カテゴリー別アーカイブ: Audio(オーディオ)

レコードを高音質に再生するには

レコードはCDとは違った味があります。
懐かしい音を聴くという側面もありますが、レコードはCDに比べて再生帯域が広く、録音がよければCDより優れた音も取り出せます。
しかし、ターンテーブル等の再生機器は何でも良いというわけにはいきません。それなりの対策が必要です。

最初は振動の問題です。
レコードは溝をトレースして振動を拾う原理です。音楽振動以外の振動は排除しなければなりません。
<Photo Data>2019/04/17
横浜煉瓦倉庫 ノルディックWalking途中での撮影
EOS-7D EF-S15-85mm IS USM
1/250 f5 ISO100

1.レコード盤について
レコード盤も注意が必要です。
レコードは経年変化が激しく、たいていは歪みかゆがみがあります。こういう状態では、溝の振幅をうまく拾えません。ゆがんだレコードは、ターンテーブルとの間に隙間が生じ、空間鳴きがおこります。それなりの音はしますが、変形したレコードは廃棄してしまうのが賢明です。(盤の変形は、カートリッジを痛めてしまうこともあります)。

2.レコード盤の密着について
この隙間は多少の隙間なら、上におもりをのせることで回避できる方法があります。レコードに錘をのせ、盤とテーブルの密着度を上げるやり方です。テーブルの中心部に向かってターンテーブルがすり鉢状に凹んでいるものは、一層密着度を上げることができます。
さらに、余計な共振を抑えるために、おもりに除振効果を持たせたものもあります。除振方式によって独特な音がのります。本命ではありません。
錘をのせるやり方は、テーブル全体が重くなります。モーターのトルクを上げねばなりません。モーターは大きく、またテーブル直結のものが多く見受けられます。

ある程度効果はありますが、ターンテーブルは剛性が高いがっしりしたものが必要です。そうしないとモーターの回転振動の影響を抑えることができないからです。
さらに、モーターが大きくなることで、レコード中心下部にモーターを置くと、カートリッジへの回り込み磁束がゼロにはなりません。モーター直上は磁界の影響を避けたとしても、モーター最下部からテーブル端外方にカートリッジがある場合は、漏れ磁束を受けます。
こういう構造のものは、良い音はしません。

そして、ターンテーブルが鉄などの磁力影響を受ける材料では、テーブルの磁化が進み、やがてカートリッジに影響を与えるようになります。

3.ターンテーブルの駆動
従って、モーター直結ターンテーブルは避け、テーブルとモーターを離したベルト駆動のものがお薦めです。
ベルトや糸、シリコーンなどの紐でテーブルを回します。モーター自身の除振は必要ですが、ターンテーブルやレコードにモーターの直接振動は伝わりません。
テーブルは紐で回すため、軽金属やガラスやセラミックといった軽めのものが使用されます。

4.カートリッジ
レコードは、どうしてこんなに振動や磁束を嫌うかというと、溝から取り出せる信号出力が、それこそ蚊が鳴くほど小さい振動だからです。MC型のカートリッジの代表的なDENONのDL-103では、わずか0.3mVの出力しかありません。マグネットが動くMM型では、その一桁上ではありますが、CDに比べると二桁も低い出力です。

5.出来るだけバランス増幅する
この様な小さな信号は、ほぼノイズベルに近いものです。カートリッジから直結される初段の半導体は超ローノイズ素子が必須となります。また、あまりにも低い出力のため、無理して増幅しなければなりません。カートリッジからパワーアンプ入力段まで、20log(2V/0.3mV)=76.5dBのハイゲインな増幅になります。
この増幅度は、一本のアンプで受け持つのは難しいのです。最低でも、イコライザーとコントロールアンプの二つのアンプで分担が必要です。
特にイコライザー部が、パワー用の電源トランス内蔵のメインアンプと同居していると十分なS/Nや分離が出来ません。コントロールアンプもそうです。
音楽の情景を引き出し、左右の混濁を最小化するには、ローノイズ部をパワー段の電源トランスと別筐体にします。左右の基板も独立が望ましいのです。
溷濁や干渉を出来るだけ抑えるためです。
実験すると分かりますが、ハイゲインアンプ初段に交流に帯電した人体が近づくだけで、誘導ノイズが初段にのります。

6.バランス伝送
信号の伝送も一工夫必要です。カートリッジがMC型では、カートリッジ、イコライザー間はバランス伝送とし、同相ノイズの影響を排除することが必要です。

7.バランスアンプ
伝送方法だけでなく、せっかくバランス伝送した信号は、アンプもバランスアンプで増幅するのがベストです。

8.シールド
アンプ内の電源部は上記の様に別筐体が理想ですが、内蔵する時は少なくともトランスは電磁シールドしたものが良いでしょう。
信号切り替えも、アクティブラインだけの切り換えのものは避けます。

こうした多くの対策をとった上で、やっとレコードの原音が再生出来るようになります。

Kazunori Fukuma

1st 初稿 2019/07/18
2nd 誤記訂正 2019/07/23
3rd 全体修正 2019/09/16

オーディオ 音に元気がなくなったときのチェックと対策

今回は、オーディオの音が最近元気がないと感じたときのチェック方法と対策のご紹介です。
システムの調子が急に悪化したときは直ぐ分かります。徐々に調子が落ちているときはなかなか分かりません。感覚的で構はないので、「このところ良くないな」と思ったら是非やってみましょう。
<Photo Data>
2019/04/06 目久尻川沿いの桜(今年の桜は長く楽しめました)
Canon EOS-1DX EF24-105mm f/4L IS USM
f6.3 1/1250 28mm ISO320

オーディオシステムは、再生、増幅、出力のパートからなります。再生部分は音源を取り出すところです。増幅はアンプ部になります。
再生と増幅パートは、音が出ない場合を除き、おかしい時は音楽成分に「歪み」や「ノイズ」などの雑味が加わってきます。聴いて大体判断できます。
しかし、こうした症状は機器の内部問題のため、ほとんど自分で対策することは出来ません。ひずみやノイズはメーカーに修理依頼しましょう。

