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アナログオーディオは購入後すぐにはいい音がしない

またオーディオの話です。
アナログオーディオ機器は、デジタルと違って購入後すぐにはいい音がしません。本来の音になるまでかなり時間がかかります。
オーディオ機器は高価です。購入したら直ぐ音を聴きたいところ。でも最初はかなりひどい音なのです。
<Photo data>2018/01/30
ウッパマビーチから古宇利島を望む
曇りですがエメラルド色は健在です。
EOS-1DX EF24-105mm f/4L IS USM 32mm f4 1/320 EV補正無し

アンプやプレイヤーだけでなく機器間の接続ケーブルやスピーカーも同じです。オーディオショップで同じものを購入しても、そのとき聴いた音とは全く違います。ショップの機器は通電が十分に行われており、新しく購入した機器とは異なります。

通電エージングが必要ということですが、最もエージング時間を要するのはスピーカーです。
現用のスピーカー(タンノイStirling)について経過をお話しします。
このスピーカーは、低音と中高音用の2ユニットの構成です。ウーハーとホーンが同軸になって折り、定位が得られやすいことと中高音ホーンの音の拡がりが秀逸です。
このスピーカーの購入初期は、とりわけ中高域がきつく、20分も聴いていると疲れるくらいな状態でした。中高域の音圧が高く、耳にツンツン来ます。低域も最初はただ鳴っているだけの音。とても低域から高域までバランスのとれた音ではありませんでした。

先ずは通電を毎日12時間続けます(12時間オフ)。
通電は無音で行い、何ヶ月もくりかえします。
2-3ヶ月たった頃から、音を出し始め、とにかくキンキン音が強いので、暫定的にスピーカーの向きを変えて耳の位置とずらして行います。

わがままなタンノイです。アンプに頑張ってもらって、毎日のように通電、視聴を繰り返していきますと、ある時音が一変します。
でも、ある時とは、自分の場合、購入から2年半くらい経った頃でしょうか。この日はパワーアンプのスイッチを投入して音を出しても、まことに静かな佇まいです。
ある域を脱したスピーカーは、朗々と音が出るようになります。
交響曲のヴァイオリンパートがいつもはうるさいのに特にピーキーになるわけでもなく、まるでとばりにそっと音符を置くような静かな音です。静かに空間に拡散していきます。2枚目、3枚目とコンテンツを別のコンテンツに換えてみて、ようやくエージングが終わったことになりました。
とにかくタンノイは長いです。前のB&Wの時も1.5年くらい要しましたが、それを1年も超えました。
同じことが、この期間に接続しているスピーカーケーブルです。こちらもそれなりに時間がかかったのだと思いますが、スピーカーと被って、どちらがメインかは分かりません。

パワーアンプはアキュフェーズA-45のデュアルモノ方式(バイアンプ)の2台駆動です。このアンプは古く音は十分枯れています。
スピーカーがエージングされ、やっと安定してきたことで、B&Wとつないでいる仏製ybaのプリ/パワーアンプ一式をタンノイで考えていたアキュフェーズC-2820、A45バイアンプに更新しました。
計画から切り替えに5年かかりました。

プリアンプは、パワーアンプやスピーカーに比べてエージングは比較的短期間で完了します。
c2820は、それでも本来の実力が出てきたのは購入後より1年くらい経った頃でした。C-2820の特徴なのか濃い音です。クラシックやボーカルは秀逸です。音像が従来より一本線で真ん中に立ちます。楽器の前後関係も優れているように感じます。
こうして初期エージングは一通り終わり、しばらく安定した音を聴かせてくれると思います。

なかなか理解し難いエージングです。
うまく説明できませんが野球のグラブの様なものでしょうか。買ったときは皮が固くて、ボール処理もしずらいのですが、たがて使い込んでいくことでなじんできます。

エージングは「使い込み」、「なじみ」だと思います。使用することで良くなっていくのです。時間がたったところが性能設計されている状態だといえます。
電気機器ですから、ケーブル内の導体の結晶粒界、半田接合部やネジ止め接触部、コンデンサーの振動安定制、磁気抜けなど抵抗や容量計では測定できないパラメーターが動いているのだと思います。「鳴らす」ことで「なじんでいく」のだと思います。

エージングを早くする手段として低い音から高い音が混じったピンクノイズを使用する方法があります。でも自分は次のシステムも本来の通電式でいこうと思っています。時間がかかっても辛抱し、おちつきのある機材に仕上げていきたいと考えています。
(デジタル機器は、関係ありません。アナログだけです)

K.Fukuma
1st 2018/02/16
2nd 文言の部分修正 2018/02/18
3rd 文言の見直し 2019/09/10

CDの音をよくするには再生前の消磁が有効

オーディオをやっていて分からないことの一つにCD(オーディオ用コンパクトディスク)の磁化があります。

CDが磁化する?
CDは主材料がポリカーボネートです。
だとすると、CDがどうして磁化するのかわかりません。
しかし、CDは最初良い音でも時間が経つととても貧相な音になるのです。これも事実です。

CDが、何故再生もしないのに音が悪化するのかその原因は分かっていません。何の対策も無いのかというと一つだけあります。
それはCDの消磁です。
驚くことに、消磁すると良質な音に戻ります。

<Photo data>2017/10/01
大鷹(オオタカ)
水浴び後の写真です。
羽がぬれています。

この写真は、頭の部分が枝でケラレがあります(もう5cm下りてくれればいいのに、、、、この位置が心地がいいのでしょう)。

Canon EOS-1D MarkⅣ EF100-400mm f4.5-5.6L IS USM
400mm、1/3200 f5.6で撮影

では、保管しているだけのCDは全部音が悪くなっているかというと、そこまでは検証できていません。消磁をしなくても良い音のものもあります。

消磁で音が改善されるなら、原因は「磁化した」と考えるしかありません。光で読み取るCDです。何故磁化が原因なのか説明出来ません。。
もしかすると、盤の帯電が原因かもしれません。この原因では消磁でチャージがなくなり、音が良化するのでしょうか。

