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USB AudioにAudirvana plusを使う(まとめ編)

MacでUSB Audioの再生アプリについてのまとめ編です。
音源再生にはAudirvana plusでDirect Mode使用が前提です。
<Photo data>
丹沢大山にて 
撮影年度不明
Canon EOS-5DMarkⅡ
EF24-105mm F/4L 1/125 f10

①使用環境
decibel、Audirvana、iTunes、Xldを比較しました。
音質はXLD、Audirvana Plusの圧勝です。Audirvana PlusでDirect Modeを使うと実に繊細な音を拾ってくれます。CDと比較しても細かな情景が出ているのがわかります。

高音質という点ではXLDもほぼ同等です。この音も捨てがたいのですが、自分が入手したXLDは単曲再生しかできません。iTunesと連動して使えるAudirvanaが使いやすいと考えます。

但しMacでAudirvanaを使用するには、非常に残念なことOSの制限があります。ElCapitanよを含む古い OSX上の動作に制限されてしまいます。
試行錯誤の末、MacのOSXを10.9にダウングレードして動作させています。AudirvanaのVerは 2,6,6です。2chステレオで聴くには十分です。

後段のDACにはBabyface Proを使用しました(下の写真参照方)。この機種はバランス専用出力を持っています。アキュフェーズのプリアンプのバランス入力にフィットしています。

②OSについて
10.14や10.13ではAudirvanaは動作しません。標準の音源はiTunesになりますが、Audirvanaの音に比べるとほど遠い音質です。

Audirvanaを動かせる環境までOSをダウングレードするしかありませんでした。
ところがAudiruvanaでもElCapitanと10.9では音が違って聞こえます。
Early2011のMacBookProに10.9で動かすと落ち着いた深みのある音です。でも、ElCapitanでは途端にざわつく感じになります。極端に言うと、音符に少しトゲが出る感じです。
10.9のクロック転送の方が安定しているのかもしれません。相性の世界かもしれません。いろんなジャンルの音を、その都度OSをTimeMachienバックアップから更新して確かめた結果です。
Macを10.9に落とし、ほぼ音楽専用のPCにしました。
いつまでも使い続けることは出来ませんが今選択できるベストの音です。10.9はその位価値のある音です。

このMac、一層音質を高めるため、オリジナルHDDを振動の無いSSDに換装することにしました。HDDはオーディオにとっては良くない記録装置です。モーターの回転ノイズ、ヘッドの機械的な動きはいずれも振動がバイアスを与えてしまします。
SSDに換装、それまでも良好と考えていた音質に、バックグランドの沈み込んだ静かな背景がやっと出てきました。相当S/Nが上がっていると感じさせます。
(振動があるHDDとは、多分比較一聴でわかる音だと思います。)

③Audirvanaの後段の話です。
MacとDAC間のUSBケーブルはBUSラインカットが必要です。また、DAC自体もオーディオボードに載せ、磁気浮上で浮かすなどの振動排除をしました。
デジタルオーディオは、こうした諸施策を講じ、ようやく録音に近い音が出てきていると考えています。

DACのBayfaceProはバッファーアンプが完璧ではありません。視聴前に少し暖機運転が必要です。同じメーカーのフォーンプラグ出力のDACからプリに出力させると(友人に借りてテスト)、アナログアンプが多少弱くてもバランス出力の方が明らかに優れていました。

③機器の設定
機器の設定です。
Macの音に関する設定は、最初にシステム環境からサウンドを選択します。
サウンドエフェクト出力にDAC(Babyface Pro)が見えますので(写真左)使用するBabyface Proを選択します。
入力設定は(左の写真)、Analog 1/2、フォーマットは192KHz、2 ch32ビットに設定します。

出力側はソースをAnalog1-4とし、フォーマットは192KHz、4ch-32ビット整数に設定します(下記写真参照方)。

④Babyfaceのセッティング
Babyface Proはプロ録音用です。Firefaceという設定画面が電源を投入するとMac側に表示されます。
Clock SourceをInternalに、Sample Rateは192KHzにセットします。

④TotalMix FXのセッテイング
TotalMix FX(ミキサー)のOptions→Reset MixよりTotal resetを選び、入出力を一端全リセットします。

(左記写真参照下さい。)

入力はUSBデジタル、出力はアナロバランスとします。

USBデジタル入力設定は下のTotalMix FXの赤のパート(写真左上縦の細い赤ライン)からデジタルインAS1/2をステレオモードとします。つまみをダブルクリックすると入力レベルが0dBmにアジャストされます。
出力はグリーンのパートで、同じくステレオアナログバランス出力に設定します。下のAN1/2を選択し、レベルは同じく0dBmにします(プリの入力信号レベルに適合します)。
これでデジタル信号が入ってアナログアウトとなります。

イコライズも出来ますがプリアンプにフラットに出す設定にしました。

アキュフェーズやマランツ等の日本のメーカーはプリ入力は3番ホットです。Babyface Proは2番ホットです。
BabyfaceのTotalMix FXのAS1/2のLとRを反転させ、位相反転出力とします(LとRがオレンジ色になります)。出力側AN1/2側でも設定できますが、入力側の方が音質的には有利なはずです(機種によってはプリアンプでも反転できます)。
更に、iTunesを下の写真の様にIntegrated Modeにして再生すると、上の様に信号が出てきます。

⑤Audirvana Plusのセッティング
Audirvana plusのiTunes Integrated Modeの設定です(写真左)。これはiTunesをレガシーで起動管理するものです。
DACの設定は別項に投稿しています参照下さい。