こういった症状以外の調子が落ちた時は、アンプなどの故障が原因ということはあまりありません。
音に元気が無い時、何となくつまらない音という時は、音の「強さ」が低下していることが多いと思われます。

こうしたときは、再生、増幅及び出力の電気接点を点検します

①アンプとスピーカーの端子
アンプとスピーカーは、アンプとスピーカー端子の(止め具合)締め具合を調べます。その中のどこかの結線が緩んでいたら、そこが原因です。締め直すときは、利き手の親指、人差し指、中指の3本の指をで増し締めします。レンチは使用しません。レンチを使うと、端子が破損し、アンプ内部やスピーカー内部の直結基板や端子が壊れることがあります。
適切に締め直して、電気的な接点の緩みを無くせば、本来の音に戻ります。

緩みやすい結線は、ケーブル端にYラグやバナナ端子を使用しない、いわゆる裸線結線の場合です。撚り線をそのまま端子に締め付けても、線束で出来た断面が崩れ、逃げが生じます。徐々にツブれて、止めたはずのネジがやがて緩んでしまいます。
当然、音の調子は落ちていきます。
裸の線端にYラグなどにすると、端子が硬いため、つぶれません。接続部は専用端子にするのが望ましい接続です。

②電源プラグ(オス、メス)
音の調子を落とすもう一箇所は、電源プラグやコンセントなどの電気接点です。電源ケーブルは線径が大きいほど音は良くなります。しかし、電源ケーブルも裸のまま締め付けると、スピーカーケーブルと同様、締めたところからつぶれていきます。
つぶれが起こると、緩みます。電源ケーブルの接続部の緩みは、電力伝達障害が起こります。伝達障害は、出力音に「モッタリ感」が出ます。音は出ていますが、強さや高域の低下が起こり、低音も出にくくなります。しかも、これもじわじわと変化します。

<電源部位の対策>
電源ケーブルの点検は、別のケーブルと交換して音の比較で決めます。交換して良くなればケーブルが原因です。

電源ケーブルのプラグは、3Pプラグを使用すると、定期的に分解チェックが出来るのでお薦めです(コンセントは電気工事事業者の方にチェックしてもらうのが良いでしょう)。

下の写真は何年も前に、上記の症状があったときのプラグです。
このときは、Nライン(白)に問題がありました。電気的につながってはいますが、線材がツブれてゆるくなっていました(L極(黒)は問題なし、G極(緑)も問題ありませんでした。写真はGラインにノイトリックの銅管をかぶせたテストのため、Cu管を挿入しています。Cu管は、締め付けに断面の逃げが起こりにくく、緩みがおこりにくい接続です。
この時の記憶は、何となく軸足が決まらない音だと感じていました。
こんな3Pプラグのアッセンブリーは、ちょっとした工夫が必要です。写真の線は5.5SQの太線です。特に挿入がポイントです。
自分の方法をご紹介します。
やり方は、被覆を約8mm程剥きます。5.5SQは断面積が大きく穴径に対して余裕がありません。被覆を剥いた部分をさし込むときは、ワイヤーがほぐれないようにするのがポイントです。
撚れてしまって、さらに挿入しようとすると余計入りません(先端を二分割するならOKですが奥まで十分入りません)。

ビニール被覆に切り込みを入れ、被覆を半分ほどピンセットで引き抜きます。先端に被覆を残したままプラグ穴に押します。被覆先端が少し入ったところで、被覆をカッターで切りとります(被覆は挿入ガイドの役目です)。そしてそのまま奥まで押し込みます。
あとは、ドライバーで線材が抜けないようにしながら目一杯の力で締めます。

撚れを作らず、全線乱さず、プラグにさし込めたら成功です。
狭い穴にぎりぎり挿入することで、締め付け後も断面が確保されます。
ネジ締めはネジをつぶさない様、押す力も回す力も両方強く締めます。
ビニール被覆をとり、ノイトリック製パワコン用のカッパー管をかぶせる(上の写真のGライン緑)のも有効です。5.5SQの線が丁度入ります。

このトラブルがあった電源ケーブルは、PCOCCの最後の頃の線材です。標準より長いものをオーダーしたものです。この時のプラグはオヤイデ製ですが、オーダー先は違います(念のため)。

オヤイデアッセンブリーの別ケーブル(左の写真)はしっかり固着されていました。

コンセントタップもプラグ同様使っている内に緩みが出てきます。電源端子も、スーカーケーブルも長年何もせずキープするのは難しいということです。
スピーカー端子、電源プラグ、タップなど機械的に締めた接点は音質の維持に重要と考えて下さい。
対策後の音は、歯切れ良く、しかし粒の小さな音も表現できるすばらしい音になるはずです。

Kazunori Fukuma
1st 2019/04/20
2nd 一部訂正 2019/04/21
3rd 変換ミス訂正 2019/04/23
4th 2019/06/17

USB AudioにAudirvana plusを使う(まとめ編)

MacでUSB Audioの再生アプリについてのまとめ編です。
音源再生はAudirvana plus Direct Mode使用が前提です。
<Photo data>
丹沢大山にて 
撮影年度不明
Canon EOS-5DMarkⅡ
EF24-105mm F/4L 1/125 f10

①使用環境
decibel、Audirvana、iTunes、Xldを比較しました。
音質はXLD、Audirvana Plusの圧勝です。Audirvana PlusでDirect Modeを使うと実に繊細な音を拾ってくれます。CDと比較しても細かな情景が出ているのがわかります。

高音質という点ではXLDもほぼ同等です。この音も捨てがたいですが、自分の入手したXLDは単曲再生しかできません。iTunesと連動して使えるAudirvanaの方が使いやすいと思います。