CDの消磁器が関口機械(アコースティックリバイブ)から発売されています。自分のものは型名がRD-3です。

以下の様な外観です。
自分のやり方はRD-3にCDを表に向けて一回。裏返して計二回消磁をします。すると音はよみがえります。

CDの印刷に使われている磁性材料が影響している可能性もあります。印刷に磁性インクが入っているのでしょうか。

また、CDはマスター製作時にNiメッキが施されます。これが、転写時にNi(ニッケル)が移って磁性材料が転写されてしまうのかもしれません。ただニッケル自体は磁性材料ですがオーステナイトです。一般的には磁気は帯びないと考えられます。

CDに磁性材料がある場合、これに磁力が加わる原因はあります。考えられるのは、プレーヤー内部にあるDCモーターです。これが原因なら、CDを挿入するだけで短時間で磁化すると思われます。
CDをパソコンなどの上に置いても同様です(パソコンは液晶画面をホールドするのにマグネットを使用している事が多いのです)。

結局真の原因は分かりませんが、CD制作側はこうした磁化影響、または帯電影響を余り考慮していないとも言えます。
ユーザーは面倒でも時々時期をとってやると言うことが必要なのです。いずれにせよ、オーディオのCDを良い音で聞くには消磁器は必須だと思います。

1st 2017/10/17
2nd 主題と写真及び文章の一部見直し 2017/10/24
3rd 主題の見直し 2017/10/25
4th  一部修正 2017/10/26
5th 見直し 2017/10/30
6th モバイル用の設定条件になっていないとのことで見直し 2019/04/10

福間和則
Kazunori fukuma

CDはアナログよりデジタル接続する方が音が良い

今回はCDのデジタル接続についてです。いわゆるCDのトランスポートとしての使い方です。
<Photo Data>
2017/07/17車山高原山頂(標高1925m)より白樺湖を望む
上空には雨雲が迫っています
Canon EOS1-DMarkⅣ EF24-105mm f/4L IS USM
1/125 f5 35mm ISO50

前に投稿しましたCDトランスポートの検討もあわせてご参照下さい。

CDはレコードの後継規格として生まれたことが影響しているのか、デジタルなのに聴くときはアナログが多いのです。
ところがCDをアナログ出力で聴く場合、プレイヤー内部のモーターの影響で、どうしても磁束やノイズの影響を受けてしまいます。
CDの音はデジタルで取り出す方が相当上質なのです。

CDの再生は内外周で線速度が異なり、回転速度制御が行われています。この制御にDC(直流)モーターが使用されることから、回転ノイズと磁石からのフラックス影響があるのです。
こういったことを嫌って、モーターをアナログ回路から遠ざけているメーカーもあります。しかし、一般的なCDのローディングは、センターローディングがほとんどです。多くのCD機は、微少な信号を取り出すアナログ回路はモーターに近いのです。

オーディオの目的の一つは空気のとばりが感じるほどの静寂な背景です。この様な静寂を得るには、信号をデジタルで安全なところまで引き出し、CD機器から離れたところでそっとDA変換をします。

(デジタルで取り出す検討については以前の投稿で記載しています。)
現在、CDプレイヤーはSA-11S3を使用しています。マランツの内部DACからアナログを取り出してもとても優れた音ですが、デジタルで信号を取り出すと、尚一層の背景を得ることが出来ます。

<以下追記です>
以前検討しましたデジタル引き出し例についてコメントします。すでにこの機材は手元にはありませんが、アキュフェーズC-2000、これにDAC-30(C-2000に装着できるアキュフェーズのデジタルボード)の構成です。
DAC-30ではCDのクロックを十分に同期できません。CDとデジタルでつなぐと若干ジッターが出てきます。
Babyface ProなどのジーターフリーなDACでは問題ありませんが、DAC-30で出力される音は自分としては好みの構成でした。後段のC-2000で少しきらっとした音調がのり好印象だった記憶があります。
デジタルの配線を伸ばし、DACをCDから遠ざけ離れたところでアナログにする。一度は検討する価値があると思います。

1st 初稿と一部修正 2017/09/21
2nd タイトルの修正と一部内容の訂正 2017/09/23
3rd 誤記修正 2017/09/25
4th 一部見直し 2017/10/14
5th 追記等見直し 2017/11/06
6th 再追記 2019/07/08
Kazunori Fukuma

 

ケーブルの振動を抑えてオーディオの音を整える

今回はオーディオの音をよくするシリーズのケーブルについてです。
<Photo Data>2017/06/09 尾瀬のミズバショウ
Canon EOS-1D MarkⅣ
EF24-105mm f/4L IS USM
ISO50 105mm 1/640 f4.0

オーディオ機器をじっくり眺めてみるとわかりますが、自分の場合も、アンプやCDはオーディオラックに載っていても、インターコネクトケーブルや電源ケーブルは相互につないだだけとなっています。
電源ケーブルはしっかり床を這っています。
これでは機器は除振出来ても、ケーブルの振動が再び機器に伝わって全体として振動対策はとても出来ているとは言えません。

スピーカーの音は空中を伝搬すると共にケーブルや周囲の床、壁にも伝わります。この時、スピーカーケーブルや電源ケーブルが床や壁に接していると、ケーブルに某かの振動が加わります。
ケーブルに機械的振動が加算され、細かな空間情報が失われるほか、楽曲に必要の無い雑味が加わります。
さらにケーブルと床の接する距離が長いほどその影響度合い大きくなります。

<対策>
対策は床からケーブルを浮かすことで行いました。ケーブルを等分する分節点にケーブル用インシュレーターを置き振動を逃がしてやります。

インシュレーターは床の振動を遮断または吸収するものがベストですが手持ちのものから写真のような外周に歯車がついたSURE FLEXというインシュレーターを使ってみました(写真を参照下さい。他のケーブルとの接触を避けるため高く縦に使用ししました)。
SURE FLEXは周辺がギアの形をしたラバーで中に金属が埋め込まれています。このダブル構造で振動を吸収する考えのようです。

今回は地を這う距離が長かった電源ケーブルでやってみました。
SACDのケーブルはゾノトーン Grandio、プリがオヤイデTUNAMI、パワーはアクロリンクです。ケーブルの型式までは文字が判読出来ずわかりませんでしたが、アンプに使用した線材は購入時の記憶から3芯の三菱電線工業製のものです。エントリークラスですが3Pプラグサイズ目一杯の極太ケーブルです。
電源ケーブルは3Pタイプの標準のものです。アイソレーショントランス側の出力側はグランドピンが結線されていませんのでループの問題は生じません(実質2線式配線となります)。
いずれのケーブルもノーマルでは開放感があります。