③ピュアオーディオの接続
DACをバランス出力としたことで後段のプリ、パワーアンプまで、これで全段フルバランス直結となりました。
直結は、回路構成上ベストな接続ですがリスクもあります。
スピーカーラインにわずかでもDCが漏れると磁気回路がダメージを受けます。スピーカーを通電Agingしてももとにもどるまで数日かかってしまうこともあります。
アキュフェーズのパワーアンプはDCオフセット回路があります。大丈夫とは思いますが、電源投入や遮断時は影響を受けやすいと思います。時期を被ったなと思ったら通電です。時間をかければ必ず元の音に戻ります。
スピーカを安定に駆動するには、本当はトランスでスピーカーとアンプを遮断した真空管アンプの方が良いかもしれませんね。
今回はここまでです。

Kazunori Fukuma
1st 2018/10/24
2nd 文面ミスや誤変換などを修正 2019/02/07

デジタルオーディオでPCの振動を抑える(SSD化)

今回はデジタルオーディオのPCの制振についてです。
デジタルオーディオの音源再生は HDD搭載型のMacbookProを使用しています。もともと音が良い設計です。しかしHDDはどうしても振動を拾ってしまい音質に影響があります。
こうした中、内蔵HDDもそろそろ交換時とSSDに交換することにしました。SSDは固体メモリーです。振動影響が無くなることを狙います。

SSD切り換え後は断然優れた再生になりました。デジタルソースにUSBメモリなどからトランスポート経由などで音源を直接再生すると究極的なデジタルオーディオになりますが、まさにメモリ再生の音です。
HDDもデータをバッファーに呼び出して再生していますがデータの先読み時もHDDの駆動が続いています。回転振動による濁った再生は消せません。

せめてPCの振動吸収にと筐体下部をインシュレーターなどで対策しても(例えばTAOC TITE-25など)雑味が軽減されますが本物ではありません。

<Photo Data>2018/06/03 八ヶ岳高原にて シロバナノヘビイチゴ
Canon EOS-1DX EF24-105mm f/4L IS USM 1/100 f9 90mm

HDDはスピンドルモーターを回しプラッタとディスクがすれる(多分ほんのわずか浮いているとは思いますが)構造です。動作音はジリジリという音がしてます。SSDは無音です。
もう一つ、Macは内部に磁気テープがあります。SSD換装後もフラックスが残るのではと心配していました。出てきた音の状況ではモーターが支配的のようです。

今回対象にしたMacのスペックは以下です。
MacbookPro Early2011、320MB 2.5″HDDの搭載です。交換するSSDは525MBにしました。

PC音源の再生アプリはAudirvana plus Ver2.6です。音は最高と言えます。しかしOSの制限があります。

選択したOSは少し前のMavericksです。Elcaputanに比べても総合的に一番落ち着きのある音です。
再生条件はDirectモードが必須です。Direct Modeは優れています。開発した技術陣には敬意を表する次第。また音というものをよく知っていると思います。現実はDirect ModeはElcapitanまで使用可能となってしまいました。

AudirvanaはOSを10.12にあげるとDirect Modeでは動きません。AudirvanaのCore Audioで聴くとどうしようもない音です。iTunesダイレクトかdecibelの方が良いくらいです。

ElCapitanのDirect Modeは時shにステムではすこし固い音です。古いJazzなどでベース音が部屋の隅にもたっと届くような音源では少し違和感があります。管楽器系もハイ側が少しきついかなと思います。
ここはやはりMacOSX 10.9.5がベストです。柔らいです。深みのある音です。これにSSDの振動フリー効果が相まってS/Nが高く、MavericksとSSD、Adudirvana plus 2.は自分の選択では一番原音に近い音でした。

10.9.5へのダウングレードですが、ネットの外部遮断など工夫しなかればなりません。Macはスタンドアローンでほぼ音楽再生専用機に近い使い方とします。

ここでセットの系統を記載しておきます。
信号の流れは、Mac→Audiruvana plus→オヤイデUSBケーブル→BusPower Pro2(USBグランドラインカット、アイソレーショントランスからのDAC電源供給)です。
DACはRME社のBabyfaceProです。このDACは販売開始から3年経っています。RME社のDAコンバーターの性能に文句はありません。BabyfaceProにしている理由はバランスポートをもpっているからです。Phoneジャックだとバランスにつなぐには変換が必要です。今のところ気にいった変換ケーブルがありません)。

以下はSSD換装記事です。
SSDはCrucial MX300 2.5-inchです。初期化のために50cm長の変換コネクターを合わせて購入しました。購入価格は、SSDが約¥20,000、コネクターはサイバーネット社の変換コネクターCyberPlugsで 約¥1300でした。

交換はプラスと六角の精密ドライバーが必要です。
写真は交換前のHDD写真ですが、Macの裏蓋を外すとHDDを押さえているバーが見えてきます(この写真ではHDD右側面)。このバーの止めねじ2カ所を緩めればHDDが取り外せます。
HDDに付いているフレキを丁寧に外します。その後側面4カ所のネジとリフトテープを外しSSDにつけ換えます。フレキはSSDにつなぎます。

Mac内部は経年のほこりがたまっていました。この機会に丁寧にクリーニングしました。

その下は換装後の写真です。SSD下部に、Crucial SSDに同梱されていたスペーサーを敷きました。SSDはHDDより薄くスペーサーをはさむと同厚になります。
作業上の注意点はネジが小さいので無くさないことです。ドライバーは必ずジャストサイズのものを使います。締めつけトルクは指三本でしめる位としました。

言い忘れましたが、SSDは交換前にMacにつないでディスクユーティリティーで初期化しました(3枚目写真)。フォーマットはMacOS拡張ジャーナリングです。

今回SSDのデータコピーはクローンソフトを使わず上のフォーマット後すぐMacに組み付けました。
データは通常つないでいるTimeMachineバックアップから行いました。自分の場合、OSX MavericksはOSXのダウンロード履歴が無く、復元後の起動はAppleのネット復元モードを使いました。

TimeMachineに10.9.5の試用履歴がありますので履歴をみつけRestoreします。
復元後、セキュリティーソフトESETを10.9.5カバーのVerに切り換え、その他のアプリもアップデート可能なものは更新しました。