AudirvanaはMacで使用します。ところが、残念なことにMacでの使用は、ElCapitan以前に制限されます。
試行錯誤の末、AudirvanaはOSX 10.9にダウングレードして動作させています。AudirvanaのVerは 2,6,6です。2chステレオで聴くには十分です。

後段のDACにはBabyface Proを使用しました(下の写真参照方)。この機種はバランス専用出力を持っています。アキュフェーズのプリアンプのバランス入力にフィットしています。

②OSについて
Audirvanaは、macOS 10.14や10.13上では動作しません。標準のiTunesは、Audirvanaの音に比べるとほど遠い音質です。

Audirvanaを動かせる環境までOSをダウングレードするしかありませんでした。
但し、AudiruvanaはElCapitanと10.9では音が違って聞こえます。
Early2011のMacBookProを10.9で動かすと、落ち着いた深みのある音です。でも、ElCapitanでは途端にざわつきます。極端に言うと、音符に少しトゲが出る感じです。
10.9のクロック転送の方が安定しているのかもしれません。相性の世界かもしれません。今般、いろんなジャンルの音を、MacのOSを時間をかけて、TimeMachienバックアップから切り換え確かめた結果です。
結果、Macは10.9に落としmした。ほぼ音楽専用のPCになりました。
この構成は、いつまでも使い続けることは出来ませんが、今選択できるベストの音です。10.9はその位価値のある音です。

このMacの音質を一層高めるため、更にオリジナルHDDを、振動の無いSSDに換装することにしました。
HDDはオーディオにとって、良くない記録装置です。モーターの回転ノイズ、ヘッドの機械的な動きはいずれも振動バイアス源になってしまいます。
HDDをSSDに換装しました。それまでも良好と考えていた音質は、バックグランドの沈み込んだ静かな背景が訪れ、相当S/Nが上がっていると感じさせます。
(振動があるHDDとは、多分比較一聴でわかる音だと思います。)

③Audirvanaの後段の話です。
MacとDAC間のUSBケーブルはBUSラインカットが必要です。また、DAC自体もオーディオボードに載せ、磁気浮上で浮かすなどの振動排除をしました。
デジタルオーディオは、こうした諸施策を行った結果、ようやく録音レベルの音が出てきていると考えています。

DACに使用したBayfaceProは、バッファーアンプが完璧ではありません。視聴前に少し暖機運転が必要です。同じメーカーのフォーンプラグ出力のDACからプリに出力させると(友人に借りてテスト)、アナログアンプが多少弱くてもバランス出力の方が明らかに優れていました。

③機器の設定
機器の設定です。
Macの音に関する設定は、最初に、システム環境からサウンドを選択します。
サウンドエフェクト出力にDAC(Babyface Pro)が見えますので(写真左)使用するBabyface Proを選択します。
入力設定は(左の写真)、Analog 1/2、フォーマットは192KHz、2 ch32ビットに設定します。

出力側はソースをAnalog1-4とし、フォーマットは192KHz、4ch-32ビット整数に設定します(下記写真参照方)。

④Babyfaceのセッティング
Babyface Proはプロ録音用です。Firefaceという設定画面が電源を投入するとMac側に表示されます。
Clock SourceをInternalに、Sample Rateは192KHzにセットします。

④TotalMix FXのセッテイング
TotalMix FX(ミキサー)のOptions→Reset MixよりTotal resetを選び、入出力を一端全リセットします。

(左記写真参照下さい。)

入力はUSBデジタル、出力はアナロバランスとします。

USBデジタル入力設定は下のTotalMix FXの赤のパート(写真左上縦の細い赤ライン)からデジタルインAS1/2をステレオモードとします。つまみをダブルクリックすると入力レベルが0dBmにアジャストされます。
出力はグリーンのパートで、同じくステレオアナログバランス出力に設定します。下のAN1/2を選択し、レベルは同じく0dBmにします(プリの入力信号レベルに適合します)。
これでデジタル信号が入ってアナログアウトとなります。

イコライズも出来ますがプリアンプにフラットに出す設定にしました。

アキュフェーズやマランツ等の日本のメーカーはプリ入力は3番ホットです。Babyface Proは2番ホットです。
BabyfaceのTotalMix FXのAS1/2のLとRを反転させ、位相反転出力とします(LとRがオレンジ色になります)。出力側AN1/2側でも設定できますが、入力側の方が音質的には有利なはずです(機種によってはプリアンプでも反転できます)。
更に、iTunesを下の写真の様にIntegrated Modeにして再生すると、上の様に信号が出てきます。

⑤Audirvana Plusのセッティング
Audirvana plusのiTunes Integrated Modeの設定です(写真左)。これはiTunesをレガシーで起動管理するものです。
DACの設定は別項に投稿しています参照下さい。

③ピュアオーディオの接続
DACをバランス出力としたことで後段のプリ、パワーアンプまで、これで全段フルバランス直結となりました。
直結は、回路構成上ベストな接続ですがリスクもあります。
スピーカーラインにわずかでもDCが漏れると磁気回路がダメージを受けます。スピーカーを通電Agingしてももとにもどるまで数日かかってしまうこともあります。
アキュフェーズのパワーアンプはDCオフセット回路があります。大丈夫とは思いますが、電源投入や遮断時は影響を受けやすいと思います。磁気を被ったなと思ったら通電です。時間をかければ必ず元の音に戻ります。
スピーカを安定に駆動するには、本当はトランスでスピーカーとアンプを遮断した真空管アンプの方が良いかもしれませんね。
今回はここまでです。

Kazunori Fukuma
1st 2018/10/24
2nd 文面ミスや誤変換などを修正 2019/02/07
3rd 誤字訂正 2019/06/07
4th 一部ミス記載訂正 20169/07/26

デジタルオーディオでPCの振動を抑える(SSD化)