SURE FLEXはケーブル一本に付き2個使用しました(SACD、プリに各2個、パワーアンプはデュアルモノで2個x2)。
全長を3等分してフロートさせました。分節点で浮かせ分節間の共振振動数を高めに追いやります。また、電源、機器双方からの振動を2段階でアースします。

<結果>
評価・視聴はアキュフェーズのSpecial Sound Selection 3(SACD)からBABY I LOVE YOUR TRAIN。TEIKO MAEHASHI & CHRISTOPH ESCHENBACHのレコードからベートーベンのソナタ No.9。
ブラームスのヴァイオリンコンチェルト ギドン・クレメール演奏のヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品77 のCDを使用しました。

電源ケーブルに使用した場合、対策前に比べスピーカーの制動が確実にアップしました。クラシックの中低域の厚みがさらに増し、より安定しました。もちろん中高音や空間のひろがりも申し分ありません。

<まとめ>
ケーブルの振動対策はオーディオの音を整えてくれます。電源ケーブルに適用すると、スピーカーの制動が改善されます(対策前はケーブルが動いているのでしょう)。
スピーカーケーブルに使用すると細かい情報落ちが減少し全帯域で整った音になりますが、多少振動抑制過多気味で電源ケーブルへの対策のみで十分と判断しました。インシュレーターを入れるならケースバイケースで聴きながら対策するのが良い結果を生むと考えます。
オーディオは振動制御が良い音をもたらします。除振は機器以外のケーブルにも範囲を拡げて対策するとグレードの高い音が得られると思います。お試し下さい。

<PS>
インターコネクトケーブルやHDMIケーブルはまだ試していません。
但し、バランスケーブルは効果は出てこないのではと考えられます。
HDMIケーブルは効くと思います。インシュレーターが探せたら対策を考えます。

余計なことですが、自分のルールとして、インシュレーターに手を入れる場合、どこか一カ所とし他方が良いと思います。コネクトケーブルと電源ケーブルの様な複数ポイントでは使用しないようにしています。どちらが効いているか分からず深みにはまってしまうのを避けるためです。

1st 2017/08/03
2nd 2017/08/04 誤記の訂正
3rd 2017/08/17 文言修正値追加
K.Fukuma

 

オーディオ バランス接続したセパレート機器の電源は100V、200Vを混用しない

今回はオーディオの電源についてです。
オーディオの電源をブロック毎に見直しました。
下記にブロック図を掲載します。
図中ブルーはデジタル系統、肌色はアナログ機器、紫はジェネレータ型電源、グリーンはアイソレーション電源です。
今回見直しはグリーンと紫の部分です。
<Photo Data>
2017/06/09 尾瀬にて
白い花がミズバショウ、向かいの山は至仏山(標高2228m、日本百名山の一つです)
Canon EOS-1D MarkⅣ
EF24-105mm f/4L IS USM
ISO50 32mm 1/125 f10

 

 

SACDプレイヤー
オーディオソースのSACDプレイヤーはデジタル機器です。
今までアナログ機器と電源を分離していました(従来は100V:100Vのアイソレーショントランスから供給)。
SACDプレイヤーで、アナログダイレクトとBabyface Proを介してのデジタルの音を比較しました。

デジタルは立ち上がりが速く、低音もしまっていますが、アナログはゆっくりしているように感じます。しかし決してアナログの音が悪いわけではありません。ディジタルと比較するともう少し躍動的になればとは思います。

SACDプレイヤー(マランツSA11-S3)は、アナログ部にオールディスクリートで構成した差動入力と左右独立したバランスアンプを持っています。
アンプの構成は全く問題はありません。

対策として以下のことを検討しました。
SACDプレイヤーをプリアンプにバランス接続すると、プレイヤーからパワーまで全段バランス直結になります。SACDプレイヤーのアナログアンプはその初段のためSACD再生時のアナログの音はほぼプレイヤーアンプ部で決まるのではと考えました。
この時、他のアナログ機器は200Vからの供給ですが、SACDプレイヤーだけ100Vとしていました。
電源を共通にするのが良いとしてSACDプレイヤーからプリ、パワーまで同じ200V系統電源に統一することにしました。
その結果、あきらかに音の立ち上がりが良くなったように思います。
100V、200Vの電源グランドの回り込みが解消されたことと、200Vの駆動力によってレスポンスが良くなったと思われます。

2点目はPCへの対策です。
PCオーディオで残っている問題は、PC自身が発するノイズです。PC自体に手を入れることは出来ませんので、電源ラインをクリーン化して質を上げようと考えました。
自宅の電源は観測データから波形に歪みがありました。(電源波形は歪んでいるを参照願います)。多分系統へのインバーターノイズの侵入と思われますが対策が難しいのです。
波形歪みはアイソレーショントランスを通しても整形は良くなりません。
今回、テスト的に他に使用していたジェネレータ形電源を使ってみました。

Kojoの1KVAジェネレーター電源(Aray)です。ArayからMacにだけ供給してみます。PCは壁コンセントから何もしないでつないでいました。
Kojo Arayはスイッチングでパルスを作り、合成してサイン波を作っています。DACや200Vとは別の100Vラインにつなぎました。
Arayに切り換えたMacの音は、きれいなサイン波で供給されています。Macからの音も従来比で背景の沈み込みが大きくなり定位も良化しました。
トライアングルの様な金属的な音の出だしと余韻、分解能の高い打楽器の音など良化しているのがわかります(Arayもインバーターです。プリアンプなどのアナログ機器からは遠くに設置して比較的長めの100VケーブルでPCにつなぎます)。

3点目はDACです。
Babyface Proは従来通りUSBバスラインのノイズカットと100V:100Vのアイソレーショントランスの継続です。Babyface Proのアナログアンプもプリアンプにつなぐとバランス直結になります(Babyface Proはオーディオ用途も考慮されXLR出力を標準で持っています)。Babyface Proも200Vにしたいところですが、インレット側の配線変更が必要のため見合わせています。当座は100Vアイソレーション経由となります。