最終的な音の評価は、今まで感じてた雑味はほぼ消えた様に思います。
SSDは振動する要因がありません。CDで得られないビシッとフォーカスのきいた、しかし柔らかく深く沈み込んだ素晴らしい音質だと思います。

追記です。
SSDへの換装後Trim機能を有効にしておく必要があります。TrimはSierraではターミナルからコマンドを打つことで有効になりましたがMavericksは非対応でした。
ターミナルからいくつか試してみたもののTrimを有効にする手段がありませんでした。やむなくpaddle社のTrim Enabler Version 4を購入しました。
このアプリは一度実行させると再起動以降有効になります。
TrimはNANDフラッシュメモリーの寿命やPCパフォーマンスに影響するとされています。忘れないで処置しておくべきでしょう。

リカバリー領域の作成の追加です。
10.9.5をダウンロード、インストールしたことがある場合を除き、TimeMachine復元ではSSD内にリカバリー領域が形成できません。無くてもいいのですがElCapitanの履歴がTimeMachineにあり舛。事後にElcapitanを再インストールし、再びTimeMachineから10.9.5にRestoreしました。リカバリー領域はElCapitanで生成、その他は10.9.5ですが、リストア領域は出来ていました。

追記:
MacbookProを10.9でオーディオ専用機としたものの、その他のアプリでいくつか問題が生じました。
プレゼン等でマイクロソフトオフィスを使っていますので、2008でバグが出始めていたこともあって2016 for Macに切り換えようとしましたがオフィスは10.10以降でないとインストール出来ないことが分かりました。Word互換のpagesに至っては10.12以降で有効です。
KeyNoteから毎々変換して資料を作るのもフォントが変わるとオブジェクトが微妙にずれてしまうため、最終的にオーディオはElCapitan、オフィスは2016と譲り合う設定としました。
妥協です!(本追記はそのご以下のようになりました)

追加修正:
上記コメントに使用しましたOSXはElcapitanはMac BookProのEarly2011ですが、このハードでのAaudirvana Plus 2.7はどうしても音が固くなります。このパソコンは既にAppleの推奨使用期間も過ぎたこともあり音楽専用機にする予定です。

最終的にEarle2011、MacbookProは無事10.9.6に戻しました。Elcaitanは少し刺さるような印象の音。Core i5のCPUとは10.9の法が相性が良いのだろうと考えます。OSのVersionを戻した後はトゲのある音は消えました。アナログの音に近いやさしいPCデジタル音が戻りました。自分ではこの音が極上です。

AudirvanaはElcapitanの音源再生ファイルを上位OSに書き込む手法もある様です。ファイルを入れ換えるなら使えるかどうか分かりませんが10.9の方がいい音がすると思われます。
最近、AudirvanaはWindows版も出ているようなのでこちらの方がいいのかもしれませんね。

Kazunori Fukuma
1st 2018/07/03
2nd 誤字修正 2018/07/04
3rd 文言修正とリカバリー領域作成の追加 2018/07/06
4th文言修正 2018/07/11
5th 誤字などの修正 2018/07/18
6th 事務用ソフトと併用についての問題 2018/08/07
7th PCのOSのVersionを戻す件追加 2018/10/01

 

CDの再生で音飛びが起こったら

今回はCD再生で音飛びが起こった場合の処置についてです。
CD再生時音飛びが起こる時、下記の様ないくつかの原因が考えられます。
<Photo Data>2018/05/09
三瓶山からの新緑 方角は三郷町方面
Canon EOS-1DX EF24-105mm f/4L IS USM
1/1000 f4.0 92mm ISO125 AV自動 補正無し

<原因>
①半導体ピックアップレーザーの消耗
CDは通常トラックの音楽ピットを、半導体レーザーで読み取っています。当然レーザー光が弱ってくると読み取りに時間がかかる様になります。あいまい補完も頻繁に起こるようになり、なんだか音も悪いし音飛びもあるというときはこの影響が考えられます。

②CD媒体の問題
次はCDそのものにキズが多い場合です。CD特有の音飛びだという場合、この時はCD自体の問題です。他のクリーンな媒体でも生ずる時はCD盤が原因です。

③CD機器内部がダスト状態
以外に気づかないケースを紹介します。
CD盤を取り替えても音飛びが起こるとき、機器内部がほこりまみれになっていることが考えられます。ダスト多しという時は読み取りが正常に行われません。
レコードの針にゴミが付着したときもデジタルとアナログの違いはありますが、基本ゴミが原因です、CDの場合はRead不良でデジタルエラーが起こりやすくなります。
このときの簡易的な処置ですが、まず機器をラックからとりだします。CD機器の下は汚れていませんか?
通常、機器下部に空気環流用の小さな開口がいくつか空いています。すると、機器下部が汚れているときCD盤の高速回転でラック上にあるゴミが内部に吸い込まれ、内部ダストの密度が上がってしまいます。ゴミの影響でレーザー光の乱反射が起こってくると読み取りエラーが起こります。

簡易的な対策は、機器をひっくり返し、掃除機のブラシ部分を機器下部の小口に押し当て、掃除機で1-2分吸引します。
この原因の時は大体これで直ります。またこの時も「あいまい補完」が頻繁に生じています。やはり音は悪いと思います。
(ここまでで直らない場合、これはメーカーで清掃または電気的な保全が必要です。)

オーディオの音をよくする。つまり音をよくするということは、常に良い状態に保つということでもあります。
レコードは見えます。CDは見えないため、こういった保全も必要と考えます。
あいまい補完が減ると元の上質な音に戻ります。

Kazunori Fukuma
1st 2018/06/08

オーディオの音をよくする(電源の振動を抑制する)