今回はデジタルオーディオのPCの制振についてです。
デジタルオーディオの音源再生は HDD搭載型のMacbookProを使用しています。もともと音が良い設計です。しかし、HDDはどうしても振動を拾ってしまい、音質に影響があります。
こうした中、内蔵HDDもそろそろ交換時とSSDに交換することにしました。SSDは固体メモリーです。振動影響が無くなることを狙います。

SSD切り換え後は断然優れた再生になりました。
デジタルソースに、USBメモリなどからトランスポート経由で音源を直接再生すると究極的なデジタルオーディオになりますが、SSdはまさにメモリ再生の音です。
HDDもデータをバッファーに呼び出して再生していますが、データの先読み時もHDDの駆動が続いています。回転振動による濁った再生は消せません。

せめてPCの振動吸収にと、筐体下部をインシュレーターで対策しても(例えばTAOC TITE-25など)雑味が軽減されますが本物ではありません。

<Photo Data>2018/06/03 八ヶ岳高原にて シロバナノヘビイチゴ
Canon EOS-1DX EF24-105mm f/4L IS USM 1/100 f9 90mm

HDDはスピンドルモーターを回し、プラッタとディスクがすれる(多分ほんのわずか浮いているとは思いますが)構造です。動作音はジリジリという音がしてます。SSDは無音です。
もう一つ、Macは内部に磁気テープが貼ってあります。SSD換装後もフラックスが残るのではと心配していました。出てきた音からはHDDのモーターが支配的のようです。

今回対象のMacは、以下のスペックです。
MacbookPro Early2011、320MB 2.5″HDDの搭載です。交換するSSDは525MBにしました。

PC音源の再生アプリは、Audirvana plus Ver2.6です。音は最高と言えます。しかしOSの制限があります。選択したOSは少し前のMavericksです。Elcapitanに比べても、総合的に一番落ち着きのある音です。Audirvanaの再生条件は、Directモードが必須です。Direct Modeは優れています。開発した技術陣には敬意を表する次第。また音というものをよく知っていると思います。
Direct Modeの使用制限は、Elcapitanまでとなってしまいました。
Audirvanaは、MacのOSを10.12にあげると、Direct Modeでは動きません。AudirvanaのCore Audioで聴くと、どうしようもない音です。iTunesダイレクトかdecibelの方が良いくらいです。

ElCapitanのDirect Modeは、自システムではすこし固い音です。古いJazzなど、ベース音が部屋の隅にもたっと届くような音源では少し違和感があります。管楽器系もハイ側が少しきついかなと思います。
ここはやはりMacOSX 10.9.5がベストです。柔らいです。深みのある音です。これにSSDの振動フリー効果が相まってS/Nが高く、MavericksとSSD、Adudirvana plus 2.は自分の選択では一番原音に近い音でした。

10.9.5へのダウングレードですが、ネットの外部遮断など工夫しなかればなりません。Macはスタンドアローンでほぼ音楽再生専用機に近い使い方とします。

ここでセットの系統を記載しておきます。
信号の流れは、Mac→Audiruvana plus→オヤイデUSBケーブル→BusPower Pro2(USBグランドラインカット、アイソレーショントランスからのDAC電源供給)です。
DACはRME社のBabyfaceProです。
このDACは販売開始から3年経っています。でも、RME社のDAコンバーターの性能に文句はありません。BabyfaceProにしている理由は、バランスポートを持っていることです。他の機種の様に、Phoneジャックだとバランスにつなぐには変換が必要です。今のところ音として気にいった変換ケーブルがありません(音質が落ちます)。

以下はSSD換装記事です。
SSDはCrucial MX300 2.5-inchです。初期化のために50cm長の変換コネクターを合わせて購入しました。購入価格は、SSDが約¥20,000、コネクターはサイバーネット社の変換コネクターCyberPlugsで 約¥1300でした。

交換はプラスと六角の精密ドライバーが必要です。
写真は交換前のHDD写真ですが、Macの裏蓋を外すとHDDを押さえているバーが見えてきます(この写真ではHDD右側面)。このバーの止めねじ2カ所を緩めればHDDが取り外せます。
HDDに付いているフレキを丁寧に外します。その後、側面4カ所のネジとリフトテープを外しSSDにつけ換えます。フレキはSSDにつなぎます。

Mac内部は経年のほこりがたまっていました。この機会に丁寧にクリーニングしました。

その下は換装後の写真です。SSD下部に、Crucial SSDに同梱されていたスペーサーを敷きました。SSDはHDDより薄くスペーサーをはさむと同厚になります。
作業上の注意点は、ネジが小さいので無くさないことです。ドライバーは必ずジャストサイズのものを使います。締めつけトルクは指三本でしめる位としました。

言い忘れましたが、SSDは交換前にMacにつないでディスクユーティリティーで初期化しました(3枚目写真)。フォーマットはMacOS拡張ジャーナリングです。

今回、SSDのデータコピーはクローンソフトを使わず上のフォーマット後すぐMacに組み付けました。
データは通常つないでいるTimeMachineバックアップから行いました。自分の場合、OSX MavericksはOSXのダウンロード履歴が無く、復元後の起動はAppleのネット復元モードを使いました。

TimeMachineに10.9.5の試用履歴がありますので、履歴をみつけRestoreします。
復元後、セキュリティーソフトESETを10.9.5カバーのVersionに切り換え、その他のアプリもアップデート可能なものは更新しました。

最終的な音の評価は、今まで感じていた雑味はほぼ消えた様に思います。
SSDは振動する要因がありません。CDで得られないビシッとフォーカスのきいた、しかし柔らかく深く沈み込んだ素晴らしい音質だと思います。

追記です。
SSDへの換装後は、Trim機能を有効にしておく必要があります。TrimはSierraではターミナルからコマンドを打つことで有効になりましたが、Mavericksは非対応でした。
やむなくpaddle社のTrim Enabler Version 4を購入しました。
このアプリは一度実行させると再起動以降有効になります。
TrimはNANDフラッシュメモリーの寿命やPCパフォーマンスに影響するとされています。忘れないで処置しておくべきでしょう。