オーディオ機器の構成は前に検討した時からプリアンプを変更しました(プリはC-2820、パワーアンプはA級45Wx2デュアルモノです。その他の機器の変更はありません)。またターンテーブルのモーター駆動のみ非クリーン100V壁コンセントからの供給です。

その他のハードやアプリのVerは以下の通りです(2017/07/12現在)。
Macbook Pro、2.3GHz Intel Core i5 16GB 1.333GHz DDR3、OS X Ver10.9.5。
Audirvana Plus Ver6.2、Memory Allocateは4096MB、192KHz Up Sampling、Macの再生モードはInteger Mode1。
iTunesのVerはVer12.6.1
Babyface ProのファームウェアのVerは前回と同じです。
(MacのOSが10.9となっているのはSACDプレイヤーが10.9迄となっているためです。)

<まとめ>
セパレートアンプなどで分離されたアンプをバランス接続で動かすとき、各機器の電源はコモン供給とするのが位相ズレを最小化する点で有効だと思います。 

K.Fukuma
1st 2017/07/09
2nd リンク追加 2017/07/12
3rd  部分見直し 2017/07/14
4th ミス修正 2017/07/15
5th 視聴結果などの追記と修正 2017/07/18
6th 題目変更及びまとめ追加と訂正 2017/07/25
7th 見直し文書整理 2017/07/27
8th 追記 20147/07/28
9thモバイルコンテンツ用に若干の修正 2018/08/30

オーディオ スピーカーのセッティング

今回はオーディオの音をよくするスピーカーのセッティングについてです。
自己流のやり方ですが参考になれば幸いです。
<Photo Data>2017/05/05 斐伊川(横断中の車窓より撮影)
Canon EOS-1D MarkⅣ
EF70-200mm f2.8L IS Ⅱ USM
1/1000 f2.8 ISO50

オーディオにおける音響空間を作る考えは以前の投稿に記載しています。
本ページは音響空間を作りながらスピーカーの最適な位置出しを行う方法です。

下のスピーカー配置図を参照しながら説明致します。
視聴位置は部屋の中心線上です。スピーカーと視聴者の関係は二等辺三角形(結果によっては三角形)にします。正面のスピーカーの間とスピーカーの後方空間(上図のA-B-B’-A’の空間)には出来るだけ音を遮るものを置かない様にします。その上で最良のスピーカー位置を見つける様にします。

スピーカーは奥から手前方向に最適点を探すやり方です(原始的なやり方ですが確実な方法です)。途中に反射波の影響を受け低い音域で音圧が下がるポイントがあります。下表は音の周波数対波長を表しています。半波ズレが重なると壁から50cm〜1m前後と1〜2mの視聴位置近傍に100Hzから数百Hzの音域で反射波合成の影響が生じる場所があります。
この影響は拡散板や吸音で対処可能ですが、こうした場所は避けながらこの場所の対策も含めてスピーカーを前後させ最も良いと感ずる位置出しを行います。

f(Hz) 50 100 200 300 400
λ(m) 6.8 3.4 1.7 1.13 0.85

もう一つ考慮しなければならないことがあります。スピーカーを正面の壁に近づけて行く程高まる低域反射です。壁に近くなると低音の強度が上がりますが、この低音は音離れの良い低音ではありません。特に耐火ボードを埋め込んである壁材は「ボン鳴り」的な音圧を受けてちょっと遅れて押し返す様な低音傾向です。この反射低音の影響を避けながら総合的に視聴して「空間に響きのある心地よいサウンドが得られるポジション」を選び出します。

3つ目に考慮しなければならないことは部屋のコーナーの「こもり」です。スピーカーの中心線が部屋の正面のコーナー(上図でコーナーAとコーナーB)を指す様な位置は出来るだけ避けた方が良いと考えます。その位置より少し中央寄りにします。
これは、スピーカーに内振り角度を付けた際、音がコーナーにとどまらないように抜け道のある位置にします。

以上おさらいをすると下記の様になります。
①スピーカー間と奥側はライブステージになるように出来るだけものを置きません。何も無い程空間が拡がった音場が得られます。定位も良くなります(パワーアンプ程度の背丈の低いものはさほど影響はありません)。

②正面壁とスピーカーとの距離も可能な限り離します。コンサートホールの舞台のイメージです。
また壁から離すことで建材の位相遅れ反射型低音も減少させることが出来ます。

③視聴位置の目安は以下の通りです。
100Hzでは、例えばスピーカーと正面壁を1mとすると、スピーカーと視聴位置は3.4-1<=2.4m以上離します。つまり奥1m、視聴者-スピーカー2.4mとすると100Hz以上の周波数帯に影響は出ません(壁を位相反転反射音源と仮定した場合です)。但し、100Hz以下は以前周波数帯域にドロップポイントがあります。2.4mでは50-100Hzあたりの一番欲しい低音が落ちてしまいます。この距離はさらに離すのが良いと思われます。
詳細はコンピューターシミュレーションすると求まりますが、現実には左右の反射も多少考慮しなければならないため、低音の決定は2.4m超で視聴による決めるのがおすすめです。

自環境はいくつか良好な候補ポイントの中でA-A’=0.9m、A’-視聴者位置=3.2mにしています。
但し、あまり視聴位置が離れても左右の音が混ざってきますのでほどほどの距離としなければならないと思います。

<セッティング>
①それでは実際のセッティングです。
視聴位置は左右スピーカーの中心線上です。部屋の中で落ち着いて視聴出来そうな位置とすればさらに良いと思います。

②スピーカーの位置出しは、アンプの電源を入れ、スピーカーケーブルをつないだホットな状態で行います。(原始的なやり方です。リスクがありますので都度アンプの電源はオフしながらゆっくり進めてもよいと思います)。

2台のスピーカーを左右壁から等距離に仮置きします。
視聴位置はスピーカー前面から1-4m位を自分が動きながら大まかに音が良いなと思う場所を最初は左右に動かして選び出しますが、左右反射を考慮すると上図ではAE=EG=GF=FBがおすすめの位置です(スピーカー位置は中心線)。この時スピーカーの内振りはしなくて構いません。

左右距離を固定したら次は奥から手前への位置だしです。スピーカーは正面の壁からスピーカー中心前面が30cm程度離した位から始めます。ここを第一ポイントとし床にテープマークします。スピーカーを動かしたためのガタが無ければ音を評価し感想を記録します。
ヒアリングするコンテンツは低音が良く収録され、且つ楽器の響きがよく収録されたものが良いと思います(ギターとか管楽器です)。