今回はピュアオーディオのアイソレーショントランスを含む電源系統の振動を抑制して音をよくすることについてです。
オーディオシステムは電源に入ってくるノイズとオーディオ機器自身の電源ラインへのノイズの放出の両方を防がねばなりません。ノイズの出入りを制するためには電源の入出力を雑音遮断するアイソレーション電源(またはノイズカット)が必須です。
<Photo Data>2018/03/30 海老名清水寺公園にて(今年の桜も色づきはGoodです。)
EOS-1DX EF24-105mm f/4L IS USM
1/3200 f4 24mm 
ところが一般的にアイソレーション電源は巨大なトランスが内蔵されています。実はこの電源自体もかなりの振動を発しているのです。
AC系統に直流が混じっていると尚更トランスの唸りは必ず起こります。

こうした環境下、対策はいくつもありません。良い方法はアイソレーション電源自体を良質なラックに載せてやることです。
電源の溷濁は全てのオーディオ機器に影響します。他のオーディ機器よりはしっかり対策した方が良いと考えています。

使用したラックはTAOC ASR Ⅱ-1Sです(従来はオーディオボードとTAOCのピンプレートTITE25GPの構成)。

アイソレーション電源は工場出荷時のフットは床の振動も受ける他、自身の震動抑制も限界がある様に感じていました。
電源の足はそのままとし、オーディオボードとインシュレーターの下敷構成でも相当音は良くなりますが、十分ではありませんでした。
新しい構成はアイソレーション電源の足をKRYNA T-PROP(M10 10mmネジType)。下敷きはASR標準としていましたが、更にスパイク&ピンプレートに変更しました(下はアップデート後の写真です)。

電源はKRYNA、下敷きはピンスパイクに変更し、トランスの振動や床からの伝搬の影響も相当抑制されていると感じます。
音に変調がなくなり低域から高域まで全レンジで抜けの良い音質です。若干感じていた楽器やボーカルの溷濁も比較論にはなりますが見事にとれました。
音場も申し分ありません。
音の抜け感は単に抜けが良いのと違って、サステインしなければならない音、ジャリンと鳴るシンバル、静かなステージでのギターの響、私的なコメントですがとても気に入っています。

ピンスパイクを使用するセッテイングについては、以前ラックセットの所で記載しています(オーディオの音をよくするー磁気と振動の抑制)、ご参照下さい。通常床は歪みがあります。丁寧に且つ精密にスパイクアジャストを行います。重量物が載るからそれで良いということでなく、電源もラックも四隅を押してみてガタが無く、また手でコンコンとたたいて固い音になる追い込むのがポイントです。

Kazunori Fukuma
1st 2018/03/31

 

アナログオーディオは購入後すぐにはいい音がしない

またオーディオの話です。
アナログオーディオはデジタルと違って購入後すぐにはいい音がしません。本来の音になるまでかなり時間がかかります。
オーディオ機器は高価です。購入したら直ぐ音を聴きたいところ。でも最初はかなりひどい音なのです。
<Photo data>2018/01/30
ウッパマビーチから古宇利島を望む
曇りですがエメラルド色は健在です。
EOS-1DX EF24-105mm f/4L IS USM 32mm f4 1/320 EV補正無し

オーディオはアンプやプレイヤーだけでなくその機器につながっているケーブルやスピーカーも購入後は初期エージングが必要です。
オーディオショップでは、購入時しばらく預かって通電エージングをしてくれるところもあるくらいです。

以下機材購入時の経験を2件記載いたします。
初期エージング(購入時エージングのことです)でコメントしたいのはやはりスピーカーです。現用しているスピーカーはタンノイStirlingです。このスピーカーは、低音用コーンと中高音のホーンの2ユニットとなっています。ウーハーとホーンが同軸になっているのが特長です。とりわけ中高音がホーンの音の拡がりが秀逸です。
このスピーカーの購入初期では、この中高域ホーンがダメなんです。最初は中高域の音圧が高く耳にツンツン来ます。長い時間聴くのは辛抱がいるくらいです。
暫定的にスピーカーの向きを耳の位置に来ないよう横振りすることで対処します。この中音の張りは、例えばケーブルを交換しても直りません。

わがままなタンノイです。アンプに頑張ってもらって毎日のように視聴通電は続けていくと、ある時一変します。
2年半くらい経った頃でしょうか、この日はパワーアンプのスイッチを投入して音を出しても、まことに静かな佇まいです。交響曲のヴァイオリンパートがいつもはうるさいのに特にピーキーになるわけでもなく、まるでとばりにそっと音符を置くような静かな音です。静かに空間に拡散していきます。
2枚目、3枚目とコンテンツを別のコンテンツに換えてみてようやく理解できました。そうですエージングが終わったのです。やっときたかというくらい長くかかりました(前のB&Wの時も1.5年くらい要しました)。
スピーカーと同時に交換したものはスピーカーケーブルです。それ以外は換えていません。

パワーアンプはアキュフェーズA-45のデュアルモノ方式(バイアンプ)の2台駆動。ここは枯れています。スピーカーがこなれてきて一端この構成で安定しましたが、タンノイのホーンの拡がりをもう少し際立たせたいと奥行きを求めます。
このまましずかにしていれば安定しているのですが、次にプリアンプを仏製yba、アキュフェーズC-2000系からアキュフェーズC-2820に更新しました。
そして本稿のテーマ、新機器への入れ替えによる音調ダウンが再びやってきます。またシステムは長い沈み込みに入りました。

プリアンプの場合も、本来の実力を出し始めたのは購入後より1年半くらい経った頃でした。C-2820は濃い音で、音像が従来より一本線で真ん中に立ちます。楽器などの前後関係も以前にも増して出てきた様に感じます。奥行きが拡がったなという実感です。

こうして初期エージングは一通り終わりました。本来の音が出ているものと思います。

なかなか理解し難い初期エージング。うまく説明できませんが野球のグラブの様なものでしょうか。買ったときは皮が固くボール処理もしずらいのですが使っている内になじんできます。
エージングは「なじみ」だと思います。使用することで良くなっていくのです。
電気的には、ケーブル金属粒界、半田接合部やネジ止め部位、コンデンサーの安定化、磁気放出など抵抗や容量計では測定できないパラメーターが動いているのだと思います。「鳴らす」ことでなじんでいくのだと思います。