リカバリー領域の作成の追加です。
10.9.5をダウンロード、インストールしたことがある場合を除き、TimeMachine復元ではSSD内にリカバリー領域が形成できません。無くてもいいのですが、ElCapitanの履歴がTimeMachineにあります。事後にElcapitanを再インストールし、再びTimeMachineから10.9.5にRestoreしました。リカバリー領域はElCapitanで生成、その他は10.9.5ですが、リストア領域は出来ていました。

追記:
MacbookProを10.9でオーディオ専用機としたものの、その他のアプリでいくつか問題が生じました。
プレゼン等でマイクロソフトオフィスを使っています。2008でバグが出始めていたこともあって2016 for Macに切り換えようとしましたがオフィスは10.10以降でないとインストール出来ないことが分かりました。Word互換のpagesに至っては10.12以降で有効です。
KeyNoteから毎々変換して資料を作るのもフォントが変わるとオブジェクトが微妙にずれてしまうため、最終的にオーディオはElCapitan、オフィスは2016と譲り合う設定としました。
妥協です!(本追記はそのご以下のようになりました)

変更:
上記コメントに使用しましたOSXはElcapitanはMac BookProのEarly2011ですが、このハードでのAaudirvana Plus 2.7はどうしても音が固いです。このパソコンは既にAppleの推奨使用期間も過ぎたこともあり音楽専用機に変更しました。

最終的な設定
いろいろ悩みました。
何度も音を確認し、結局、Early2011、MacbookProを最初に良いと思ったOSX10.9.6に戻しました。Elcaitanはやはり少し刺さるような印象が消えません。Core i5のCPUと10.9がやはり相性が良いのだろうと考えました。
OSのVersionを前に戻してからは何故か分かりませんが、ちょっとトゲのある音は消えました。デジタルですが、とにかくアナログぽいやさしいデジタル音です。自分はこの音が好みなんでしょう。

2019/09/24
Audirvanaにアップデートの情報がありました(それまでは2.6.7)。
このVersion名は2.6の延長ではない「3700」です。
2.6比で、トーンが少しHighな仕上がりです。まあこれも悪くないかなという印象です。結論は出ませんが、しばらくいろんなジャンルで確かめたいと思います。

追記を重ねてますが、自分のPC再生アプリは、MacのTimeMachineに保存してあります。
過去から戻れるのは、2.6.2、2.6.7、そして3700です。
OSXは固定ですが、AudirvanaのVersion変更は、TimeMachineで戻せます。何度も比較して決めたいと思います。

Kazunori Fukuma

1st 2018/07/03
2nd 誤字修正 2018/07/04
3rd 文言修正とリカバリー領域作成の追加 2018/07/06
4th文言修正 2018/07/11
5th 誤字などの修正 2018/07/18
6th 事務用ソフトと併用についての問題 2018/08/07
7th PCのOSのVersionを戻す件追加 2018/10/01
8th 見直し 2019/06/06
9th 追記です 2019/09/26

 

CDの再生で音飛びが起こったら

今回はCD再生で音飛びが起こった場合の処置についてです。
CD再生時に音飛びが起こる時は、下記の様な原因が考えられます。
<Photo Data>2018/05/09
三瓶山からの新緑 方角は三郷町方面
Canon EOS-1DX EF24-105mm f/4L IS USM
1/1000 f4.0 92mm ISO125 AV自動 補正無し

<原因>
①半導体ピックアップレーザーの消耗
CDは通常トラックの音楽ピットを、半導体レーザーで読み取っています。レーザー光が弱ってくると、読み取りエラーが頻繁に起こります。回転体ですので、時間がかかる時は曖昧補完でさっと処理されてしまい、音質も低下します。この場合の音飛びは早く対処しなければなりません。

②CD媒体の問題
CDそのものにキズがある時も、音飛びが起こります。この時はCD自体の問題です。

③CD機器内部がダスト状態
以外に気づかないケースを紹介します。
CDを取り替えても音飛びが継続的に起こるときは、実は機器内部がほこりまみれになっていることが考えられます。ダストが多いと光が乱反射し、読み取りが正常に行われません。
レコードの針にゴミが付着したときもデジタルとアナログの違いはありますが、ゴミが原因です。

簡易的な処置策があります。
まず機器をラックからとりだします。機器の下は汚れていませんか?
機器下部は、空気環流用の小さな開口がいくつもあいています。機器下部が汚れていると、盤の高速回転でラック上のゴミが内部に吸い込まれます。そしてだんだん内部ダストの密度が上がってしまいます。ゴミの影響でレーザー光の乱反射が起こってくると読み取りエラーが起こります。

簡易的な対策は、機器を丁寧にひっくり返し、掃除機のブラシ部分を機器下部の小口に押し当てます。掃除機で弱い吸引で箇所毎に各数十秒程度吸引します。
ダスト要因は大体これで直ります。
(ここまでで直らない場合、これはメーカーで清掃または電気的な保全修理が必要です。)

オーディオの音をよくする。つまり音をよくするということは、機器についても常に良い状態に保つということでもあります。
レコードは見えます。CDは見えないため、こういった保全も必要です。
あいまい補完が減ると元の上質な音に戻ります。

Kazunori Fukuma
1st 2018/06/08
2nd 記載内容の見直し 2019/07/05

オーディオの音をよくする(電源の振動を抑制する)

