ケーブルの振動を抑えてオーディオの音を整える

今回はオーディオの音をよくするシリーズのケーブルについてです。
<Photo Data>2017/06/09 尾瀬のミズバショウ
Canon EOS-1D MarkⅣ
EF24-105mm f/4L IS USM
ISO50 105mm 1/640 f4.0

オーディオ機器をじっくり眺めてみるとわかりますが、自分の場合も、アンプやCDはオーディオラックに載っていても、インターコネクトケーブルや電源ケーブルは相互につないだだけとなっています。
電源ケーブルはしっかり床を這っています。
これでは機器は除振出来ても、ケーブルの振動が再び機器に伝わって全体として振動対策はとても出来ているとは言えません。

スピーカーの音は空中を伝搬すると共にケーブルや周囲の床、壁にも伝わります。この時、スピーカーケーブルや電源ケーブルが床や壁に接していると、ケーブルに某かの振動が加わります。
ケーブルに機械的振動が加算され、細かな空間情報が失われるほか、楽曲に必要の無い雑味が加わります。
さらにケーブルと床の接する距離が長いほどその影響度合い大きくなります。

<対策>
対策は床からケーブルを浮かすことで行いました。ケーブルを等分する分節点にケーブル用インシュレーターを置き振動を逃がしてやります。

インシュレーターは床の振動を遮断または吸収するものがベストですが手持ちのものから写真のような外周に歯車がついたSURE FLEXというインシュレーターを使ってみました(写真を参照下さい。他のケーブルとの接触を避けるため高く縦に使用ししました)。
SURE FLEXは周辺がギアの形をしたラバーで中に金属が埋め込まれています。このダブル構造で振動を吸収する考えのようです。

今回は地を這う距離が長かった電源ケーブルでやってみました。
SACDのケーブルはゾノトーン Grandio、プリがオヤイデTUNAMI、パワーはアクロリンクです。ケーブルの型式までは文字が判読出来ずわかりませんでしたが、アンプに使用した線材は購入時の記憶から3芯の三菱電線工業製のものです。エントリークラスですが3Pプラグサイズ目一杯の極太ケーブルです。
電源ケーブルは3Pタイプの標準のものです。アイソレーショントランス側の出力側はグランドピンが結線されていませんのでループの問題は生じません(実質2線式配線となります)。
いずれのケーブルもノーマルでは開放感があります。

SURE FLEXはケーブル一本に付き2個使用しました(SACD、プリに各2個、パワーアンプはデュアルモノで2個x2)。
全長を3等分してフロートさせました。分節点で浮かせ分節間の共振振動数を高めに追いやります。また、電源、機器双方からの振動を2段階でアースします。

<結果>
評価・視聴はアキュフェーズのSpecial Sound Selection 3(SACD)からBABY I LOVE YOUR TRAIN。TEIKO MAEHASHI & CHRISTOPH ESCHENBACHのレコードからベートーベンのソナタ No.9。
ブラームスのヴァイオリンコンチェルト ギドン・クレメール演奏のヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品77 のCDを使用しました。

電源ケーブルに使用した場合、対策前に比べスピーカーの制動が確実にアップしました。クラシックの中低域の厚みがさらに増し、より安定しました。もちろん中高音や空間のひろがりも申し分ありません。

<まとめ>
ケーブルの振動対策はオーディオの音を整えてくれます。電源ケーブルに適用すると、スピーカーの制動が改善されます(対策前はケーブルが動いているのでしょう)。
スピーカーケーブルに使用すると細かい情報落ちが減少し全帯域で整った音になりますが、多少振動抑制過多気味で電源ケーブルへの対策のみで十分と判断しました。インシュレーターを入れるならケースバイケースで聴きながら対策するのが良い結果を生むと考えます。
オーディオは振動制御が良い音をもたらします。除振は機器以外のケーブルにも範囲を拡げて対策するとグレードの高い音が得られると思います。お試し下さい。

<PS>
インターコネクトケーブルやHDMIケーブルはまだ試していません。
但し、バランスケーブルは効果は出てこないのではと考えられます。
HDMIケーブルは効くと思います。インシュレーターが探せたら対策を考えます。

余計なことですが、自分のルールとして、インシュレーターに手を入れる場合、どこか一カ所とし他方が良いと思います。コネクトケーブルと電源ケーブルの様な複数ポイントでは使用しないようにしています。どちらが効いているか分からず深みにはまってしまうのを避けるためです。

1st 2017/08/03
2nd 2017/08/04 誤記の訂正
3rd 2017/08/17 文言修正値追加
K.Fukuma

 

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