エージングを早くする手段として低い音から高い音が混じったピンクノイズを使用する方法があります。でも自分は直流磁化でやられてしまうような機器が壊れてしまうこと以外では使いたくはありません。時間がかかっても辛抱し、おちつきのある機材に仕上げていきたいと考えています。

K.Fukuma
1st 2018/02/16
2nd 文言の部分修正 2018/02/18

CDの音をよくするには再生前の消磁が有効

オーディオをやっていて分からないことの一つにCD(オーディオ用コンパクトディスク)の磁化があります。

CDが磁化する?
CDは主材料がポリカーボネートです。
だとすると、CDがどうして磁化するのかわかりません。
しかし、CDは最初良い音でも時間が経つととても貧相な音になるのです。これも事実です。

CDが、何故再生もしないのに音が悪化するのかその原因は分かっていません。何の対策も無いのかというと一つだけあります。
それはCDの消磁です。
驚くことに、消磁すると良質な音に戻ります。

<Photo data>2017/10/01
大鷹(オオタカ)
水浴び後の写真です。
羽がぬれています。

この写真は、頭の部分が枝でケラレがあります(もう5cm下りてくれればいいのに、、、、この位置が心地がいいのでしょう)。

Canon EOS-1D MarkⅣ EF100-400mm f4.5-5.6L IS USM
400mm、1/3200 f5.6で撮影

では、保管しているだけのCDは全部音が悪くなっているかというと、そこまでは検証できていません。消磁をしなくても良い音のものもあります。

消磁で音が改善されるなら、原因は「磁化した」と考えるしかありません。光で読み取るCDです。何故磁化が原因なのか説明出来ません。。
もしかすると、盤の帯電が原因かもしれません。この原因では消磁でチャージがなくなり、音が良化するのでしょうか。

CDの消磁器が関口機械(アコースティックリバイブ)から発売されています。自分のものは型名がRD-3です。

以下の様な外観です。
自分のやり方はRD-3にCDを表に向けて一回。裏返して計二回消磁をします。すると音はよみがえります。

CDの印刷に使われている磁性材料が影響している可能性もあります。印刷に磁性インクが入っているのでしょうか。

また、CDはマスター製作時にNiメッキが施されます。これが、転写時にNi(ニッケル)が移って磁性材料が転写されてしまうのかもしれません。ただニッケル自体は磁性材料ですがオーステナイトです。一般的には磁気は帯びないと考えられます。

CDに磁性材料がある場合、これに磁力が加わる原因はあります。考えられるのは、プレーヤー内部にあるDCモーターです。これが原因なら、CDを挿入するだけで短時間で磁化すると思われます。
CDをパソコンなどの上に置いても同様です(パソコンは液晶画面をホールドするのにマグネットを使用している事が多いのです)。

結局真の原因は分かりませんが、CD制作側はこうした磁化影響、または帯電影響を余り考慮していないとも言えます。
ユーザーは面倒でも時々時期をとってやると言うことが必要なのです。いずれにせよ、オーディオのCDを良い音で聞くには消磁器は必須だと思います。

1st 2017/10/17
2nd 主題と写真及び文章の一部見直し 2017/10/24
3rd 主題の見直し 2017/10/25
4th  一部修正 2017/10/26
5th 見直し 2017/10/30
6th モバイル用の設定条件になっていないとのことで見直し 2019/04/10

福間和則
Kazunori fukuma

CDはアナログよりデジタル接続する方が音が良い

今回はCDのデジタル接続についてです。いわゆるCDのトランスポートとしての使い方です。
<Photo Data>
2017/07/17車山高原山頂(標高1925m)より白樺湖を望む
上空には雨雲が迫っています
Canon EOS1-DMarkⅣ EF24-105mm f/4L IS USM
1/125 f5 35mm ISO50

前に投稿しましたCDトランスポートの検討もあわせてご参照下さい。

CDはレコードの後継規格として生まれたことが影響しているのかデジタルなのに聴くときはアナログが多いのです。
ところがCDをアナログ出力で聴く場合、プレイヤー内部にモーターがあるためどうしても磁束やノイズの影響を受けてしまいます。
CDの音はデジタルで取り出す方が相当上質なのです。

CDを再生するとき内外周で線速度が異るため回転速度制御が行われています。この制御にDC(直流)モーターが使用されることから回転ノイズと磁石からのフラックス影響があるのです。
こういったことを嫌って、モーターをアナログ回路から遠ざけているメーカーもあります。しかし一般的には中心部にローディングする構造で、たいていの場合微少な信号を扱うアナログ回路はモーターに近いのです。

オーディオの目的の一つは空気のとばりが感じるほどの静寂な背景です。この時は信号をデジタルでそっと取り出しのがベストです。
そしてCD機器から離れたところでDA変換をします。最高級のCDとDACシステムはこのやり方です。

デジタルで取り出す検討を以前の投稿で記載しています。
現在CDプレイヤーはSA-11S3を使用していて、マランツの内部DACでもとても優れた音を出力出来ていますが、デジタルで信号を取り出すと尚一層背景を沈み込ませることが出来ます。

<以下追記です>
以前の検討例を上記のブロックダイヤグラムに記載しています。プリアンプにアキュフェーズC-2000、これにDAC-30(アキュフェーズのデジタルボード)という基板型のDAコンバーターをC-2000に装着して行いました。
ただ、CDプレイヤーとDAC-30をダイレクトにつなぐと若干ジッターが生じます。上図の様にBabyface ProをC-2000とプレイヤーの間に介在させ転送ジッターを防ぎました。