自分は、「STUDIO GHIBLI交響曲集」TKGA-502 TOKUMA JAPAN SACD、CDハイブリッド版などを使用しています。

③スピーカーを静かに少しずつ最初の位置より5cm視聴者側に動かします。スピーカーケーブルが外れてショートしないよう注意深く行います(バナナプラグが良いです)。スピーカーをボードに載せているときはボード毎、スパイク受けの場合も受けインシュレーター毎少しずつずらします。
移動後、第2ポイントでヒアリングし第一ポイントとの比較感想をメモします。

④5cm移動を繰り返し、壁奥から1.5m程度まで行います(部屋の大きさによりますがもっと長い距離にしても構いません。ライブステージはさらに拡がります)。この間最も自分で良いと思うポイントを固定ポジションとします。知り合いの方に手伝ってもらって、低音、中音、高音、定位、響きの四つをグラフ化し、複数人数で行うと決めやすいと思います。ただし最終的に決めるのは自分の耳です。

⑤手前に向かってベストポジションがはっきりしたら、この位置でVocalコンテンツを再生します。視聴位置より中心線に沿って中央定位になるように内振りします。定位がはっきりしない時はスピーカー中央に中腰になると分かる場合があります。
スピーカー中央より少し奥側に定位するとベストです(A’-B’中央よりG寄り)。

⑤これで終わりではありません。スピーカーを動かした後は雑な音です。一端ここで電源を落として音は出さず3日間程度放置します。
その後本格的に音出しをします。アンプやCDソースなどを十分にヒートエージングした後では空間の響きが出てくると思います。
このセッティング位置で空間表現が出ないというときはどこかに原因があります。スピーカー、視聴位置の関係は音響的に最良と考えておきます。スピーカー、ケーブルなどを動かしていますので接点やスパイクなど丁寧に点検を行います。
必ず空間再生が出音してきます。

以上スピーカーの位置だしセッティングの方法でした。

K.Fukuma
1st 2017/06/04
2nd 文書整理 2017/06/05
3rd 一部訂正と追記 2017/06/11
4th 字句訂正 2017/06/21
5th タイトルの修正 2017/07/10
6th まとめ追加と一部修正 2017/07/26
7th 誤字の見直し 2019/03/01

オーディオ フォノイコライザーAD-2850を組み込む

プリアンプににアキュフェーズのフォノイコライザーAD-2850を組み込んだ時の記事です。音の評価は私的なコメントです。

<Photo data>2017/05/05
大山(だいせん、標高1729m、別名伯耆大山)
Canon EOS-1D MarkⅣ
EF70-200mm f/2.8L IS Ⅱ USM
IOS50 105mm 1/1600 f2.8
Adobe Lightroom モノクローム2
(カラー写真をモノクロに現像するときは暗部がつぶれないよう少し明るめに現像しています。)

<イコライザーの構成>
手持ちのプリアンプはバランス入力を選択していますが既にCDとDACで一杯です。増設は難しい状況です。
フォノイコライザーを外部イコライザーとし、DACなどで切り替える方法も無くは無いもののDACに微小信号を入れるのはノイズの点でよくありません。アキュフェーズのイコライザー専用機
C-37も検討比較しましたが結局プリスロット型のAD-2850にしました。

<スペック>
AD-2850の入力換算雑音はC-37と同じです。しかし定格出力時のS/Nは85dBまで低下します(MMカートリッジ使用、ゲイン40dB設定時、C-37のS/Nは102dB)。AD-2850のゲインを30dBに抑えるとC-37に近づきますがカートリッジの出力が低くゲイン40dBは必要の様です。ともあれ最終的には音で決めることにしました。

ちょっと脱線致します。
C-37はディスクリートの3パラ6プッシュプル差動入力構成です。AD-2850も差動入力ですが使用段数がC-37の半分しかありません。この辺が性能差に現れています。
AD-2850を使用する際は外周りの対策を含めたノイズ抑制が必要です。

イコライザーを変えたら音が様変わりしたというのも困ります。AD-2850は基板の材料やメッキの種類も現有プリアンプと同じで同系統の音色だと考えます。
脱線終わります。

<外部的なノイズマージン対策>
①ベルト駆動用モーターの振動対策
使用するターンテーブルはマランツTT-15S1です。中級品だと思います。ウレタンプレートにベルトドライブモーターの穴を開けたシンプルな構造をしています。足は頑丈な3本フットです。欠点としてはモーターの回転でほんの少しですがピックアップが振動ノイズを拾ってしまいます。
この対策として、1mm厚の振動吸収材 (foQ)をモーター下部に貼りました。2本の両面テープでモーターと下部ボード間に貼り付けました。モーターをセットしたときにベースプレートと機械的に接触しないように固定します。この対策で振動影響はほとんどなくなりました。
横からの写真を下記に載せました。黒いシートがfoQです。

②RCAショートピンとスピーカーアース
ノイズ対策の追加です。
AD-2850の入力は2chあります。左側(AD1)を使用し、とりあえず右側(AD2)はオープンです(別カートリッジの拡張が可能です)。オープンchは入力をショートピンでふさぎました。AD-2850はプリから操作出来るタイプのため、使用しないchはオートマチックにショートさせているとは思いますが、念のため対策しました。(下記写真参照方)。

ターンテーブルTT-15S1はダイレクト配線でイコライザーへの引き出しは不平衡接続です。平行3線ケーブルが用意され値増す。中央がアース線で、このアース線はAD-2850の下部のアース端子につなぎます。

手持ちのアキュフェーズのアンプはグランドを装備していません。
そこで空いているオープンchのアース端子をシステムグランドにしました。
さらに自分はスピーカーアースをシステムグランドに結線しました。
イコライザーのアース端子を起点に、同じ長さにL、R1本ずつ分岐させ、左右のスピーカーのアース専用端子につなぎます(写真の緑のテープの線です)。

スピーカーアースはフランジやネットワークにチャージした電荷や外部からの電磁波をグランドする役目です(タンノイのアース付きスピーカーのみの対策になります。(関連記事を掲載しています)。
自環境では中高域の雑味が減少するノイズ削減効果があります。

