィールドです。また、フィールド「販売金額A」は更に縦方向の合計フィールドが必要になり、ここでは「販売金額Aの計」としています。
平均単価(上例は1531円)など集計結果を使って演算するとき、

平均購入単価=「購入金額Aの計」/「購入数量Aの計」
122410 / 80

として求めています。

見積作成中に平均購入価格(購入原価)をいくらにするか決める場合、この商品履歴ポータルから購入価格を引っ張ってきて利用します。

「ファイルメーカー販売管理は本ホームページのダウンロードページから利用できます。
注文、仕入、見積、受注、販売、在庫や各種帳票出力などの基本的な処理が可能です。
2019年/2月」

1st 2015/07/22
2nd 文言修正 2015/07/24
3rd 加筆及び訂正 2015/07/26
4tgh 具体例を追加 2015/08/03
5th 一部修正 2015/09/28
6th ファイルメーカーにカテゴリー変更 2017/06/25
7th レイアウト修正 2019/06/10
K.Fukuma

 

 

 

 

 

 

My profile
Kazunori Fukuma

職歴前半は半導体デバイス開発技術者、後半は経営者としてやってきました。事業の立て直しや新規事業育成、競争戦略などを得意としています。
きっとお役に立てると思います。
投稿は主にAudio、写真、Programingです。Audio歴は50年(長いだけですが)です。学生時代のライブ活動、研究テーマがノイズ抑制だったことなどがきっかけで、音の追求は今も続いています。

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