曽於他の使用機材は、MacbookPro、SA-11S3、Babyface Pro、C-2000、DAC-30です。
この音はC-2000はエントリーモデルながら、SA-11S3のアナログ出力とほぼ同じレベルになります。プリアンプはC-2820アキュフェーズ、パワーアンプはA-45×2台バイアンプの構成での比較です。

1st 初稿と一部修正 2017/09/21
2nd タイトルの修正と一部内容の訂正 2017/09/23
3rd 誤記修正 2017/09/25
4th 一部見直し 2017/10/14
5th 追記等見直し 2017/11/06
Kazunori Fukuma

 

ケーブルの振動を抑えてオーディオの音を整える

今回はオーディオの音をよくするシリーズのケーブルについてです。
<Photo Data>2017/06/09 尾瀬のミズバショウ
Canon EOS-1D MarkⅣ
EF24-105mm f/4L IS USM
ISO50 105mm 1/640 f4.0

オーディオ機器をじっくり眺めてみるとわかりますが、自分の場合も、アンプやCDはオーディオラックに載っていても、インターコネクトケーブルや電源ケーブルは相互につないだだけとなっています。
電源ケーブルはしっかり床を這っています。
これでは機器は除振出来ても、ケーブルの振動が再び機器に伝わって全体として振動対策はとても出来ているとは言えません。

スピーカーの音は空中を伝搬すると共にケーブルや周囲の床、壁にも伝わります。この時、スピーカーケーブルや電源ケーブルが床や壁に接していると、ケーブルに某かの振動が加わります。
ケーブルに機械的振動が加算され、細かな空間情報が失われるほか、楽曲に必要の無い雑味が加わります。
さらにケーブルと床の接する距離が長いほどその影響度合い大きくなります。

<対策>
対策は床からケーブルを浮かすことで行いました。ケーブルを等分する分節点にケーブル用インシュレーターを置き振動を逃がしてやります。

インシュレーターは床の振動を遮断または吸収するものがベストですが手持ちのものから写真のような外周に歯車がついたSURE FLEXというインシュレーターを使ってみました(写真を参照下さい。他のケーブルとの接触を避けるため高く縦に使用ししました)。
SURE FLEXは周辺がギアの形をしたラバーで中に金属が埋め込まれています。このダブル構造で振動を吸収する考えのようです。

今回は地を這う距離が長かった電源ケーブルでやってみました。
SACDのケーブルはゾノトーン Grandio、プリがオヤイデTUNAMI、パワーはアクロリンクです。ケーブルの型式までは文字が判読出来ずわかりませんでしたが、アンプに使用した線材は購入時の記憶から3芯の三菱電線工業製のものです。エントリークラスですが3Pプラグサイズ目一杯の極太ケーブルです。
電源ケーブルは3Pタイプの標準のものです。アイソレーショントランス側の出力側はグランドピンが結線されていませんのでループの問題は生じません(実質2線式配線となります)。
いずれのケーブルもノーマルでは開放感があります。

SURE FLEXはケーブル一本に付き2個使用しました(SACD、プリに各2個、パワーアンプはデュアルモノで2個x2)。
全長を3等分してフロートさせました。分節点で浮かせ分節間の共振振動数を高めに追いやります。また、電源、機器双方からの振動を2段階でアースします。

<結果>
評価・視聴はアキュフェーズのSpecial Sound Selection 3(SACD)からBABY I LOVE YOUR TRAIN。TEIKO MAEHASHI & CHRISTOPH ESCHENBACHのレコードからベートーベンのソナタ No.9。
ブラームスのヴァイオリンコンチェルト ギドン・クレメール演奏のヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品77 のCDを使用しました。

電源ケーブルに使用した場合、対策前に比べスピーカーの制動が確実にアップしました。クラシックの中低域の厚みがさらに増し、より安定しました。もちろん中高音や空間のひろがりも申し分ありません。

<まとめ>
ケーブルの振動対策はオーディオの音を整えてくれます。電源ケーブルに適用すると、スピーカーの制動が改善されます(対策前はケーブルが動いているのでしょう)。
スピーカーケーブルに使用すると細かい情報落ちが減少し全帯域で整った音になりますが、多少振動抑制過多気味で電源ケーブルへの対策のみで十分と判断しました。インシュレーターを入れるならケースバイケースで聴きながら対策するのが良い結果を生むと考えます。
オーディオは振動制御が良い音をもたらします。除振は機器以外のケーブルにも範囲を拡げて対策するとグレードの高い音が得られると思います。お試し下さい。

<PS>
インターコネクトケーブルやHDMIケーブルはまだ試していません。
但し、バランスケーブルは効果は出てこないのではと考えられます。
HDMIケーブルは効くと思います。インシュレーターが探せたら対策を考えます。

余計なことですが、自分のルールとして、インシュレーターに手を入れる場合、どこか一カ所とし他方が良いと思います。コネクトケーブルと電源ケーブルの様な複数ポイントでは使用しないようにしています。どちらが効いているか分からず深みにはまってしまうのを避けるためです。

1st 2017/08/03
2nd 2017/08/04 誤記の訂正
3rd 2017/08/17 文言修正値追加
K.Fukuma

 

オーディオ バランス接続したセパレート機器の電源は100V、200Vを混用しない

今回はオーディオの電源についてです。
オーディオの電源をブロック毎に見直しました。
下記にブロック図を掲載します。
図中ブルーはデジタル系統、肌色はアナログ機器、紫はジェネレータ型電源、グリーンはアイソレーション電源です。
今回見直しはグリーンと紫の部分です。
<Photo Data>
2017/06/09 尾瀬にて
白い花がミズバショウ、向かいの山は至仏山(標高2228m、日本百名山の一つです)
Canon EOS-1D MarkⅣ
EF24-105mm f/4L IS USM
ISO50 32mm 1/125 f10

 

 