今回はピュアオーディオのアイソレーショントランスの振動抑制についてです。
オーディオシステに有害なものは、系統から入ってくるノイズと、オーディオ機器自身が発する整流ノイズ、高周波輻射(EMI)や電源トランス自体が振動することによる交流変調があります。
これらの要因を対策しないと決して良い音はしません。
外部からのノイズ流入、機器が発するノイズの両方を削減するには、間にフィルターリングする)アイソレーション電源(またはノイズカット)を挿入するのが有効です。
<Photo Data>2018/03/30 海老名清水寺公園にて(今年の桜も色づきはGoodです。)
EOS-1DX EF24-105mm f/4L IS USM
1/3200 f4 24mm 
ところが、このアイソレーション電源は、パワーアンプへの電力供給も行うため、大きく重い形状です。
電力搬送のため、コイル間にどうしてもギャップが生じるため、トランス自体の振動が起こります。
また、太陽光のインバーターはDCフリーではありません。運転開始時や遮断時の異常波形が系統に混じって来ます。DCに近い成分が含まれ、この時アンプがオンの時は、たちまち電源系に磁化影響を及ぼします。トランスの変換効率が悪化し、トランスに唸りが生じます。
唸りは機械的な振動によるものですが、一定の交流波形に無用な変調が載ってしまいます。

従って、アイソレーショントランスは、もし磁化したときは通電でひたすら待機です。アイソレーション電源の振動そのものは、トランスを良質なラックに載せてやることで対策します。
アイソレーション電源がしっかりしてないと、全てのオーディオ機器に影響します。アイソレーショントランスの振動は、オーディ機器よりしっかり対策した方が良いと考えています。

今までアイソレーション電源は、オーディオボードにTAOCピンプレートTITE25GPとしていましたが、TAOC ASR Ⅱ-1Sに変更しました。アイソレーショントランスの足は、オーディオボードとインシュレーターだけでも相当良くなりますが、十分ではありません。
今回、足回りもKRYNA T-PROP(M10 10mmネジType)x4に変更しました。TAOCのASRⅡのフットも、標準からOptionのスパイク&ピンプレートとしました(下は変更後の写真です)。
トランスからスパイクが二段、間にボードが入るという振動アースです。

この変更で、トランスの振動、床からの伝搬影響が相当抑制されていると感じます。
固有な変調音がなくなりました。低域から高域まで全レンジで抜けの良い音質です。
楽器やボーカルの重なりも、比較論ですが見事にとれました。
音場も申し分ありません。

音の抜け感は、単に抜けが良いだけではなく、サステインしなければならない音、ジャリンと鳴る新ヴァルでは、狭い範囲の広がりや時間が経っても伝搬していく制音が優れています。静かなステージでのギターの響など、私的なコメントですが気に入ったセッティングです。

ピンスパイクを使用するケースは、前にラックセットのページに記載しています。

セッティングでの注意事項を記載します。
通常、床は歪みがあります。トランスが重いからといって、足の長さを均等にして単に置くのではなく、スパイクでガタが無いようにアジャストしつつ追い込みます。ラックの四隅に押してガタが無いこと、拳でコンコンとたたいた時、固い音になるまでの確認がポイントです。

Kazunori Fukuma
1st 2018/03/31
2nd ヒアリングコメントの追加 2019/06/08

 

アナログオーディオは購入後すぐにはいい音がしない

またオーディオの話です。
アナログオーディオ機器は、デジタルと違って購入後すぐにはいい音がしません。本来の音になるまでかなり時間がかかります。
オーディオ機器は高価です。購入したら直ぐ音を聴きたいところ。でも最初はかなりひどい音なのです。
<Photo data>2018/01/30
ウッパマビーチから古宇利島を望む
曇りですがエメラルド色は健在です。
EOS-1DX EF24-105mm f/4L IS USM 32mm f4 1/320 EV補正無し

アンプやプレイヤーだけでなく機器間の接続ケーブルやスピーカーも同じです。オーディオショップで同じものを購入しても、そのとき聴いた音とは全く違います。ショップの機器は通電が十分に行われており、新しく購入した機器とは異なります。

通電エージングが必要ということですが、最もエージング時間を要するのはスピーカーです。
現用のスピーカー(タンノイStirling)について経過をお話しします。
このスピーカーは、低音と中高音用の2ユニットの構成です。ウーハーとホーンが同軸になって折り、定位が得られやすいことと中高音ホーンの音の拡がりが秀逸です。
このスピーカーの購入初期は、とりわけ中高域がきつく、20分も聴いていると疲れるくらいな状態でした。中高域の音圧が高く、耳にツンツン来ます。低域も最初はただ鳴っているだけの音。とても低域から高域までバランスのとれた音ではありませんでした。

先ずは通電を毎日12時間続けます(12時間オフ)。
通電は無音で行い、何ヶ月もくりかえします。
2-3ヶ月たった頃から、音を出し始め、とにかくキンキン音が強いので、暫定的にスピーカーの向きを変えて耳の位置とずらして行います。

わがままなタンノイです。アンプに頑張ってもらって、毎日のように通電、視聴を繰り返していきますと、ある時音が一変します。
でも、ある時とは、自分の場合、購入から2年半くらい経った頃でしょうか。この日はパワーアンプのスイッチを投入して音を出しても、まことに静かな佇まいです。
ある域を脱したスピーカーは、朗々と音が出るようになります。
交響曲のヴァイオリンパートがいつもはうるさいのに特にピーキーになるわけでもなく、まるでとばりにそっと音符を置くような静かな音です。静かに空間に拡散していきます。2枚目、3枚目とコンテンツを別のコンテンツに換えてみて、ようやくエージングが終わったことになりました。
とにかくタンノイは長いです。前のB&Wの時も1.5年くらい要しましたが、それを1年も超えました。
同じことが、この期間に接続しているスピーカーケーブルです。こちらもそれなりに時間がかかったのだと思いますが、スピーカーと被って、どちらがメインかは分かりません。

パワーアンプはアキュフェーズA-45のデュアルモノ方式(バイアンプ)の2台駆動です。このアンプは古く音は十分枯れています。
スピーカーがエージングされ、やっと安定してきたことで、B&Wとつないでいる仏製ybaのプリ/パワーアンプ一式をタンノイで考えていたアキュフェーズC-2820、A45バイアンプに更新しました。
計画から切り替えに5年かかりました。