<カートリッジ>
フォノカートリッジは独Clearaudio社のVirtuosoです。TT15-S1に当初から付帯していたものです。MM型のカートリッジですが暖かみがあって音楽性が豊かです。
他の機器は別記事のものを使用しました。

<イコライザー設定>
イコライザーとプリアンプの設定ですが、プリアンプゲインが18dBとしたときイコライザーゲインは40dBが最適でした。

<視聴コメント>
AD-2850(C-2820に実装)の評価として普段クラシック中心ですが今回ポピュラーとジャズを加えました。
素人の評価ですがヒアリングコメントを掲載します。

「P.Tchaiikovsky : Symphony No.5 in E minor, OP.64 Berlin Philharmonic Orchestra Cond. Herber Von Karajan Deutsche Grammophon Gesellschaft SMG-2028」
このディスクはコントラバスの低弦がしっかり再生されていました。ホルンや木管、ヴァイオリンなどの旋律も良く出ています。
カートリッジの公表周波数特性は20Hz〜20KHzと一般的なのですがブラスなどの音は高域側開放するような伸びがあります。高調波成分があって美音と感じます。
また、この盤では静寂な場面が到来せず、S/Nは普通の評価です。

「森山良子・カレッジ・フォーク・アルバム フィリップスレコード FS-8044」
若い頃の彼女の声を聴くことが出来ます。柔らかくみずみずしい声です。
Vocalは中央に音像が立ちます。
ギターの弦をはじく音に余韻があります。このあたりがCDやSACDより優れていると感じます。AD-2850で十分情景を引き出せていると思います。
S/Nも良くAD-2850でも全体の静寂性は非常に良好と感じました。

「SIMON & GARFUNKEL PACK20 CBS SONY SOPQ-1」
かなり使用しているディスクですが、P.サイモンのマーチンのボディーに共鳴した音は健在です。14bitのCD、例えばThe definitive SIMON and GARFUNKELと比較するとCDはどうしても深みの無い音です。アナログの良さはこの辺でしょうか。
このディスクは静寂感は余り良くありません。ノイズ処理をしているCDの方が良いと思います。

「JOHN COLTRANE STARDUST」東芝EMI LPR-88056
コルトレーンのテナーサックスは、目の前で発した音が束になって飛んでくるような音圧です。音の密度が高く感じます。
ウッドベースを弓で弾くパートが出てきます。空気をゴリゴリと震わす音を聴くことが出来ます。
このディスクは全体的に高域側にわたってサーというノイズが入っています。静寂感はこのディスクでは評価出来ません。

<全体的に>
AD-2850の静寂性は1曲だけですが全く問題ないと感じました。C-37を聴いたことがありませんので、前のMM型の外部イコライザーYBAプリとの比較では、AD-2850はオールジャンル型の様です。ジャズはYBAの方が自分の好みですが、クラシックはAD-2850の方が合っていると感じました。
特に良いなと思う点は、アナログ特有の倍音を伴っていることです。またクラシックは重厚感があってこのイコライザーで聴いていけると思っています。
尚、ノイズ対策があれば追加していきます。

K.Fukuma

1st 2017/05/20
2nd 誤字修正とコメント追記 2017/05/22
3rd コメント追記 2017/06/19
4th ミス修正 2017/07/02
5th 使用時間経過による視聴評価の若干の修正など 2017/07/06

 

バイアンプとブリッジではどちらが良いか

今回は、オーディオの音をよくするシリーズ「バイアンプとブリッジはどちらが良いか」です。パワーアンプを2台にする時の個人的なコメントです。参考になれば幸いです。

<Photo Data>2017/04/02 ニリンソウ 座間谷戸山公園
Canon EOS-1D MarkⅣ EF100-400mm f/4.5-5.6L IS USM
ISO100 400mm 1/800 f/5.6

ピュアオーディオでパワーアンプを2台用いる方法があります。バイアンプ(またはデュアルモノ)とブリッジ(またはBTL)です。どちらもステレオアンプ1台の時に比べ、飛躍的(ちょっと言いすぎかもしれませんが)に音が良くなります。
<Photo Data>2017/04/18 Walking途中で
Canon EOS-1D MarkⅣ EF16-35 mm f/2.8L USM
ISO480 1/160 f/2.8

どちらを選ぶかですが、現在ステレオアンプ1台で、スピーカー接続(以下1台接続)がシングルワイヤーの時はブリッジ、バイワイヤリングならバイアンプが近道です。

<ブリッジ>
ブリッジは同じ(仕様の)パワーアンプを2台使います。信号を正負別に増幅しスピーカーで合成します。負荷インピーダンスが半分になるため1台接続と比べ出力は4倍相当になります。
スピーカー制動がきいた音になり、時に低音の力感や解像感が大幅にアップします。

ブリッジは欠点もあります。これはアンプ1台接続でもあったことですが、スピーカー高域側への逆電圧影響です。ウーハーに印加された信号でコーンが動きますが、元に戻る時、スピーカー端に信号とは逆の電圧が発生します。この電圧はネットワークを介して、高域側のスピーカー(ツィーター)に伝わります。再生している音楽信号と無関係な電圧です。耳障りな音が生じます。これはアンプ1台の時ほどではありませんが、気になりだしたらブリッジ接続としても解消されません。

スピーカーケーブルを襷がけ(アンプからスピーカーネットワークの分離入力Hi側にplus、 Lo側をminusに結線する方法)接続にすると、ジャンパー線の影響(下記)も含めて高域の混濁が少しですが緩和方向です。
しかし、ブリッジ接続で襷がけを行うと、スピーカーネットワークのグランドが設置Typeかフロートかで違いますが、ベース電位の上昇で機器のシャーシ電位が上昇します。
ターンテーブルのピックアップやプリアンプの筐体に触れるとビリッとくるかもしれません。

私のスピーカーは影響があったため、音の確認作業だけで継続検討は断念しました。B&Wは問題なかった記憶があります。必ずそうとは言えませんが、接続されるときは要注意です。

従い、ブリッジ駆動では、スピーカーは一般的なHiまたはLo端子平行入力しかありません。この時は、アンプからスピーカーには高域側か低域側のどちらかに先につなぎ、Hi Lo間はジャンパー線で短絡させます。この平行入力は、先につないだユニットの音圧が若干高く出ます。

