写真データの容量増加対策と現像の質の向上

写真データ(ファイル)の管理はどのようにされていますか?
IMG_6090_1撮った写真の99%、時には100%が没写真になります。しかし、ピンぼけ以外は消せず保管容量はどんどん増えていきます。
本稿その1は、写真ファイルの外付けHDDへの保管先変更です。

2009年にデジタル写真ファイルの容量は320GBを超えました。LAN型の1TB外付けハードディスクを購入。PC内のHDDから引っ越しました。
しかしLANタイプのハードディスクはファイルアクセスが遅く結局新たに高速のもので容量を確保することに。

<Photo data> 2011/01/03 目久尻川沿い遊歩道にて
「鷺」でしょうか
写真はセンタリングしています

EOS7D EF300mm f/4L IS USM 1/3200 f5.6

店頭のUSB HDDが安くなってきましたが、外付けHDDに安心して写真保管できるかが不安です。かといって、1TBを超えるCloudの利用もまだ時期尚早の感じです。
内蔵HDDも外付けも同じ仕様という見立てで、2TBの外付けUSB HDDを購入し保存先としてやってみることにしました。メインHDDを決め、そのバックアップを二重化(二台化)して保険をかけます。

1台目のバックアップ機はOldファイルを残す追加型バックアップ方式とし、週一回自動でバックアップさせます。もう1台も週1のタイミングで、メインHDDをミラー同期させます。
二台のバックアップは時間シフトで運用します。例えば追加型が月曜日ならミラーは木曜日という具合です。合計台数は、2TBx3台になりました。総容量は6TBですが、実容量は最大で2TBしかとれません。

この方式は、時間型のソフトウェアRAIDになるよう構築してみました。
写真ファイルやフィルダーをメインHDDで誤って消してしまっても、追加型HDD、同期型HDDいずれからでも復活させることができます
HDD自体が故障したときも同時2台まで条件付きで復活可能です。この方式は同時コピーではありませんが、考え方としてはRAID 1 + 1 ストライプの変形でしょうか。動作はMacでSyncアプリを使って処理しています。

本稿その2は、PCを含めた外付けディスクとモニターの電源環境を良質なものに変更し、保存安定性に加えて、現像画像のノイズを出来るだけ除くことにしました。
これらの安定性を増すため以下の三つの対策をしました。

①一つ目は、外付けHDDはSWレギュレータ型の専用電源付きのものとしました。
②二つ目は、HDDへの外部からの流入ノイズ出来るだけ押さえることにしました。
③三つ目は、機器の寿命を長くさせるために電源電圧の適正化です。

自宅のAC100Vは終日106から107Vと高電圧です(このため別な話ですがオーディオも元気です。オーディオが元気というのは頂けません。)。東電に測定して頂きましたが規格いっぱいで問題なしということで対応して頂けませんでした。
今回は外付けHDDへの移行段階のため、テスト的に外付けHDDを含むPCの電源ラインを100V:100Vのアイソレーショントランスを入れました。アイソレーショントランスは、PCへのノイズを抑制するほかPCからのノイズ放出を防ぐほか、供給電圧を100V近くに下げます。
使用したトランスはEI型、1KVAの容量のものです(オーディオ元気の対策は音の対策であり別途ご紹介致します)。

アイソレーション電源はバラック配線です。下の写真を参照下さい。負荷時一次側107V:二次側100Vになります。PCとLAN、Printer、外付けHDDなどパソコン関連のデジタル機器全てにパラ接続します。PC周りの照明以外はこのトランスから電源を供給します。

_MG_6640_1このアイソレーショントランスをはさむことで、従前気になっていた写真のエッジのギザギザが少しですが減少した印象です。Macの21インチのモニターの画像はなめらかになった感じです。写真細部も落ち着きが見られます。
EIZOの写真現像様モニターも、このトランス内接続に移すことにしました。

この形で、外付けHDDで写真画像の主保管とバックアップx2台とする形で、簡易型ですが略1年経っていますが動作も安定しています。アイソレーショントランスも半年経過し、こちらも安定動作中です。
写真等の大容量HDDは、Macの最新OSで動くものが少ないことから、こうした展開にしました。
アイソレーショントランスの挿入は、テスト用として使用しましたが、モニター波形に効果があるようです。
このトランスはバラックのため、2015年からPCへの電源供給は、1KVAのインバーター型100V電源KOJO Arayに変更しています。
PCオーディオのPC電源のノイズ抑制とPCからピュアオーディオ系へのノイズ受けを避けること、そして現像時のモニター画像のエッジの削減です。
拡大写真がうまくとれていませんので掲載できていませんが、現像時のドットノイズが削減され、エッジも柔らかくなっているのではと感じています。

電源構成は下記の簡易的な表現ですが、ピュアオーディオ(200V系)へのPCとその周辺機器(100V系)からのノイズレシーブを遮断することと、PC系の中でのクリアな画像を出来るだけ実現させたいということが狙いです。

200V           100V
↓             ↓
<ピュアオーディオ電源>:<アイソレーショントランス><ジェネレーター型クリーン電源><PCおよびディスプレイ、外付けHDD>

1st 2014/01/23
2nd修正 2014/02/02
3rd修正 2014/03/19
4th 最近のPCへの電源供給について追記 2016/07/24

K.Fukuma

My profile
Kazunori Fukuma

職歴前半は半導体デバイス開発技術者、後半は経営者としてやってきました。事業の立て直しや新規事業育成、競争戦略などを得意としています。
きっとお役に立てると思います。
投稿は主にAudio、写真、Programingです。Audio歴は50年(長いだけですが)です。学生時代のライブ活動、研究テーマがノイズ抑制だったことなどがきっかけで、音の追求は今も続いています。

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