プリアンプは、パワーアンプやスピーカーに比べてエージングは比較的短期間で完了します。
c2820は、それでも本来の実力が出てきたのは購入後より1年くらい経った頃でした。C-2820の特徴なのか濃い音です。クラシックやボーカルは秀逸です。音像が従来より一本線で真ん中に立ちます。楽器の前後関係も優れているように感じます。
こうして初期エージングは一通り終わり、しばらく安定した音を聴かせてくれると思います。

なかなか理解し難いエージングです。
うまく説明できませんが野球のグラブの様なものでしょうか。買ったときは皮が固くて、ボール処理もしずらいのですが、たがて使い込んでいくことでなじんできます。

エージングは「使い込み」、「なじみ」だと思います。使用することで良くなっていくのです。時間がたったところが性能設計されている状態だといえます。
電気機器ですから、ケーブル内の導体の結晶粒界、半田接合部やネジ止め接触部、コンデンサーの振動安定制、磁気抜けなど抵抗や容量計では測定できないパラメーターが動いているのだと思います。「鳴らす」ことで「なじんでいく」のだと思います。

エージングを早くする手段として低い音から高い音が混じったピンクノイズを使用する方法があります。でも自分は次のシステムも本来の通電式でいこうと思っています。時間がかかっても辛抱し、おちつきのある機材に仕上げていきたいと考えています。
(デジタル機器は、関係ありません。アナログだけです)

K.Fukuma
1st 2018/02/16
2nd 文言の部分修正 2018/02/18
3rd 文言の見直し 2019/09/10

CDの音をよくするには再生前の消磁が有効

オーディオをやっていて分からないことの一つにCD(オーディオ用コンパクトディスク)の磁化があります。

CDが磁化する?
CDは主材料がポリカーボネートです。
だとすると、CDがどうして磁化するのかわかりません。
しかし、CDは最初良い音でも時間が経つととても貧相な音になるのです。これも事実です。

CDが、何故再生もしないのに音が悪化するのかその原因は分かっていません。何の対策も無いのかというと一つだけあります。
それはCDの消磁です。
驚くことに、消磁すると良質な音に戻ります。

<Photo data>2017/10/01
大鷹(オオタカ)
水浴び後の写真です。
羽がぬれています。

この写真は、頭の部分が枝でケラレがあります(もう5cm下りてくれればいいのに、、、、この位置が心地がいいのでしょう)。

Canon EOS-1D MarkⅣ EF100-400mm f4.5-5.6L IS USM
400mm、1/3200 f5.6で撮影

では、保管しているだけのCDは全部音が悪くなっているかというと、そこまでは検証できていません。消磁をしなくても良い音のものもあります。

消磁で音が改善されるなら、原因は「磁化した」と考えるしかありません。光で読み取るCDです。何故磁化が原因なのか説明出来ません。。
もしかすると、盤の帯電が原因かもしれません。この原因では消磁でチャージがなくなり、音が良化するのでしょうか。

CDの消磁器が関口機械(アコースティックリバイブ)から発売されています。自分のものは型名がRD-3です。

以下の様な外観です。
自分のやり方はRD-3にCDを表に向けて一回。裏返して計二回消磁をします。すると音はよみがえります。

CDの印刷に使われている磁性材料が影響している可能性もあります。印刷に磁性インクが入っているのでしょうか。

また、CDはマスター製作時にNiメッキが施されます。これが、転写時にNi(ニッケル)が移って磁性材料が転写されてしまうのかもしれません。ただニッケル自体は磁性材料ですがオーステナイトです。一般的には磁気は帯びないと考えられます。

CDに磁性材料がある場合、これに磁力が加わる原因はあります。考えられるのは、プレーヤー内部にあるDCモーターです。これが原因なら、CDを挿入するだけで短時間で磁化すると思われます。
CDをパソコンなどの上に置いても同様です(パソコンは液晶画面をホールドするのにマグネットを使用している事が多いのです)。

結局真の原因は分かりませんが、CD制作側はこうした磁化影響、または帯電影響を余り考慮していないとも言えます。
ユーザーは面倒でも時々時期をとってやると言うことが必要なのです。いずれにせよ、オーディオのCDを良い音で聞くには消磁器は必須だと思います。

1st 2017/10/17
2nd 主題と写真及び文章の一部見直し 2017/10/24
3rd 主題の見直し 2017/10/25
4th  一部修正 2017/10/26
5th 見直し 2017/10/30
6th モバイル用の設定条件になっていないとのことで見直し 2019/04/10

福間和則
Kazunori fukuma

CDはアナログよりデジタル接続する方が音が良い

今回はCDのデジタル接続についてです。いわゆるCDのトランスポートとしての使い方です。
<Photo Data>
2017/07/17車山高原山頂(標高1925m)より白樺湖を望む
上空には雨雲が迫っています
Canon EOS1-DMarkⅣ EF24-105mm f/4L IS USM
1/125 f5 35mm ISO50

前に投稿しましたCDトランスポートの検討もあわせてご参照下さい。

CDはレコードの後継規格として生まれたことが影響しているのか、デジタルなのに聴くときはアナログが多いのです。
ところがCDをアナログ出力で聴く場合、プレイヤー内部のモーターの影響で、どうしても磁束やノイズの影響を受けてしまいます。
CDの音はデジタルで取り出す方が相当上質なのです。

CDの再生は内外周で線速度が異なり、回転速度制御が行われています。この制御にDC(直流)モーターが使用されることから、回転ノイズと磁石からのフラックス影響があるのです。
こういったことを嫌って、モーターをアナログ回路から遠ざけているメーカーもあります。しかし、一般的なCDのローディングは、センターローディングがほとんどです。多くのCD機は、微少な信号を取り出すアナログ回路はモーターに近いのです。

オーディオの目的の一つは空気のとばりが感じるほどの静寂な背景です。この様な静寂を得るには、信号をデジタルで安全なところまで引き出し、CD機器から離れたところでそっとDA変換をします。