<バイアンプ>
バイアンプはスピーカーの高低ユニットを、それぞれ別個のアンプでドライブするやり方です。逆電圧の影響はありません。原音を丁寧に取り出す様な高音質再生が可能です。但し、バイアンプもスピーカーケーブルの影響があります。
独立アンプを介しての接続です。バイワイヤリングの音をさらに改良した音とも言えます。純度の高い差異性が可能ですので、スピーカーケーブルの高低バランスが合ってないと結果が出てしまいます。
もうひとつ、バイアンプの低音駆動はブリッジよりも弱くなります。しかし、ステレオアンプ1台接続に比べれば高域の負担が無い分力感は改善されます。

<その他の特徴>
LR(左右)分離は、バイアンプ、ブリッジともモノアンプ駆動です。ステレオアンプ1台に比べ音場が拡大します。左右のグランドが分離されていることが影響しているかと思います。

グランドについて言えば、ブリッジもアンプ2台でスピーカーを平衡駆動しますが、出力信号がグランドに環流しません。バイアンプは通常のステレオアンプと同じく、グランドに出力信号が戻ってきます。通り道が共有されるバイアンプよりブリッジの方がS/Nは良いと感じます。従って、ブリッジの方が高域への逆電圧影響はありますが本来は静かなはずです。
ブリッジはやはり高域への逆電圧を如何に抑えるかを対策しないと、駆動メリットが余り得られません。

以下、ブリッジ、バイアンプの比較視聴結果をまとめてみました。
機材はパワーアンプがアキュフェーズA45を2台。前段となるプリアンプはバランスバッファーを内蔵しているアキュフェーズのC-2820。音源再生はマランツSA11です(SA11もバッファーアンプを持っています)。スピーカーはタンノイ スターリング。
スピーカーケーブルは、バイアンプは高域がオーディオクエスト製Rocket88(72V)。低域は同Rocket33。端子はYラグまたはバナナのオーディオクエスト製です。
ブリッジ時はRocket88(72V)のシングル使用。ジャンパーはオーディオクエスト製PSC+導体のY/バナナ接続、または タンノイスターリングに添付されていたジャンパー線を使用しました。

<総評>
空気や部屋を揺らすような音圧・力感を望むならブリッジです。スピーカーに対する駆動力も高く、音の立ち上がりが速いと感じます。ステレオアンプ1台に比べると変ぼうした音です。特に、ウッドベースを弓で弾くコンテンツでは、空気をゴリゴリと押す様な解像感が得られます。これはバイアンプやシングルステレオアンプでは出せません。
でも、静寂性を求めるなら、スピーカージャンパーが良質ならの条件付きですが、バイアンプに軍配があがります。ブリッジは静かな楽曲では高域側の雑味が残ります。
ソースによってアンプを使い分ける事は、、、そんなこと想像するのは止めましょう。

バイアンプはブリッジのベース楽器の様な空気振動は低下しますが、ステレオアンプ1台よりは数段優れています。左右の分離もS/Nも良く、特に中高域の透明感に優れます。音像もはっきりしておりブリッジより音の密度は高く濃い音です。
また、バイアンプの最大の特徴は倍音が良く出るということでしょうか。アンプの音色が加わって美音と感じます。

自分のケーブルや機材ではバイアンプがバランスが良くベストです。強いて言えば、パワーアンプの出力をもっと増した方が良いと思います。片Ch70W位必要かもしれません。
バイアンプを選択し、パワーアンプの力を上げていく攻め方が答えだと考えます。

1st 2017/05/02
2nd 2017/05/06 文言追加訂正
3rd 文書整理 2017/05/23
4th バイアンプへの電源引き出し方法についての訂正 2017/06/01
5th まとめ 2018/08/14
6th 追記  2020/05/17
K.Fukuma

ホームシアター用AVアンプの音を良くする方法

ホームシアター用AVアンプの音を良くする方法をいくつかご紹介します。
好きなディスクをピュアオーディオで聴くのも良いと思いますが、時には映画鑑賞も良いのではないでしょうか。今は簡単にデジタル放送を録画出来る様になりました。LCDの高画質化で録画画像は鮮明ですが音質はまだまだです。
<Photo data>2017/04/12 近所の公園の桜も開花しました。後方は相鉄9000系Yokohama Navy Blue車両です。
Canon EOS-1D MarkⅣ EF16-35mm f/2.8L USM
16mm ISO100 1/1600 f/3.5

ハードディスクに録画したコンテンツはあまり良い音ではありません。
原因は以下の様なことが考えられます。

①   ハードディスクの回転振動
②   HDMIケーブル伝送時の音声変調
③   レコーダーとAVアンプのジッター
④   AVアンプのスピーカー駆動力

②を除く対策は以下のA〜Cが有効だと思います。
A:フロントを別のパワーアンプで駆動する(スピーカーが2端子の場合)
通常、AVアンプとスピーカーはシングル接続されています。しかし、AVアンプのスピーカーの制御力は十分ではありません。パワーアンプのサブ機をお持ちの時、フロント2chを個別のパワーアンプに変更して駆動すると良いでしょう。パワーアンプへの入力はAVアンプのプリアウト(フロントLR)から行います。変更後は音場補正をやり直します。パワーアンプの定格出力にもよりますがオーディオ専用のパワーアンプで駆動する方が音が良化する可能性があります。

B:BiAmpで駆動する(スピーカーがHiLoネットワーク分割型)
フロント2chのスピーカーに高域と低域がネットワーク分離されたスピーカーを使用している場合、フロントをBiAmp駆動に変更します(AVアンプにBiAmp Optionが付いている場合です)。
AVアンプの内部設定をBiAmpにし、さらにスピーカーのHi・Lo間のジャンパーを外し、HiLoそれぞれにBiAmpの出力とつなぎます(AVアンプのサラウンドバック用などを使用していない時BiAmp化が可能です)。
スピーカーは信号が入力されるとコーンが振動して音が出ますが、コーンが戻るときに逆電圧が生じ高域ユニットに混濁が起こります。BiAmp接続として低域、高域を分離した駆動にすることで高域側の雑味が消えます。中高音がきれいになります。
同じ長さのスピーカーケーブルがもう1ペアー必要になります。