SACDプレイヤー
オーディオソースのSACDプレイヤーはデジタル機器です。
今までアナログ機器と電源を分離していました(従来は100V:100Vのアイソレーショントランスから供給)。
SACDプレイヤーで、アナログダイレクトとBabyface Proを介してのデジタルの音を比較しました。

デジタルは立ち上がりが速く、低音もしまっていますが、アナログはゆっくりしているように感じます。しかし決してアナログの音が悪いわけではありません。ディジタルと比較するともう少し躍動的になればとは思います。

SACDプレイヤー(マランツSA11-S3)は、アナログ部にオールディスクリートで構成した差動入力と左右独立したバランスアンプを持っています。
アンプの構成は全く問題はありません。

対策として以下のことを検討しました。
SACDプレイヤーをプリアンプにバランス接続すると、プレイヤーからパワーまで全段バランス直結になります。SACDプレイヤーのアナログアンプはその初段のためSACD再生時のアナログの音はほぼプレイヤーアンプ部で決まるのではと考えました。
この時、他のアナログ機器は200Vからの供給ですが、SACDプレイヤーだけ100Vとしていました。
電源を共通にするのが良いとしてSACDプレイヤーからプリ、パワーまで同じ200V系統電源に統一することにしました。
その結果、あきらかに音の立ち上がりが良くなったように思います。
100V、200Vの電源グランドの回り込みが解消されたことと、200Vの駆動力によってレスポンスが良くなったと思われます。

2点目はPCへの対策です。
PCオーディオで残っている問題は、PC自身が発するノイズです。PC自体に手を入れることは出来ませんので、電源ラインをクリーン化して質を上げようと考えました。
自宅の電源は観測データから波形に歪みがありました。(電源波形は歪んでいるを参照願います)。多分系統へのインバーターノイズの侵入と思われますが対策が難しいのです。
波形歪みはアイソレーショントランスを通しても整形は良くなりません。
今回、テスト的に他に使用していたジェネレータ形電源を使ってみました。

Kojoの1KVAジェネレーター電源(Aray)です。ArayからMacにだけ供給してみます。PCは壁コンセントから何もしないでつないでいました。
Kojo Arayはスイッチングでパルスを作り、合成してサイン波を作っています。DACや200Vとは別の100Vラインにつなぎました。
Arayに切り換えたMacの音は、きれいなサイン波で供給されています。Macからの音も従来比で背景の沈み込みが大きくなり定位も良化しました。
トライアングルの様な金属的な音の出だしと余韻、分解能の高い打楽器の音など良化しているのがわかります(Arayもインバーターです。プリアンプなどのアナログ機器からは遠くに設置して比較的長めの100VケーブルでPCにつなぎます)。

3点目はDACです。
Babyface Proは従来通りUSBバスラインのノイズカットと100V:100Vのアイソレーショントランスの継続です。Babyface Proのアナログアンプもプリアンプにつなぐとバランス直結になります(Babyface Proはオーディオ用途も考慮されXLR出力を標準で持っています)。Babyface Proも200Vにしたいところですが、インレット側の配線変更が必要のため見合わせています。当座は100Vアイソレーション経由となります。

オーディオ機器の構成は前に検討した時からプリアンプを変更しました(プリはC-2820、パワーアンプはA級45Wx2デュアルモノです。その他の機器の変更はありません)。またターンテーブルのモーター駆動のみ非クリーン100V壁コンセントからの供給です。

その他のハードやアプリのVerは以下の通りです(2017/07/12現在)。
Macbook Pro、2.3GHz Intel Core i5 16GB 1.333GHz DDR3、OS X Ver10.9.5。
Audirvana Plus Ver6.2、Memory Allocateは4096MB、192KHz Up Sampling、Macの再生モードはInteger Mode1。
iTunesのVerはVer12.6.1
Babyface ProのファームウェアのVerは前回と同じです。
(MacのOSが10.9となっているのはSACDプレイヤーが10.9迄となっているためです。)

<まとめ>
セパレートアンプなどで分離されたアンプをバランス接続で動かすとき、各機器の電源はコモン供給とするのが位相ズレを最小化する点で有効だと思います。 

K.Fukuma
1st 2017/07/09
2nd リンク追加 2017/07/12
3rd  部分見直し 2017/07/14
4th ミス修正 2017/07/15
5th 視聴結果などの追記と修正 2017/07/18
6th 題目変更及びまとめ追加と訂正 2017/07/25
7th 見直し文書整理 2017/07/27
8th 追記 20147/07/28
9thモバイルコンテンツ用に若干の修正 2018/08/30

オーディオ スピーカーのセッティング

今回はオーディオの音をよくするスピーカーのセッティングについてです。
自己流のやり方ですが参考になれば幸いです。
<Photo Data>2017/05/05 斐伊川(横断中の車窓より撮影)
Canon EOS-1D MarkⅣ
EF70-200mm f2.8L IS Ⅱ USM
1/1000 f2.8 ISO50

オーディオにおける音響空間を作る考えは以前の投稿に記載しています。
本ページは音響空間を作りながらスピーカーの最適な位置出しを行う方法です。

下のスピーカー配置図を参照しながら説明致します。
視聴位置は部屋の中心線上です。スピーカーと視聴者の関係は二等辺三角形(結果によっては三角形)にします。正面のスピーカーの間とスピーカーの後方空間(上図のA-B-B’-A’の空間)には出来るだけ音を遮るものを置かない様にします。その上で最良のスピーカー位置を見つける様にします。

