オーディオの再生はCDよりリッピングがおすすめ

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初稿に、ピュアオーディオでうまくならない時はAVアンプにしてみようというお
話しを致しました。本ページは、それでもCDによる再生を続けておられる方、一度次のcheckをしてみて下さい。

実はCDの音はかなりハイエンドの機材でないと良い音はしません。もし手元にスーパーマルチCD/DVDドライブを搭載しているパソコン(以下PC)をお持ちでしたら、PCのイヤフォン端子とステレオをつなぐミニプラグーピンジャック(例:ソニーなど)を探して下さい。

<Photo data> 2010/08/28 東京銀座 
EOS5D MarkII EF24-105mm f/4L IS USM 1/2500 f4.0

まずお好きなCD一枚をPCにリッピングして下さい(リッピングとは、CDの音楽トラックをPCにファイルとして取り込むことをいいます)。WindowsではWindows Media Player、MacではiTunesなどで取り込むことが出来ます。次にPCとプリメインを上記ミニプラグーピンケーブルでつないで、同じ曲をCDとPCで両方比較して見て下さい。

どちらが良い音にきこえましたか?

PCの方が良かったという方は、ピュアオーディオは一端忘れてPCオーディオへ鞍替えして下さい。CDの方が優れていたという方は、(直線的)ピュアオーディオへの道へ進んで下さい。上質なピュアオーディオがいずれは秀逸なのですが、色々追加的対策が必要となります(CD音源対策は別項でご紹介します)。

PCリッピングの場合、もしかしたらノイズが気になってダメと判断された方もおられたかもしれません。PCはデジタル機器です。アナログへのノイズ混入が比較的大きい場合もあります。

PCの再生はCDの様な回転再生ではありません。ファイルに取り込んだ音楽データのデジタルーアナログ変換だけですので、CDの様に読み取りエラーやクロックが外れる様なことも無いと思われます。
リッピングによる再生は、CDに比べて音に芯があり定位も優れています。(リッピングオーディオなどファイル再生は左右の信号を正しく読み取るため、CDに比べて空間描写が特に改善されます。)

また上の比較実験ではアナログ出力を使いました。アナログはノイズに弱いので、実際のPCオーディオはPCから光やUSBを経由してデジタル信号を取り出し、外部のDAC(Digital Analog Converter)につないでアナログ信号に戻して、アンプにつないでローノイズ再生するのが適です。

AVアンプに移行された方は光デジタル入力があります。PCに光出力がある場合、直接つなぐことができます。DACは要りません。PCとダイレクトにつないでノイズの少ない音場補正された音を聴くことが出来ます。(コネクト方法を変えたときはAVアンプの音場補正をやり直す必要があります。)

これまで買ったCDをどうするか?全部リッピングしてファイルとして管理したらどうでしょうか。(リッピングオーディオの場合、リッピングしたファイルをハードディスクから読みながら再生するよりメモリーにロードし、メモリから再生するのがノイズの点でベストです。デジタル再生アプリによって異なります。PC用の高音質デジタル再生アプリは液晶画面(LCD)のEMIノイズを抑制したり、USBの信号のレートを最適化したりと一層工夫されています。)

リッピングオーディオは高音質です。ファイル再生ということでは、もうWalkmanやiPod、スマホのTunein Radio、iTunesなどネットやモバイル機器からデジタル音源を再生するのと何ら変わりません。以後必要な音楽はダウンロードで入手するのが良いと思います。また最近ではハイレゾ(Onkyoのサイトなど)、DSDなどの非常に高音質な音源が入手できるようになりました。ハイビットになればなるほど音も高密となってデジタル臭さが減ります。デジタルサウンドも高く調整されたピュアオーディオ再生に近づいていきます。但し、高域のカットされた音楽ファイル形式や極端に圧縮したファイル形式は音質上出来ればさけて頂きたいと思います。

PS:2014/01/23の日経にCD超える高音質オーディオの記事が載っています(リンク先はWeb版です)。

2014/01/19
rev 2014/01/29
3rd 2014/03/19
4th 一部文言修正 2015/04/12

K.Fukuma

 

 

My profile
Kazunori Fukuma

職歴前半は半導体デバイス開発技術者、後半は経営者としてやってきました。事業の立て直しや新規事業育成、競争戦略などを得意としています。
きっとお役に立てると思います。
投稿は主にAudio、写真、Programingです。Audio歴は50年(長いだけですが)です。学生時代のライブ活動、研究テーマがノイズ抑制だったことなどがきっかけで、音の追求は今も続いています。

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