(デジタルで取り出す検討については以前の投稿で記載しています。)
現在、CDプレイヤーはSA-11S3を使用しています。マランツの内部DACからアナログを取り出してもとても優れた音ですが、デジタルで信号を取り出すと、尚一層の背景を得ることが出来ます。

<以下追記です>
以前検討しましたデジタル引き出し例についてコメントします。すでにこの機材は手元にはありませんが、アキュフェーズC-2000、これにDAC-30(C-2000に装着できるアキュフェーズのデジタルボード)の構成です。
DAC-30ではCDのクロックを十分に同期できません。CDとデジタルでつなぐと若干ジッターが出てきます。
Babyface ProなどのジーターフリーなDACでは問題ありませんが、DAC-30で出力される音は自分としては好みの構成でした。後段のC-2000で少しきらっとした音調がのり好印象だった記憶があります。
デジタルの配線を伸ばし、DACをCDから遠ざけ離れたところでアナログにする。一度は検討する価値があると思います。

1st 初稿と一部修正 2017/09/21
2nd タイトルの修正と一部内容の訂正 2017/09/23
3rd 誤記修正 2017/09/25
4th 一部見直し 2017/10/14
5th 追記等見直し 2017/11/06
6th 再追記 2019/07/08
Kazunori Fukuma

 

ケーブルの振動を抑えてオーディオの音を整える

今回はオーディオの音をよくするシリーズのケーブルについてです。
<Photo Data>2017/06/09 尾瀬のミズバショウ
Canon EOS-1D MarkⅣ
EF24-105mm f/4L IS USM
ISO50 105mm 1/640 f4.0

オーディオ機器をじっくり眺めてみるとわかりますが、自分の場合も、アンプやCDはオーディオラックに載っていても、インターコネクトケーブルや電源ケーブルは相互につないだだけとなっています。
電源ケーブルはしっかり床を這っています。
これでは機器は除振出来ても、ケーブルの振動が再び機器に伝わって全体として振動対策はとても出来ているとは言えません。

スピーカーの音は空中を伝搬すると共にケーブルや周囲の床、壁にも伝わります。この時、スピーカーケーブルや電源ケーブルが床や壁に接していると、ケーブルに某かの振動が加わります。
ケーブルに機械的振動が加算され、細かな空間情報が失われるほか、楽曲に必要の無い雑味が加わります。
さらにケーブルと床の接する距離が長いほどその影響度合い大きくなります。

<対策>
対策は床からケーブルを浮かすことで行いました。ケーブルを等分する分節点にケーブル用インシュレーターを置き振動を逃がしてやります。

インシュレーターは床の振動を遮断または吸収するものがベストですが手持ちのものから写真のような外周に歯車がついたSURE FLEXというインシュレーターを使ってみました(写真を参照下さい。他のケーブルとの接触を避けるため高く縦に使用ししました)。
SURE FLEXは周辺がギアの形をしたラバーで中に金属が埋め込まれています。このダブル構造で振動を吸収する考えのようです。

今回は地を這う距離が長かった電源ケーブルでやってみました。
SACDのケーブルはゾノトーン Grandio、プリがオヤイデTUNAMI、パワーはアクロリンクです。ケーブルの型式までは文字が判読出来ずわかりませんでしたが、アンプに使用した線材は購入時の記憶から3芯の三菱電線工業製のものです。エントリークラスですが3Pプラグサイズ目一杯の極太ケーブルです。
電源ケーブルは3Pタイプの標準のものです。アイソレーショントランス側の出力側はグランドピンが結線されていませんのでループの問題は生じません(実質2線式配線となります)。
いずれのケーブルもノーマルでは開放感があります。

SURE FLEXはケーブル一本に付き2個使用しました(SACD、プリに各2個、パワーアンプはデュアルモノで2個x2)。
全長を3等分してフロートさせました。分節点で浮かせ分節間の共振振動数を高めに追いやります。また、電源、機器双方からの振動を2段階でアースします。

<結果>
評価・視聴はアキュフェーズのSpecial Sound Selection 3(SACD)からBABY I LOVE YOUR TRAIN。TEIKO MAEHASHI & CHRISTOPH ESCHENBACHのレコードからベートーベンのソナタ No.9。
ブラームスのヴァイオリンコンチェルト ギドン・クレメール演奏のヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品77 のCDを使用しました。

電源ケーブルに使用した場合、対策前に比べスピーカーの制動が確実にアップしました。クラシックの中低域の厚みがさらに増し、より安定しました。もちろん中高音や空間のひろがりも申し分ありません。

<まとめ>
ケーブルの振動対策はオーディオの音を整えてくれます。電源ケーブルに適用すると、スピーカーの制動が改善されます(対策前はケーブルが動いているのでしょう)。
スピーカーケーブルに使用すると細かい情報落ちが減少し全帯域で整った音になりますが、多少振動抑制過多気味で電源ケーブルへの対策のみで十分と判断しました。インシュレーターを入れるならケースバイケースで聴きながら対策するのが良い結果を生むと考えます。
オーディオは振動制御が良い音をもたらします。除振は機器以外のケーブルにも範囲を拡げて対策するとグレードの高い音が得られると思います。お試し下さい。

<PS>
インターコネクトケーブルやHDMIケーブルはまだ試していません。
但し、バランスケーブルは効果は出てこないのではと考えられます。
HDMIケーブルは効くと思います。インシュレーターが探せたら対策を考えます。

余計なことですが、自分のルールとして、インシュレーターに手を入れる場合、どこか一カ所とし他方が良いと思います。コネクトケーブルと電源ケーブルの様な複数ポイントでは使用しないようにしています。どちらが効いているか分からず深みにはまってしまうのを避けるためです。

1st 2017/08/03
2nd 2017/08/04 誤記の訂正
3rd 2017/08/17 文言修正値追加
K.Fukuma