スピーカーは奥から手前方向に最適点を探すやり方です(原始的なやり方ですが確実な方法です)。途中に反射波の影響を受け低い音域で音圧が下がるポイントがあります。下表は音の周波数対波長を表しています。半波ズレが重なると壁から50cm〜1m前後と1〜2mの視聴位置近傍に100Hzから数百Hzの音域で反射波合成の影響が生じる場所があります。
この影響は拡散板や吸音で対処可能ですが、こうした場所は避けながらこの場所の対策も含めてスピーカーを前後させ最も良いと感ずる位置出しを行います。

f(Hz) 50 100 200 300 400
λ(m) 6.8 3.4 1.7 1.13 0.85

もう一つ考慮しなければならないことがあります。スピーカーを正面の壁に近づけて行く程高まる低域反射です。壁に近くなると低音の強度が上がりますが、この低音は音離れの良い低音ではありません。特に耐火ボードを埋め込んである壁材は「ボン鳴り」的な音圧を受けてちょっと遅れて押し返す様な低音傾向です。この反射低音の影響を避けながら総合的に視聴して「空間に響きのある心地よいサウンドが得られるポジション」を選び出します。

3つ目に考慮しなければならないことは部屋のコーナーの「こもり」です。スピーカーの中心線が部屋の正面のコーナー(上図でコーナーAとコーナーB)を指す様な位置は出来るだけ避けた方が良いと考えます。その位置より少し中央寄りにします。
これは、スピーカーに内振り角度を付けた際、音がコーナーにとどまらないように抜け道のある位置にします。

以上おさらいをすると下記の様になります。
①スピーカー間と奥側はライブステージになるように出来るだけものを置きません。何も無い程空間が拡がった音場が得られます。定位も良くなります(パワーアンプ程度の背丈の低いものはさほど影響はありません)。

②正面壁とスピーカーとの距離も可能な限り離します。コンサートホールの舞台のイメージです。
また壁から離すことで建材の位相遅れ反射型低音も減少させることが出来ます。

③視聴位置の目安は以下の通りです。
100Hzでは、例えばスピーカーと正面壁を1mとすると、スピーカーと視聴位置は3.4-1<=2.4m以上離します。つまり奥1m、視聴者-スピーカー2.4mとすると100Hz以上の周波数帯に影響は出ません(壁を位相反転反射音源と仮定した場合です)。但し、100Hz以下は以前周波数帯域にドロップポイントがあります。2.4mでは50-100Hzあたりの一番欲しい低音が落ちてしまいます。この距離はさらに離すのが良いと思われます。
詳細はコンピューターシミュレーションすると求まりますが、現実には左右の反射も多少考慮しなければならないため、低音の決定は2.4m超で視聴による決めるのがおすすめです。

自環境はいくつか良好な候補ポイントの中でA-A’=0.9m、A’-視聴者位置=3.2mにしています。
但し、あまり視聴位置が離れても左右の音が混ざってきますのでほどほどの距離としなければならないと思います。

<セッティング>
①それでは実際のセッティングです。
視聴位置は左右スピーカーの中心線上です。部屋の中で落ち着いて視聴出来そうな位置とすればさらに良いと思います。

②スピーカーの位置出しは、アンプの電源を入れ、スピーカーケーブルをつないだホットな状態で行います。(原始的なやり方です。リスクがありますので都度アンプの電源はオフしながらゆっくり進めてもよいと思います)。

2台のスピーカーを左右壁から等距離に仮置きします。
視聴位置はスピーカー前面から1-4m位を自分が動きながら大まかに音が良いなと思う場所を最初は左右に動かして選び出しますが、左右反射を考慮すると上図ではAE=EG=GF=FBがおすすめの位置です(スピーカー位置は中心線)。この時スピーカーの内振りはしなくて構いません。

左右距離を固定したら次は奥から手前への位置だしです。スピーカーは正面の壁からスピーカー中心前面が30cm程度離した位から始めます。ここを第一ポイントとし床にテープマークします。スピーカーを動かしたためのガタが無ければ音を評価し感想を記録します。
ヒアリングするコンテンツは低音が良く収録され、且つ楽器の響きがよく収録されたものが良いと思います(ギターとか管楽器です)。

自分は、「STUDIO GHIBLI交響曲集」TKGA-502 TOKUMA JAPAN SACD、CDハイブリッド版などを使用しています。

③スピーカーを静かに少しずつ最初の位置より5cm視聴者側に動かします。スピーカーケーブルが外れてショートしないよう注意深く行います(バナナプラグが良いです)。スピーカーをボードに載せているときはボード毎、スパイク受けの場合も受けインシュレーター毎少しずつずらします。
移動後、第2ポイントでヒアリングし第一ポイントとの比較感想をメモします。

④5cm移動を繰り返し、壁奥から1.5m程度まで行います(部屋の大きさによりますがもっと長い距離にしても構いません。ライブステージはさらに拡がります)。この間最も自分で良いと思うポイントを固定ポジションとします。知り合いの方に手伝ってもらって、低音、中音、高音、定位、響きの四つをグラフ化し、複数人数で行うと決めやすいと思います。ただし最終的に決めるのは自分の耳です。

⑤手前に向かってベストポジションがはっきりしたら、この位置でVocalコンテンツを再生します。視聴位置より中心線に沿って中央定位になるように内振りします。定位がはっきりしない時はスピーカー中央に中腰になると分かる場合があります。
スピーカー中央より少し奥側に定位するとベストです(A’-B’中央よりG寄り)。

⑤これで終わりではありません。スピーカーを動かした後は雑な音です。一端ここで電源を落として音は出さず3日間程度放置します。
その後本格的に音出しをします。アンプやCDソースなどを十分にヒートエージングした後では空間の響きが出てくると思います。
このセッティング位置で空間表現が出ないというときはどこかに原因があります。スピーカー、視聴位置の関係は音響的に最良と考えておきます。スピーカー、ケーブルなどを動かしていますので接点やスパイクなど丁寧に点検を行います。
必ず空間再生が出音してきます。

以上スピーカーの位置だしセッティングの方法でした。

K.Fukuma
1st 2017/06/04
2nd 文書整理 2017/06/05
3rd 一部訂正と追記 2017/06/11
4th 字句訂正 2017/06/21
5th タイトルの修正 2017/07/10
6th まとめ追加と一部修正 2017/07/26
7th 誤字の見直し 2019/03/01