左はB&W703にAVアンプとBiAmp接続した時の後部結線の写真です(シングル接続したときのジャンパー金具は外します)。

C:AVアンプ、レコーダーを除振する
AVアンプとレコーダーは内部にデジタル信号の基本クロックを搭載しています。機械的な振動があると信号転送時ジッターが生じます。音源に無い雑音が混じって聞き辛い音になります。
振動を減じるには機器をオーディオラックに載せるのが一番です。ボードとインシュレーターを組み合わせても可能です(市販のTVボードでは減衰効果が小さいかもしれません)。
但し、HDDレコーダーは自らが回転振動するため効果は小さくなりますが、ラックに載せれば何もしないよりはデジタルぽい音は軽減します。

またHDMIでデジタル信号を送るとき、信号は劣化しないはずですが実際はケーブルを通すと変調されて音が変化します。先ずはアンプや振動を対策し効果が見えてきたら、HDMIケーブルをシールドがしっかりしたハイスピード対応のものに変えると音質向上が期待出来ます。
さらなる向上を目指すには音声・画像分離型やAVプリといったタイプを検討するのが有効かもしれません。
蛇足ですが、HDD内のコンテンツはディスクに書き込み、DVDまたはブルーレイプレイヤーで再生する方が良質の音が得られます。DVDでは書き込むと5.1chが2chに音が変換されることもあるため、確認の上書き出すのが良いでしょう。

1st 2017/04/18
2nd 写真倍率の変更と日付ミス訂正ほか 2017/04/19
3rd 追記 2017/04/21
4th 一部訂正と追加 2017/04/22
5th 見直しと追記 2017/07/14
K.Fukuma

オーディオ 電源ブレーカーの点検

今回はピュアオーディオの音をよくするシリーズ、電源ブレーカーについてです。
<Photo Data>2016/11/15 碓氷峠めがね橋
標高960m アプト式鉄道の耐震橋梁(ウィキペデアより)

Canon EOS5D MarkⅡ
EF24-105mm f/4L IS USM 1/320 f/6.3 24mm ISO400

ピュアオーディオの電源取り出し部はとても重要です。ブレーカーは通電によって時間と共に本体及び端子部が徐々に緩んできます。しっかり固定されてないと高価なシステムも貧弱な音になってしまいます。

オーディオの音が最近元気が無い。低音が流れてしまう。また高音が不足がちだという場合、アンプやスーパーツィーターなど機材を追加する前にブレーカーの点検をしてみるとよいでしょう。

ブレーカーの点検、工事は専門の電気工事業者にお願いします。オーディオユーザーは、問題点を把握しポイントを指摘してチェックしてもらいます。

工事業者の方にお伝えすることは
①ブレーカー自体が確実に取り付けられているかどうか
②入出力配線がぐらぐらしてないか
③その他汚れや配線ミスなどがないか
です。
(電気工事専門の方に対し、結構失礼な注文をすることになります。あらかじめ何を求めているかをアピールしておいた方が良いと思います)

まず、ブレーカーの固定が緩くなっているときは、一旦外して再固定してもらいます(ブレーカー下部に何かはさまってないかも確かめます)。
ブレーカーの配線は、例えば下記の写真右下の活性とニュートラルの黒と白のワイヤーが、固定されているのに左右に動く場合、音質的によくありません。この時は端子の締め付けのゆるみか配線のむき出し部が長過ぎるのが原因です。ブレーカー端子の接続は最適な配線ピール長があります。むき出し部を適度な長さにカットして締め直してもらいます(専門の方でもむき出し部が長すぎると配線が動くということをご存じない方もおられます)。

もし緩みがあった場合、上記対処でオーディオシステムは見事に生き返るはずです。
ブレーカー本体と取り出し配線部の振動が抑制され、ブレーカーで生じていた付帯音が消えてクリーンな音になります。また低域が「ボワーン」となった丸っこい音も制動力のある引き締まった音によみがえります。

ブレーカーを外して腐食や汚れがある時は新品と交換します。ブレーカーはオーディオ用のアニール処理したものもあります。アニールタイプの方が透明感が優れ良いと思いますが、一般的に使用されているブレーカーでも時間が経てばよい音になってきます。通常は一般的なものでも良いと思います。

ブレーカーは基部のベースシャーシも確実に壁材に固定されているかどうかチェックした方がよいでしょう。
配線については、活性(L)とニュートラル(N)が逆に配線されている場合もあります。念のためチェックしてもらいましょう(工事業者の談)。
その他、端子に汚れ等がなければこれで終了です。

配線むき出し部を再フレッシュし直した場合やブレーカーを新品に入れ換えた時は交換からしばらくの間は慣らし運転が必要です。

蛇足ですが、オーディオの電源はコモンモードノイズが少ない200Vの方が音質は良好です。また、200Vは100Vに比べて音の押し出しが強い傾向となります。
200Vを使用するとき、オーディオ機器までの配線は宅内機器からのノイズをもらわないようにシールド付きのものを使用するとよいでしょう。
宅内エアコン用に200Vの配線が来ていることがあります。この電源を共用するとエアコンはインバーター機器のためオーディオ系へのノイズリスクは高まります。200Vの幹線は同じ所からのブレーカー分岐ですが、高周波インバーターノイズは分離した配線を経由する内に減衰していきます。オーディオ電源は別系統に分離するのが原則です。また、途中でノイズをもらわないようにシールドケーブルを使います。
アースは(上の写真の緑色の配線)分電盤内のアース端子に結線しオーディオ機器には200V:100Vのタップダウントランスまでアースラインを来て終わりになります。
オーディオ機器へのアースは私的な方法ですが、分電盤からのアースはステップダウントランスで終わりにしています。オーディオ機器のグランドとは結線していません。シャーシ電位が問題ない場合のみの接続です。
<Photo Data>2017/01/14 鎌倉鶴岡八幡宮 冬牡丹
(富士の峰という名前が付いていました)
Canon EOS1DMark4
EF100mm f/2.8L Macro IS USM 1/250 f2.8 ISO100

 

1st 2017/01/09
2nd 蛇足追記 2017/01/10
3rd 一部見直し 2017/01/12
4th 追記見直しとPhoto追加 2017/02/20
5th 下線部修正 2017/06/02
6th タイトル修正 2017/07/10
K.Fukuma